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塩レ
楽屋に入って開口一番
「よっしださーん!お誕生日おめでとう!」
パンパンッ
「うるっさ!え?なに?」
「なにってクラッカー」
「2発同時に?」
「うん、その方がキラキラの量多いやん?」
「え、なにしてんの」
「よしださん、お誕生日やろ?」
「いやそうですけど」
「だから、26歳おめでとー!」
パンッ
「うるっさい!いや、ありがとうやけど。何発持ってんだおまえ」
「えっとねーあと2発あるわ。せっかくやし仁人もやる?」
「なんで、自分の誕生日に自分でクラッカー鳴らすんだよ」
「ええやんええやんやっとこらよ記念に」
「なんの記念だよ」
そんなことを言いながらも、ちょっとにやけた嬉しそうな顔。そうそう俺はその顔が見たかってん。
「なんやテンション低ない?せっかくの誕生日やのにー」
「つついてくんなてか、おまえの誕生日じゃねえだろ」
「メンバーの誕生日は僕の誕生日みたいなもんやん?」
「…太智ってほんとお花畑だよな」
「お花畑って!しつれいやわー」
「いや事実だろ」
「いやいや、よしださん分かってないわー」
分かってないねぇ仁ちゃんは、誰よりも大事な人の誕生日なんやから盛大に祝わなあかんやん?
「あ?バカにしたか今」
「バカになんてしてへんよぉ」
「絶対バカにしてんだろてめぇ。若干ありがとうとか思った気持ちを返せ」
「あんまピリピリしたらあかんで、もうアラサーなんやからさぁ」
「なんだおまえ、くだらねえことばっか言いやがって」
いつもの僕らの小競り合い。この時間がなによりも大切で大好きなんだとあなたに伝えたら、一体どんな顔をするんだろう。顔を顰めるだろうか、それともちょっと照れて「あっそ」って素っ気なくなるんだろうか。でもきっと最後にはいつもの笑顔を見せてくれるんだろうな。僕らのリーダー。あなたは僕がM!LKの核だって言うけれど、あなたがいなかったらきっといま僕はここにはいないから。背中を押すわけでもなく、手を引くわけでもなく、ただ、隣をずっと歩き続けてくれたから。僕がここにいるんだと。 僕に勇気がでたら、いつか伝えてみよう。だから、もうちょっと待ってて欲しい。それまでは、自分の感情を出すのが下手くそな仁人のために、僕がたくさん笑わせるから。だから、ずっとそのままでいてください。親愛なる僕の運命共同体。
「で?なんか買ってくれんの?」
「いやぁ?それはちょっとぉ」