これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
来賓の対応などしたことがない。
僕の家は枢機卿兼外交官としてその地位を高めたことで有名だが、まだ、子供だからということで本格的にやったことはなかった。
廊下を歩いていると、運良く召使いに会えたので、とりあえずお菓子とお茶を持ってこいと命令する。が、grはそれを拒否した。
gr「いや、菓子もお茶も大丈夫だ」
os「お気に召さなかったでしょうか」
gr「そーゆーわけじゃないんだけど…、まあ、なんだ、食料とか不足してるのだろう?特に甘いものなんて活動するためには不可欠だからな。子どもたちに分け与えてほしい」
os「…、そうですか、お気遣い痛み入ります」
と、tnがこちらに寄ってきて小声で話す。
tn「ほんとは、grさん甘いもの大好きなんやで。だからこそ、って感じかな(ボソ)」
os「お優しいこと…(ボソ)」
意外に、可愛い趣味を持っていらっしゃることだ。甘党とか僕と同じだし。今度、ゆっくりお茶会でもしたい、とふと思う。友達でも部下でもないから無理だとは思うけど。どんなお菓子が好きなんだろう?
一番上等の部屋に案内し、そこに腰掛けるようすすめる。相手は慣れているのか流れるように席につき、息を吐く。
gr「ふぅー、ここの建物は残っているんだな…」
os「幸い、騎士たちが居りましたから。彼らがいなければこの街も首都と同じようになっていたでしょう」
gr「てか、首都も普通だったらあそこまで破壊されないと思うのだが…」
os「地雷です」
地雷、という単語を発した瞬間、2人の顔が暗くなる。あれ、文字通り地雷だったのか…?
tn「……、まじか…」
gr「この国には地雷があるのか?」
os「いえ、反乱軍が持ち込んだものです。詳しくは存じ上げませんが…。他には、一ヶ月に及ぶ空襲と、都市でのゲリラ戦が主な荒廃の要因であると考えられます」
gr「反乱軍って」
os「C国の支援を受けたI国の一派です。ただ、首相官邸破壊作戦の地雷の爆発に巻き込まれて全滅しましたが」
gr「よく、生き延びたな。元から逃げていたのか?」
os「いえ…、民の誘導をする両親のもとでその手伝いをしておりましたが、運悪く空襲の爆弾が家に直撃し、父が命を犠牲に私を逃がしてくださいました。その時、私はこの枢機卿の地位を受け継いだのです」
大切に握っている十字架をそっと彼に向けて見せる。
一言ひとこと話すたびに当時の記憶が気味の悪い生き物のように這い出てきて吐きそうだ。
gr「……、そうか。ちなみに、いくつだ?」
os「え、」
gr「年齢」
os「16、です。今年で17になりますが…」
gr「ほぼ同い年だな」
os「おや、奇遇ですね。そんなにお若いのに総統とは、流石でございます」
正直、彼が羨ましい。最近指導者という立場になったことには彼と僕にはなんのかわりもない。だけど、彼はもっと大変な国の運営を部下がたくさんいるとは言えど見事に遂行している。騎士たちの助けを借りても手一杯の自分とは器が違う、そう感じた。
悔しさと、全てを失った寂しさが戻ってきて、相手に向ける顔がなくなり、俯いた。
gr「大変、だったな」
彼から発せられたのは同情の言葉。
でも、薄っぺらいものじゃない。彼自身もまた、同じようなことを体験したような。優しさを感じて、別の意味で涙が出てきた。
os「ご心配くださって…、嬉しい限りです……」
gr「実際業務はどんな感じなんだ?」
os「そう、ですね…。私一人ではとても手に負えず…。騎士たちがとてもよく働いてくださっています。私が不甲斐ないせいで、民に心配をかけておりますゆえ、なんとかしたいものです」
gr「でも、この国を出たいとは思わないのだな」
os「民は、見捨てられません。私自身、この国を愛しておりますし」
gr「ほお、流石だな。じゃあ、もしも」
『私が、お前を我が国の幹部として迎え入れたいと言ったら、』
gr「お前は、どうする?」
彼の紅い目はギラギラと光り、口には笑みが浮かんでいる。
os「は…、」
gr「気に入ったんだ。お前とともに仕事したら楽しそうだな、と」
tn「はあー…、全くあんたって人は…。すみませんね、osさん…」
ところがtnが制止したにも関わらず、grはまた言葉を発した。
gr「我が国へ来れば、きっと新たに得るものがある。少しでもいい。我が国で様々なことを学び、自分の力に自信が持てるようになったとき、またここの国に戻ってくればよい。そうすれば、自分の力不足に悩むこともない」
os「……」
gr「それに、見たところ騎士たちの力は自治をするに足るものだと思う。あなたが彼らを全面的に信頼できるのなら、是非託してもいいと思うがね」
確かに、騎士たちに一時的に国を任せ、どこかでちゃんと学ぶべきことは学ぼうとは思っていた。でも、それがW国で、しかも幹部という地位に就くことが条件。長居せざるを得ないだろう。
そんなに長い間民を放っておけない、ずっとこの国にいたい。でも、はやく成長して民の心のよりどころとなるような立派な指導者にもなりたい。
gr「返答を焦る必要はない。しばらく周辺に滞在するつもりだからな。そうだな…、1ヶ月後、またこちらに寄ろう。その時、もし答えが出たなら伝えてくれ。まだ、考えたいのならば、答えが分かったとき我が国に連絡を」
そう言って、W国の政府の本部があるのであろう住所が記された紙を渡してきた。
1ヶ月か。
os「わかりました。確固とした答えを、見つけようと思います」
gr「ああ、待ってるゾ!」
tn「じゃあ、ここらへんで…」
os「ま、待って!」
あ、敬語抜けた。
os「そ、外は危ないので、この屋敷に泊まったほうがええと思います。屋敷には空き部屋がたくさんありますので」
tn「やって。どうするよ?」
gr「おお!じゃあぜひ!正直宿がなくて困ってたからな!」
os「野宿する気だったのですか、…」
gr「あ〜、まあな…、最悪そのパターンも考えてた。てか、さっきみたいにタメ口で大丈夫だゾ!正直俺だけ敬語じゃないのもなんかあれだから…」
os「ふふwおもろw総統が野宿ww」
ツボってしまった。まあ、タメ口でいい、と言われたし。久しぶりに同年代の人と話すなあ。
os「うーん、客と主人、ではなく、もう友達でも、ええかなあ?」
gr「友達、か!はは、いいゾ!よろしくな、os」
tn「んふ、改めてよろしくな、os」
緊張が一気に解けて、その次に、彼らについてもっと知りたい、と思ってしまった。
夕飯まで時間はある。
たくさん、話そう。
こんなに笑顔になれたのは、本当に久しぶりだった。
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こんにちは、てってれーです。
正直ここで話すことなくなってきましたね…。
まあ三強揃った、やったね!、くらいでしょうか。時系列のズレが今とんでもなく起きてるので、どうにか第一章の5人組とちゃんと合わせます。
そういえば。この物語の第一章の5人組って、TRIGGERの前半パート担当の5人なんですよ。今気づいた。
まあなんか頑張ります。はい。
それでは、さようなら〜
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