テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
41
1,532
第10話 「宵闇の中のジョーク」
夜の《Nocturne》は、もうほとんど客がいなかった。
閉店作業の音だけが、ゆっくり店内に残っている。
グラスを拭く音。 椅子を戻す音 。 遠くのネオンの揺れる気配。
その全部の中心に、prとtgがいた。
「なぁ」
prが、いつもより静かな声で言った。
tgは布巾を持ったまま顔を上げる。
「うん?」
「昨日の続き」
一瞬、空気が止まる。
tgの手が止まった。
でも逃げない。
「……うん」
小さく返事をする。
prはカウンターに肘をついて、少し視線を落とした。
「俺のこと、どう思ってる」
まっすぐな言葉。
冗談の入り込む隙がない声だった。
tgは少しだけ息を吸う。
「prちゃんはさ」
「……」
「優しいよね」
prの眉が動く。
「それ、昨日も聞いた」
「うん」
tgは少し笑った。
「でも、ほんとにそう思う」
prは何も言わない。
tgは視線を落として続ける。
「俺さ」
「うん」
「prちゃんといると、落ち着く」
「……」
「でもさ」
そこで止まる。
言葉を探すみたいに、少しだけ間が空く。
prは待つ。
急かさない。
逃げない。
tgはゆっくり笑った。
「変なんだよ」
「何が」
「ドキドキする時と、安心する時がある」
prの喉が小さく動く。
「それって」
「うん」
tgは顔を上げる。
「友達でもそうなるのかなって、ずっと思ってた」
prの指が止まる。
tgは続ける。
「でもさ」
「prちゃんの時だけ、ちょっと違う気がする」
「……何が」
tgは少し困ったように笑って、
「うまく言えないけど」
一呼吸。
そして、はっきり言った。
「俺、prちゃんのこと好きだよ」
空気が止まる。
音が消えたみたいに。
prは目を閉じる。
そして、開く。
「……どの意味で」
声が少し掠れていた。
tgは少しだけ笑う。
でも、その笑いはいつもより真面目だった。
「友達としても好きだし」
「でも」
そこで止まる。
少しだけ視線が揺れる。
「それだけじゃない気がする」
prの呼吸が浅くなる。
外で風が鳴った。
ネオンが揺れた。
でも、この場だけは動かない。
prは一歩近づく。
tgは逃げない。
むしろ、ちゃんと見ている。
prは低い声で言う。
「俺もだ」
tgの目が揺れる。
「お前といると」
prは続ける。
「調子狂う」
「他のやつと笑ってるとムカつく」
「近いのも、触るのも」
「全部、意味わかんねぇくらい気になる」
tgは黙って聞いている。
prの声は少しだけ揺れていた。
「そういうの全部まとめて」
一度止まる。
そして、言い切る。
「好きだ」
沈黙。
長いのに、短い。
tgはゆっくり瞬きをした。
それから、少しだけ笑う。
「……じゃあさ」
prの肩がわずかに動く。
tgは一歩近づいた。
距離が、ほとんどない。
「それ、確かめていい?」
「何を」
prの声が低くなる。
tgは少しだけ迷って、
そして。
prの袖を掴んだ。
「こういうの、どう思う?」
その瞬間。
prの理性が、少しだけ壊れる。
「……お前」
「うん」
「ほんと、ずるい」
tgは小さく笑う。
「知ってる」
その言葉のあと。
prはtgの手首を引いた。
強くない。
でも、逃げられない距離で。
「なら」
prは息を吐く。
「覚悟しろ」
tgの目が揺れる。
そして、笑う。
「うん」
――宵闇の中で交わされたのは、ジョークみたいな告白だった。
でももう、それは冗談じゃない。
❥ ×××─HappyEND─×××
宵闇の中のジョーク
を最後まで読んでくださり、ありがとうございます₍ᐢ.ˬ.ᐢ₎🖤🎀🖤
みなさん、ご存じの通り、続きがあるんですよ!!
ってことで、
nextStory ❥ ෆ500↑とかドウデスカ
いかなかったら、普通に出します。
調子乗りました𖦹 ̫ 𖦹💊🎀🖤
コメント
5件
はあはあはあやばいやばいやばいどうしよう最高すぎてもうやばい
タイトル回収あっつ………
やばやばやばやば…!!第10話読み終わったんだけどどうしよう心臓が持たないんだけど!!✨💕 prちゃんの「調子狂う」「ムカつく」みたいな不器用な感情の表現がもう…エモすぎて倒れるかと思った😭💔 なにこの距離感ゼロの告白シーン…宵闇の雰囲気も相まってめちゃくちゃドキドキしたよ!!tgも「確かめていい?」って袖掴むのずるすぎない!?それで理性壊れるprちゃんの気持ち分かりすぎて泣ける〜!! っていうか続きあるんですか!?しかもハードル高いけど…でも絶対読みたいからここは盛り上がるっきゃないでしょ🔥🔥 もちろん500↑狙ってくスタイル応援するよ!!でも出してくれなかったら拗ねちゃうからね!?笑 pr×tg尊すぎて今夜眠れそうにない…ありがとうございます本当に…🥺💗