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僕は知らないところで目が覚めた。
ここは何処だと考える間もなく、誰かがこちらに近づいてきた。
「やぁ。死人さん。」
“死んでやる”
こんな風に強く決意したのは初めてであった。
いつもの僕は優柔不断で、とても暗くて…
そして、よくいじめられていた。
名前は空良 優斗。
こんなに名前が明るいのに、暗くて、目に包帯を巻いていて、成績は普通。
こんなヘンテコな僕がいじめられるのも当然で、。当然だったのか?
僕だって1人の人間だ。多分。目が少し違うだけ。多分。
そんなことを考えているうちにどんどん死にたくなってきた。
辛い。嫌だ。苦しい。この気持ちが喉奥まできた。
まだ吐き出してしまう前に死んでしまおう。
ごめんなさい。家族の人。父も母もいないからわからないけど。
誰かがまた「ここ」で倒れている。
もう10万…人?くらいは向かいに行っている。何回迎え入れれば済むのだろうか。
彼は立ちあがろうとしていた。しかし、力が入っていないのか、フラフラしていた。
こんな死人を見るのは初めてだ。興味が出てきた。
いつもなら迎え入れるだけだが、話しかけてみよう。そう思った。
「やあ、死人さん」