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コメント
1件
もう、勇斗くんの覚悟に胸が熱くなったよ…!! どっちも守りたいって言い切る強さ、めっちゃかっこよかった😭💕 仁人くんの複雑な想いも伝わってきて泣ける…。この物語、続きが気になりすぎるよ!!
#そのじん
笑う門には福来る
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#nmnm注意
nanana

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勇斗はゆっくりと息を吐いた。
部屋中の視線が、自分へ集まっている。
誰も急かさない。
誰も口を挟まない。
ただ、答えを待っている。
さっきマネージャーが口にした言葉が、まだ重く残っていた。
――影響が出れば、M!LK全体の活動にも関わってくる。
分かっている。
自分一人の問題じゃない。
だからこそ、簡単に口にしていい答えじゃないことも。
勇斗は一度、視線を落とした。
「……正直」
静かな声が、やけに大きく響いた。
「迷惑かけた俺が、こんなこと言える立場じゃないのかもしれない」
迷惑をかけたのは自分だ。
アイドルとして軽率だった。
自分の不注意で、メンバーまで巻き込んだ。
責められても仕方がない。
それでも。
大智が聞いてくれた。
なら、誤魔化したくなかった。
勇斗はゆっくり顔を上げる。
一瞬だけ、言葉を飲み込む。
それから。
「……別れたくない」
はっきりと言った。
空気が止まった。
誰も動かない。
大智も。
舜太も。
柔太郎も。
マネージャーも。
すぐに言葉を返す者はいなかった。
それが、今の一言の重さを何より物語っていた。
勇斗は膝の上で組んだ手に、わずかに力を込める。
「もちろん、俺の不注意だ」
「みんなに迷惑をかけたことも分かってる」
一つ一つ、確かめるように言葉を続ける。
「謝ることも」
「批判を受けることも」
「必要なら、どんな処分でも受ける」
そこで一度、言葉が途切れた。
マネージャーは何も言わない。
メンバーも、ただ勇斗を見ている。
逃げ道なんてない。
それでも。
「……でも」
勇斗の声が、わずかに揺れた。
「別れることだけは……できない」
仁人がゆっくりと顔を上げた。
勇斗は気づかない。
真っすぐ前を向いたまま、続ける。
「M!LKが大事じゃないわけじゃない」
少しだけ眉を寄せた。
「そんなわけない。俺にとって、M!LKは人生そのものだから」
誰も、その言葉を疑わなかった。
勇斗がどれだけこのグループを大切にしてきたのか。
ここにいる全員が知っている。
だからこそ。
その先に続く言葉を、誰も軽く聞くことができなかった。
「でも……だからって」
勇斗が息を呑む。
「大切な人を手放せって言われても、俺には無理だ」
重い沈黙が落ちた。
「M!LKは続けたい」
「恋人とも、別れたくない」
「どっちかを選べって言われても……選べない」
一度だけ、勇斗は唇を結んだ。
そして。
「俺は、どっちも守りたい」
言い切った。
誰も何も言わなかった。
賛成も。
反対も。
簡単に口にできる空気ではなかった。
その沈黙の中で。
仁人の拳だけが、小さく震えていた。
昨夜。
電話で自分は言えなかった言葉を。
勇斗は今、全員の前で言い切った。
M!LKも。
恋人も。
どちらも諦めない、と。
嬉しかった。
本当なら。
その言葉だけを抱きしめていたかった。
けれど。
――影響が出れば、M!LK全体の活動にも関わってくる。
さっきの言葉が、仁人の胸にも残っている。
勇斗はきっと、本気だ。
本気で、どちらも守ろうとする。
たとえ自分が傷ついても。
全部、自分で背負って。
仁人は俯き、唇を噛んだ。
それだけは。
嫌だった。