これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
手紙は貴重な通信手段だ。選ぶ紙、書体、インクの色、などなどを工夫して相手にどうやったらより思いを伝えられるかを考えるのは至高の時間の一つだ。
でも、今、自分の目の前にあるのはわずかな黒インクと一束の真っ白な紙。あとは羽根ペン。持ち出せたのはこれくらいだった。
遠く、東の国に住む彼に、なにを送ろうか考える。僕の国の崩壊のしらせは届いているはず。だから、あとは無事を伝えて、これからどうするつもりかを伝えて、また会おうって約束をしよう。
そう決めて、早速ペンをとって書き始める。
彼は大切な人。昔、親同士の仕事の関係で彼と出会った。初めてまともにできた友達だった。家が遠すぎることもあって、ここ5年くらい会えてない。
紙にポタポタっと涙が落ちる。字が滲む。貴重な紙とインクだ。普段なら書き直すがそんなことできる余裕なんてない。いろんな情緒がごっちゃになってるのを手当たり次第整理する。
やっとの思いで書き上げると、丁度良くノックの音が聞こえた。
「枢機卿猊下、御夕食の時間でございます」
翌日、朝の祈りを済ませてから、また破壊された街へと赴き、瓦礫に向かってひたすらに祈る。昨日はどこまで歩いたかな。季節が冬でよかった。などなど思いながら少しでも多くの魂が救われるように願う。
ふと、遠くで声がした。
おかしい。ここにはもう誰もいないはずなのに。
しかも、大人の声。
声のする方を見れば、綺麗な軍服に身を包んだ2人の男。異国から来たようだ。
その姿には見覚えがある。少し遠くのW国の、新しい総統と彼の右腕ではなかったか?
よく見ると彼らは武器を持っている。優秀な部下が数多いることで有名なW国だ。我が国の状況を知らないわけがない。
まずい。せっかく守ったわずかな民たちも殺される。彼らの避難街はすぐそこにある。
豊かな土地と温暖な気候、そして豪華絢爛な装飾に代表される芸術の数々。彼らが狙うのも無理はない。
だけど、彼らがもう一度命の危機に晒されるのはごめんだ。
os「何をしている!!」
精一杯声を振り絞り、短剣を彼らに突きつける。恐怖で手は震えていて、顔もひどいのが自分でもよくわかる。
片手には十字架。ぎゅっと握るたびに少し落ち着く。
「うわ!?やっべ!」
「だから、今来ないほうがいいって言ったじゃないすか…!」
「で、でも、ま、マズい!と、とにかく、tn氏、剣をしまえ!」
そういいながら慌ただしく両手を挙げる。
なんと、敵意はないようだ。
「す、すまん…、敵意は全くもって無いのだが…、」
os「……、わ、わかりました…」
まだ信用し切れてないが、あの慌てようは本物なのだろう。そう信じて短剣を懐にしまう。
os「見たところ、国の高貴なる方であると思われます。このような無礼な行動、どうかご容赦くださいませ…」
「いや、こちらこそ申し訳なかった。あなたが現状この国の支配者でありますか?」
os「はい、私はosと申します。この国の枢機卿として、今はこのようになってしまった国の臨時の指導者として、焼け出された民たちの救出にあたっております」
「ほら、grさんも自己紹介」
「あ、ああ、私はgr。W国の総統である」
そう名乗った金髪の男。やっぱりそうだったのか。
「W国の書記長をしてます幹部のtnと言います」
赤いマフラーの男がそう言う。
gr「いや〜、すみませんね、こんな状況の時にお邪魔してしまいまして。国の混乱につけ込んでいろいろしたいわけじゃないので…」
os「まあ、ここで話すのもなんですから、民たちの様子見も兼ねて避難街へご案内いたします」
民たちに危険がなくてよかった。ただそれだけの思いで歩いていく。
ああ、早く、早く君に会いたいよ。ht…
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こんにちは、てってれーです。
私だってこんなにosさんをボロボロにしたいわけじゃないんです…。ごめんなさい。
全然関係ないんですけどosさんの国はイメージとしては名前通りトルコ周辺をモデルに作っています。地中海沿岸のブドウとオリーブ畑が広がってて、燦々と日の降り注ぐ爽やかな街…、みたいな。
季節が冬でよかった、と思っているのは地中海では秋から冬にかけて雨が降るからですね。
どうでもいい解説ありがとうございました。
それでは、さようなら〜
コメント
2件
osさんがhtに会いたいって言うのが 最高すぎて失神しかけました。 しかも!grさんとtnちのご登場! 2人のニコイチ感好きやわぁ〜 って改めて思いました!! 続き楽しみです!!