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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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 「最後の曲は、『ママへ』、です。」

 ライブが始まってから、後少しで時計の長針が一周するという頃、笑顔で彼女はそう言って、また歌いながら踊った。

あの日、テレビのアイドルはキラキラしてた。

あの日、アイドルという言葉を知った。

アイドルになったらキラキラできるから、

私は歌って踊るの。

ねぇ、見てる?

私、大きくなったよ。

ねぇ、聞いて。

私、アイドルになったよ。

ねぇ、褒めて。

私、キラキラしてるでしょ?

ねぇママ、愛してるよ。

ねぇママ、大好きだよ。

ねぇママ、ありがとう。

ねぇママ、私、夢が叶ったよ。

 後で知ったことだが、最後の『ママへ』という曲は古城カレンさんが作詞作曲したらしい。

「今日はみんな、来てくれてありがとう♡。バイバイ。」

 手を振りながらウインクをして去っていく彼女はかわいかった。

 その日の夜は彼女の夢を、見ていた。夢の中の彼女はライブの時と同じように歌って、踊っていた。

トランスアイドルに恋をした

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