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#タヨキミ

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#タヨキミ

24 - 第24話 嘘つき

♥

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2024年05月12日

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こんにちは!

ネタ帳が失踪したせいで、結構間があいてしまった。ほんまごめんやで!!(?)

再構成終わってませんが、とりまこの話くらいは書けるだろうとね。


そういえば最近、変な風邪みたいなやつが流行ってるじゃないすか。

俺やばくて、声が出なくて。まじで熱が出て、もうこれ書いてる今も沸騰したやかんみたいになってるんですね。みなさんも気を付けましょう。


我孫子編最後ですぅ

ここらへんで今までの伏線らしきところを全ておさらいし、情報を整理しておきましょう。これからの伏線回収が高級掃除機並みなので、あなたの知能もきっと吸われてなくなることでしょう(((???



先に言っておく。かなりの胸糞悪い展開だと思います。

ある意味、台無し。でも、めっちゃタヨキミっぽいっていうか。

苦手な人は苦手だと思うけど、作者は気に入ってるので、悪く言わないでください。


行ってらっしゃい!!!!








そいつを初めて見つけたとき、妙な既視感に襲われた。


両手に大量の注射器を抱え、滅茶苦茶に伸びた髪を揺らして。


汚い。けど、なんかかわいい。っていうか、少し美味しそう。


あぁ………あれだ。こいつ、あれに似てる。



ハルカはなにも考えず、そいつに声をかけた。





食べ物が嫌いだ。


肉も、魚も、野菜も、茸も、米も、卵も、麺も、パンも、とにかく全部。お菓子も嫌いだし、ジュースも嫌い。


飲み込めるのは、藁とか布とか紙とか、人間用じゃないやつ。あと、お水。


人間用の食事なんてしなくても、ハルカは健康的だ。肉が大好きなカナタと身長は同じだし、体重もそんな変わらない。


肉は嫌いって言ったけど、ハルカ、ひとつだけ食べれる肉がある。教会で、何も食べたがらないハルカに怒ったオバサンが、ぶっきらぼうに出してきた”何か”の生肉。血の濃い味がしたけど、嫌いじゃなかった。


血の味はべつに嫌いじゃない。好きでもないけど。


それを美味しそうに食べたときの、オバサンの驚いたような顔は今でも覚えてる。


今だからわかる。あれ、人肉だ。


まあ、人肉だったからどうとかはないけど。でもその肉、毎晩夕食に出てきたんだよね。


何人殺したんだろう。ハルカが食べたのは、女の肉かな、男の肉かな。心底どうでもいい。


リサイクルみたいで、いいと思った。この肉の分だけ、ハルカも頑張って生きよう………いや、やっぱめんどくさいかも。





イヌイはかわいい。めちゃくちゃかわいい。


イヌイって名前、ハルカ、天才すぎたかも。


かわいくてかわいくて、食べちゃいたい。うん、あれにそっくり。


イヌイにあげた藁ピアス、肌身離さず持っててくれてる。かわいい、似合ってる。


「はりゅか、しゃ………」


ハルカさん、ってまだ言えないんだね。自分の滑舌と戦ってるのかわいい。


ルナとかソラの前で、緊張してハルカの後ろに隠れちゃうのかわいい。


ハルカが打った注射痕、嬉しそうに撫でてるのかわいい。


ルナに「九九もできねぇのか」ってバカにされて、お風呂の中、死に物狂いで九九唱えてるのかわいい。


トオンとヒトネが入ってきたとき、初対面でガン飛ばしちゃうのかわいい。


No.4になれた日、真っ先にハルカのところに走ってきたの、かわいい。


ハルカがルナと口論してるとき、後ろから「ハルカさんが正しいだろこのヤニクソ野郎!」って叫んでるのかわいい。そんな言葉、どこで覚えたの。


かわいい。かわいい。とにかくかわいい。


食べたい。抱きたい。少し虐めたい。


誰にも触ってほしくない。誰にも見せたくない。


イヌイのこと抱いたオッサンは、ルナに頼んでことごとく抹殺してもらった。つまり生きてる生物の中でイヌイに触ってるのは、ハルカと他数人。


もちろん、イヌイの家族の女どもは全員殺した。ルナが。


女のくせにイヌイの親なんて、ひどい。


ハルカはイヌイの体中のホクロの位置をぜんぶ把握してるし、なんて言われたらなんて返すのかも大体わかる。イヌイがいつどこにいるのか、管理してるのもぜんぶハルカ。


本当に大好き。今までも、これからも。



だから。まさか逃げられるなんて、思ってなかった。



ハルカがイヌイのこと好きなように、イヌイもハルカのことが好き。絶対に。


あんなに可愛い子が、ハルカのこと嫌いなはずがない。


あんなに尽くしてくれたのに。あんなに好きって言ったのに。


イヌイが逃げた理由なんて、どうでもいい。


ただ、そばに居てほしかった。








ものすごい勢いで飛んでくるナイフを避けながら、カナタはハルカに接近する。


「戦うの、久しぶりだね………ねぇ、兄貴」


そのまま剣を振るうが、ハルカに軽々と避けられてしまった。

(………やっぱムカつくけど、カナタよりハルカのほうが強い。だからカナタはちゃんと自分の手で斬らなきゃ、ナイフで跳ね返されちゃう………ナイフ多いし。リオに3本、カナタに9本………カナタに使いすぎっしょ)


正直言うと、怖い。

強がって、リオにはああ言ったけど、めっちゃ怖い。

だって、ハルカ、強いもん。昔からだけど、今戦ってもわかる。

カナタと別れてから、すごい強くなった。

ナイフだって、最初は5本が限界だったのに、今は13本とか。カナタなんて、長い剣1本で限界だ。


今ハルカを救ったって、昔に戻れるわけではない。

何人殺してるか知らないけど、自分の罪と、一生向き合うことになる。洗脳だって深いはず、記憶喪失になったり、死んじゃったりしたらどうしよう。どうにもならない。

きっとこのまま放っておくほうが、ハルカにとって幸せだ。カナタの行動は、間違ってるかもしれない。


どうするべきなのか………馬鹿なカナタには、わからない。


怖い。逃げ出したい。殺したくない。

楽しくない戦いは、これが初めてだ。



「迷ってるんですか、カナタ先輩」

リオの声に、カナタははっとして顔をあげる。


「らしくないですよ………1回救うって決めたんなら、救うんです。どうなるかわからない、死んでしまうかもしれない。でもここでやらなきゃ、何も変わらない。このままでいいんですか?」


「うっ………べつに、迷ってないし」

何だよ、上から目線で………。

でも、1回ムニカを亡くしたリオの言葉には、信じられないほどの説得力があった。



「自信もってください、先輩!先輩は、誰よりも強いんですから………!」



リオはそう叫ぶと、ハルカに斬りかかる。

弾き飛ばされたって、何回も何回も、怖がらず、勇敢に。


あぁ………なんか、どうでもよくなってきた。


過去とか、未来とか。そんなん、違うじゃん。

カナタが向き合うべきは、今のハルカだ。



リオの連続攻撃で、ハルカにも疲れが見えてる。

でも、リオは、ハルカを救えない。

カナタが説得して、洗脳を解かなきゃいけないんだ。


「………ありがとう、リオ。やっぱお前、かっこいいよ」


カナタは剣を握り直す。

救うって決めたんだ。これで何回目だよ。


カナタは、ハルカに斬りかかった。

その度に弾かれ、拒まれようと、休むことなく剣をふりつづける。


「ったく………しつっこいな!」

「こっちの台詞だよ!いい加減救われろ、このわからずや!!」


最初こそハルカが有利だったものの、カナタとリオの連続攻撃でだんだんと息が切れてくる。

自分の手で剣を振るうカナタと違い、ハルカは能力で、一気に十何本ものナイフを操っている………先に息が切れるのも当然だ。


ふと、ハルカがふらついた。体に限界が来たのか。

その瞬間を、カナタは見逃さなかった。

彼はニヤリと笑ったかと思うと、剣を捨て、いきなりハルカに飛びかかった。


「!?」

カナタの突然の行動に、ハルカは対応が遅れる。

カナタはそのまま、ハルカを押し倒して上に乗った。抵抗するハルカの腕を掴んで、自分の手で拘束する。

そして、少し楽しそうに問いかけた。

「ねえ、ハルカ。この協会って、カナタたちがチビっ子のときに連れてこられたところっしょ?」

「………それがどうしたの?」

「いや、べつになんでもないんだけどさ。覚えてない?入ったらオッサンとオバサンが拍手して………ハルカはよく、あそこの神様の前で、藁を食ってた」

「覚えてるけど」

「そしてそのあと、カナタと夜までいっしょに遊んで、同じお布団で寝て、カナタが怖いときにはいっしょにトイレまで行った」

「………うん」

「カナタが怪我したとき、ハルカは傷口に炭酸水をかけた。嫌がらせだと思ってたけど、洗おうとしてくれてたんだよね。他にもいっぱい、ハルカはカナタのために行動してくれた」

「………………」

ハルカは何も言わない。これでいい。


「カナタさ、また、ハルカと遊びたい。この戦いは遊びじゃないけど、これからもハルカといっぱい戦いたいし、ハルカとずっといっしょにいたい。ハルカは変だけど、カナタ、そんなハルカが大好きだ」

「………知らない。そんなの、カナタのわがままじゃん。ハルカはカナタが嫌い」

「嫌いでもいい。いっしょにいよう………っていうか、ハルカ、カナタに乗っかられるの好きすぎない?昔からだよね」

「は?そんなわけ───」

「だってカナタ、もう拘束してないけど。ずっと手あげてねっころがったままじゃん、隠れドMか?」

ハルカははっとして、カナタを突き飛ばす。そして立ち上がり、声をあげた。


「べつに、カナタなんて大嫌いだし!ッ………お前のせいで、めっちゃ頭いたいんだけど」


カナタは、リオと顔を見合わせた。いや、ハルカはとんでもなく洗脳されてるはず。その割にはリアクションが薄いので、まだわからないが………それでも、ビックチャンスだ。

カナタが剣を握り、ハルカに近づこうとした──その時。


ハルカの背後の空間が、わかりやすく揺れた。

そしてシュン、と音をたてて、誰もいなかったはずの空間に一人の少年が突如としてあらわれる。


「ハルカさん………今まで、ごめんなさい」

「イヌ………イ……………?」


困惑する暇もなく、彼は持っていたナイフで、ハルカの背中を裂いた。

「!?」

カナタはその場に固まった。リオも相当驚いたのか、その場に座り込む。

倒れるハルカ。彼………イヌイは脈を確認し、そして二人を振り返った。


「…………お前が、イヌイ?」


カナタが訊くと、イヌイは静かに頷いた。

「ハルカさんは、死んでないので………目が覚めたら、洗脳も解けて元に戻ってると思うっす」

「あ、そう。じゃあ、タヨキミ連れてっていい感じ………?」

「………………」

イヌイは黙りこんだ。よく見ると、体がボロボロだ。

(連れてったほうが、いいのかな………?)

ここで迷うなんて、タヨキミとして失格だろう。でも、なんか…………あまりにも、あっさりしている気がする。まだなにかが引っ掛かるのだ。

すると突然、イヌイが涙を流し始めた。リオが近寄って背中をさすってあげると、小さな声で呟く。


「…………もう、嫌だ。オレとハルカさんを、助、けて」


迷った自分が馬鹿だった。

「リオ、ツキミを呼んでくれる?二人、連れて帰るよ」

イヌイは、たしか女嫌いだった。リオが抱えて帰るのは、イヌイにとっても負担になるだろう。

とはいえ、ハルカとイヌイの二人を抱えられるほど、カナタの体力も残っていない。

アキトは最近忙しいらしいし、ソーユはイヌイには合わないし。

ツキミは空気が読めないが、コミュ力と腕力がある。一番マシだろう、そう思った。


(…………あれ?)

ふとイヌイを見たカナタは、イヌイが握っているナイフに目がいく。

ハルカのものだ。ハルカは小さい頃から同じナイフを使っているから、一目見たらわかるのだ。


救われると知ったからか、イヌイは安心したように鼻をすする。

カナタにはどこか、そのイヌイの姿が異常に見えた。









ベッドに眠るハルカを、イヌイは心配そうに見つめる。

正しかった。オレの行動は、正しかった。


(ハルカさん……オレのこと、覚えてくれてるかな)


オレは、死のうとした。

自殺だなんて、クソダサい。けどいざ死のうってなると怖くて。飛び降りたら、けっこうな時間浮いてるような気がして、落下も以外と遅くて、受け身取っちゃって、死にきれなくて。

そしたらルナが来て、怒られて、考えた。たくさん考えた。

ハルカさんは、やっぱりおかしかったんだ。

でもオレは、それを正そうとするのが怖くて、見てみぬふりをして逃げていた。

ハルカさんのことは、大好きだ。たとえ忘れられたとしても、絶対に。


イヌイは、寝ているハルカの手を握る。

するとハルカの指が、イヌイの手のひらをぎゅっと掴んだ。

「…………!」

なんとなく。すごいなんとなくだけど、きっと忘れられてないと思った。








「ねえ…………アキトがいない今、ぼくたちだけであの二人を保護するのは危険じゃない?」


いつものリビング。いつもより緊張した面持ちのソーユに対し、ツキミが能天気に答える。

「だーいじょうぶ、だいじょうぶや。こっちには双子くんがおるやん~」

いきなり名前を指された二人は、「いや」と否定する。

「さすがにあの二人は…………」

「別にもう上司でもなんでもないんだし、骨折って終わりだろ」

「おぉ、サチは肝が据わってるなあ……」

かなり夜も深く、この場にいるのは数人だけだった。

「つか、アキトはどこに行ったんねん!クリスマスイヴにおらんとか、まさかデートか?ぶち殺したろかおい!!」

「いや、アキトに彼女はいませんよ。なんたってアキトは、未だに初恋の相手に片想い中ですから」

ユズキの発言に、その場の全員が食いついた。それを面白がるかのように、カエデが笑う。

「しかもその相手、男なんだぜ~。まあ、言うとユヅルなんだけどな。ちっさい頃からあいつらはラブラブで、見てるこっちが苦しいくらい。アキトは隠してるつもりだけど、バレバレでさ」

「ちっさい頃から、って…………」

「……え、言ってなかったか?ユヅルとアキトと私とユズキは、近所に住んでた幼馴染みだって」

「え…………ええええええ!?」

ユヅルとアキトが幼馴染みなのは言っていたが、二人まで幼馴染みだったなんて。

「ボス、幼馴染みいたんだ………」

元キビアイメンバーも、違う方向に驚いていた。

「で?アキトはなんで、ユヅルに惚れたの?」

「さてな。優しくていい奴だったし、顔可愛いし、周囲の男子は全員ユヅルの虜だったから……そこらへんじゃね?」

「ちょっとカエデ。アキトが今まで死守してきた秘密を暴露してしまっては、本人が可哀想です」

「まぁな…………じゃ、あとは本人に訊け~」

「絶対にやめてください。アキトの前でユヅルの名前を出すのだけは、本当に駄目ですよ?」

「ぁ~かってるよ、冗談冗談。てか作戦会議に集まったんだろ?会議しよーぜ」

その通り、とでも言うように、ソーユが咳払いをする。

するとカナタが「はい!はい!」と手を挙げた。

「次に狙うべきは、ルナだと思う。No.5っしょ?No.4とNo.3がいたら余裕じゃね?」

「いや、ルナはやめといたほうがいいと思う」

即座に入った否定に、カナタは「なんで?」と訊く。

「いや……ルナって、ボスのお気に入りだから。救ったら、どうなるかわからない。しかもルナって、地位にこだわりがないだけで、めっちゃ強いし………力もそうなんだけど、能力がとんでもない。人間が戦って勝てるような奴じゃないよ」

「ルナの能力の概要は?」

「『操風』。ルナは能力が元々強くて、普通の人よりも精密に操れるみたいなんだよね。だから場の空気をなくすことができるし、風圧を使えば車だって潰せる。まあ、あの人は普通に拳銃持ってるからそれも怖いんだけど」

ヒトネの口から出てくる情報の量に、みんなは驚いた。

「さすが、キビアイの情報通と謳われるだけあるな………弱点は知らないのか?」

サチの質問に、ヒトネは「うーん」と唸る。

「普通に、信憑性の欠片もない噂だけど。ルナにはえてるあの角、二本とも折れば死ぬらしいよ……それくらいかな」

「死んでもらっちゃあ困りますね。ルナは保留でいいと思います………彼はわたしたちを庇うような行動が目立ちますし、あまりにも謎が多いので」

ユズキの言葉に、みんなは頷く。

「………アキトがいないので、どうにもなりません。もう夜も深いので寝ましょう。カナタは二人の見張りをお願いします」

「あいよ。ハルカが暴れたらみんなで止めるからな」

「変なこと言うなよ」

ぼちぼち会話をしながら、各々が自分の部屋に戻る。




電気が消えたリビング。

音もなく姿を現したルナは、入って正面にあった机を物色する。

「ここがタヨキミアジトかよ、ひー、俺の情報やべぇ」

「………………」

「なんだお前、いたのかよ」

突っ立っているトオンを見て、ルナは笑った。

「ハルカとイヌイ、無事か?」

「………無事だ。なんだ、安否確認のためにわざわざ不法侵入してきたのか。優しいじゃないか」

「不法侵入じゃねえよ。許可とってっから」

ルナの言葉に首をかしげつつ、トオンは口を開く。

「てっきりお前が内通者だと思っていたが、違うんだな………ここに来たの、初めてくさい」

「そうだなあ。これだけは誓う、俺はボスを裏切らねぇ。あと、タヨキミにゃあ興味ねえよ」

「そうか、ならさっさと帰れ。おやすみ」

そういうと、トオンは奥の扉に消えていく。

「………あいつのコミュ障も、随分と治ったな」

別に、嬉しいわけではないけれど。


………あいつ、元気してるかなぁ。


タバコの煙を残して、ルナはまた、闇夜へと消えていった。







続く










スッキリしませんね~そうですね~(誰かこいつ殴れ)

あの、言いたいので言うんですけど!

解説になりますので、考察したい人は考察終わってから読んでください。






まず、カナタくんが感じていた気持ち悪さ、違和感。

彼、ハルカさん関連のことだと妙に勘がきくんですよ。

遡って、5話。ムニカちゃんが残した焦げあとを見て、嫌な予感がしたシーン。

ムニカちゃん、最後はハルカさんによって自殺しちゃったんですよね。これが予感の正体だとしたら?

彼が違和感を感じている。つまり今回も、ハルカさんがなんかしてるのでは?

ハルカさんは、一気に13本のナイフを扱える。リオに3本、カナタに9本、合計12本。1本足りない。

イヌイは瞬間移動してすぐに、ハルカの背中をさいた。カナタたちはハルカの正面にいたわけだから、当然、ナイフもハルカの正面側に浮いてる、もしくは落ちてるはず。

じゃあイヌイは、どこからナイフをとったの?

本文にある、『彼は持っていたナイフで』。そうイヌイは元々ナイフを持っていた。13本目のナイフを。

なんでイヌイが持っているのか………そういえば、イヌイの自殺のシーンも、少し変。

人が落下もするとき、浮遊感が走る。でも身長が155㎝、それなりに体重もありそうなイヌイがビルから飛び降りて、結構な時間浮いてるような感覚はするのか?

ビルが高ければ高いほど、落ちる速度がはやくなって、落ちたときの負荷は強くなる。受け身をとったくらいで助かる?実際そのあと、ルナくんに首を絞められても死なないし、能力を使えるほどの元気もあった。

イヌイがナイフを持っていたということは、ナイフはイヌイが元々いた場所にあった。

イヌイがいた場所………落下地点。ハルカさんの、ナイフを『浮かす』能力。

そういえば、ハルカさんのせいで自殺しちゃったムニカちゃん、苗字が戌亥。いぬい、イヌイ。

戌亥の自殺は、戌亥の意思によるもの。でも、仕掛けたのはハルカさん。

じゃあ、イヌイの自殺は?誰が仕掛けた?

回想でハルカさんが言ってた、『イヌイがいつどこにいるのか、管理してるのもぜんぶハルカ』。だけどハルカさんは、イヌイの任務について行かない。

もしもハルカさんが、一目でイヌイくんの位置がわかるような装置を渡していたとしたら?

ありますよね、ハルカさんがイヌイに渡して、イヌイが肌身離さず持ってるもの。

そう、藁のピアス。もっこりしてるとこ………上部に、GPSでも埋まってたのでは?あのハルカさんだし、盗聴器までついてそう。


そしてハルカさん、変装して教会に入った。

なんでわざわざ変装したのか。変装したら、カナタにしかハルカさんだって伝わらない。ハルカさんは、カナタをおびき寄せたかった。教会に。

そもそも、なんで教会?だってハルカさん、教会のこと、良くは思っていないはず。イヌイのこと好きなんだから、宗教が好きなわけない。

ハルカとカナタは、元々そこの協会の生け贄。二人で逃げ出した生け贄たちが、自分の教会に来て、勝手に喧嘩して勝手に仲直り。神様もたまったもんじゃない。

これも、カナタを利用した神様への嫌がらせだったのではないか。


ハルカさんは、元々イヌイくんの位置をわかっていた。なのに、会えないふりをした。

ハルカさんが暴走することで、損するのはキビアイ。キビアイは、ハルカさんとカナタくんが離ればなれになってしまった元凶。洗脳されてはいるが、少なからず恨みがあったのでは?

カエデ姐さんを騙したときも、嘘をついていた。変装も得意だし、演技も得意なんじゃない?

イヌイの自殺未遂、ハルカさんが仕掛けたのかはわからないけど、ハルカさんはイヌイの自殺を止めた。1本のナイフを浮かせ、イヌイの体をゆっくり地面まで運んで。


つまりハルカさんは、嫌いなキビアイを演技でグダグダにし、被害者面をしながらイヌイをナイフで守りつつそのナイフで自分を救えるように仕向け、カナタをハメて神に嫌がらせをしながら安全なタヨキミに大好きな人といっしょに引き取られたって事ですね。うむ、頭がいいってことだけしかワカラナイ。


ここで疑問が。なんで深く洗脳されてるはずなのに、こんなことができる?

ユヅルは洗脳した者の思考を監視・捏造(?)できる。全部ユヅルに筒抜けなはずなのに、なんで?

それは自分でお考えください~((((模範解答は用意してあります


もちろん、伏線はもっとあります。探してみてください。

そしてこの設定、かなりのムチャクチャなので、うちも難しかったんです。んで、矛盾してるところがあったら申し訳ない。そーっと教えてください。

ハルカさんは演技でキビアイのボスをも騙し、きみいすとの皆様も騙したっていう。

皆様、裏切ってごめんなさい。

そしてよく言われていた、ハルイヌは実はお互いのこと嫌い説。俺がそんなことするわけないじゃないですか~!!((((

救われて良かったね。良かったのか、、?色々騙されてましたけど、、、


もちろん、別の解釈もありますよ。かんがえみーてね。

待って、9000文字だ。やばい笑



とりま騙しててごめんなさい!

タヨキミは、常に皆様の予想の斜め上をいくことを心がけております。斜め上にいってくれたら幸いなのだ。

今回頑張ったのでね!!ぜひ、一言でも感想ください!!!

次回のタヨキミもお楽しみに!!構成するので遅くなります~!!!


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