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死人の世界の話。

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死人の世界の話。

1 - プロローグ

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2023年09月24日

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僕は知らないところで目が覚めた。

ここは何処だと考える間もなく、誰かがこちらに近づいてきた。

「やぁ。死人さん。」


“死んでやる”

こんな風に強く決意したのは初めてであった。

いつもの僕は優柔不断で、とても暗くて…

そして、よくいじめられていた。

名前は空良 優斗。

こんなに名前が明るいのに、暗くて、目に包帯を巻いていて、成績は普通。

こんなヘンテコな僕がいじめられるのも当然で、。当然だったのか?

僕だって1人の人間だ。多分。目が少し違うだけ。多分。

そんなことを考えているうちにどんどん死にたくなってきた。

辛い。嫌だ。苦しい。この気持ちが喉奥まできた。

まだ吐き出してしまう前に死んでしまおう。

ごめんなさい。家族の人。父も母もいないからわからないけど。


誰かがまた「ここ」で倒れている。

もう10万…人?くらいは向かいに行っている。何回迎え入れれば済むのだろうか。

彼は立ちあがろうとしていた。しかし、力が入っていないのか、フラフラしていた。

こんな死人を見るのは初めてだ。興味が出てきた。

いつもなら迎え入れるだけだが、話しかけてみよう。そう思った。

「やあ、死人さん」

死人の世界の話。

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