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「フォッフォッフォ」
白い煙から出てきたのは忍術学園の学園長、大川平次渦正だった。
しかし、敵か味方かをまだ判断できていない三鳥と緑兎が敵意むき出しになり、アカマルの声で集まった忍たま達がそれを見て警戒心MAXになった。
「おい。緑兎と三鳥共、この人はここの学園長、大川平次渦正だ。お偉いさん殺すつもりか」
『………え?キミってガッツと気合いで乗り越えてたガキ??なんで生きてるの?あれから会ってなかったしもう死んだのかと…』
「お主は…?」
『あれッ?、、、覚えてない?僕スマイル。もう歳だから忘れちゃったかな〜?』
「おぉ!スマイル殿!!もう何十年ぶりじゃのぅ…」
「赤兎さんとどういう関係なんですかぁ?」
緑兎の圧が強い。流石執念が強い腹黒と言われている特攻隊花形なだけある
『なんていうか〜昔の……僕の知り合いだったヤツかな?死んだと思ってたのに生きてた!』
「そういう事だったんですね!ボクびっくりしちゃって脳天から引き裂こうかと思っちゃいましたぁ!雰囲気が狸親父っぽいから殺ろうと思ったけれど、赤兎さんの仲良い知り合いなら仕方ないですぅ…」
「チッ、2だったのに3かヨ…」
「黄緑は不穏なこと言うな。」
黄緑が正直過ぎる感想を言って紺兎に怒られている。けれども流石黒兎隊のママ。無論紺兎がママなら赤兎がパパ。白兎は先生だが、そんなことはどうだっていい。今、三鳥はとても気まずい。それはボスの知り合いとはいえ仲の良い者に敵意を向けてしまったから。黎明がゆっくり口を開いた
「殺そうとしていまい、誠に申し訳ございません…」
「すまぬ…」
「コケ…」
「もう過ぎたことじゃ!気にするでない。して、スマイル殿は何をしにここへ?」
『えっとね〜?タソガレトキんとこの城主の甚平くんがね?隠れ鬼したいって言うから、タソガレドキ忍軍数名が捕まえる側で、こっちが逃げ隠れ側の時間は無制限。要するに暇を持て余すべく遊んでるの!結果はうちが勝ったけど』
「デモ!緑兎がオレの夢と希望と性癖が詰まった宝を餌にしなけりゃ完全勝利だった!」
「くっ、お団子を報酬にされたらお団子かこの変態卑劣、どちらを見捨てるかとしたらこの黄色変態しかないなと思った結果ですぅ」
「スマイル殿はあれからどちらへ行かれたのかな?」
『えっと…あ……ご、ごめんね。教えられないよ』
「仲はいいとはいえ、所詮は知り合い。ボスを困らせるなヨ 」
「ボク、ボスの犬で良かったですぅ!あ、兎でしたぁ」
「でも黒兎隊結成前の奴はこれまで居なかったのでは?」
「死亡していると思われている者も生きている可能性がでて来るわね…」
「ゴケッ!?」
「大川殿、お主は黒兎隊の目標を知っているのでござるか?」
『あ、あいと居たんだ。』
「ヒドイヨ(i ꒳ i )アカウサクゥン 」
「愛と勇気ってか?あとボス、こいつは青兎。なんだ、あいとって。」
『あー…お母さん、体調悪くなったから厠行ってくるね〜』
顔色が青くなった赤兎が厠に走っていった。先程までの騒がしさとは違い、赤兎のお母さん呼びでシンと静まった。しかし、黄緑が笑顔になっている
「わかったですぅ〜赤兎くぅん!ママご飯作って待ってるですよぉ♩」
「待て、嘘であろう?緑兎さん!?いくらノリがいいからと言ってママが出てきては」
「ちょっと!!!誰よ!!?赤兎のママは私よ!!」
「博士!?」
黄緑のイチャつきで無視出来ずにツッコミをしている月夜、無視している黎明、アカマルと蒼兎。ついていけない忍術学園と雑渡昆奈門達。もはやここは収集のつかない修羅場だ。
「は?!あんたこそ誰ですぅ!?」
「なんですってこの泥棒猫!!」
「オダマリッ!!!!!騒がしい嫁達だねぇ!!」
「申し訳ありません!!お義理母さまぁぁぁ!」
「お義理母さまぁぁぁ!申し訳ありません!!」
「紺兎さん!?何やって……いや、紺兎さんはもしや…ボスのお義理母さま…???」
「そんなわけないでしょう?頭壊れたんじゃないの?? 」
黒兎隊唯一の女、黎明が冷静に言ったとしても加速する悪ふざけ。もはや男というものはちょっと馬鹿なところがあるくらいがちょうどいいと言うが…この馬鹿達はちょっとの範囲を超えていると客観視するほどだった
「みんな!赤兎さんがいない間に恋バナしたいですぅ!ちなみに赤兎さんにあった頃から毎日一時や一瞬であろうとも赤兎さんにメロメロですぅ★」
「今日もお熱いでござるな。緑兎殿は」
「正直、その執着心は怖い」
「緑兎……」
「っ!?黄兎さん!!なんでこんな所に!?」
「俺の事遊びだったんだなッ……!!」
「まっ、」
「緑兎のばぁか!!脳筋!腹黒!メンヘラ!童帝!」
「黄兎さぁぁぁぁぁぁん!!!……………………そろそろ赤兎さんが帰ってきそうですよぉ」
「リョーカイ〜」
「なんでそんなことまで分かるんだ…毎回100発100中だし」
「紺兎殿、気にしたら負けでござるよ」
「いい加減その寸劇やめてもらいたいものだな…」
「男ってほんとおバカね」
「コケッ?」