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葵梨「貴方……何してるんです?そんなところに隠れて」

??「やっぱりバレちゃったかー、流石晴明(セイメイ)が認めただけあるねー」

葵梨「…………」


物陰から、明らかに怪しい奴が出てくる。仮面をつけた、山伏のような服装の男だ。

彼の姿を見た葵梨は、財布からスッと万札を出す。


??「それ、くれるの?」

葵梨「貴方がここから去って、悪いことをしないと誓うのならば」

??「うん、しないしない。から頂戴?」

葵梨「口先だけでは信用できませんよ、貴方のことなんて」

??「えー」


※待ってコイツの口調どんなんだっけ?


葵梨は何処からか、短刀を取り出す。


葵梨「せめて血判くらいはしてくれますよね?」

??「怖っ!」


そこで彼の口角が一瞬、上がる。


??「まあ、するにはするけど……それ、貸してくれない?」

葵梨「もちろん」

??「あ、投げないでね」

葵梨「流石に刃物は投げられないですよ」


葵梨は彼に近づく。


葵梨「あっ──」


亀の甲より年の功、というか……やはり彼のほうが一枚上手だったようだ。

彼は葵梨の手を掴む。








??「なかなか起きないねー」


誰かにツンツンとされた気がして葵梨が起きると、やはり彼──例の烏天狗だった。


葵梨「ちょ、触んな!」


そこで自分が子犬姿になっており、さらに檻の中に入れられていることに気がつく。


狸塚「葭屋町先生起きたよ!」

葵梨「あの、これ、どういう状況ですか……?」

秋雨「なんか知らんが、動物妖怪がみんな檻の中に入れられてんだ。アイツのせいみたいだぞ」

狸塚「注射ではないらしいけど……誰なのか教えてって言ったら、『この子が起きたらねー』って言われちゃって」

葵梨「……すみませんね、なかなか起きなくて」


そして4匹は烏天狗を見る。


秋雨「で、誰なんだ?」

??「よーし、じゃあこの子も起きたことだし、約束通り特別に教えよう!」

葵梨「……今、“約束通り”って──」


約束を守ると言った烏天狗に、驚きを超えて恐怖すら覚える葵梨。

一方烏天狗は、動物妖怪たちの前で決めポーズ。


隊長「さて、僕たちは、“烏天狗団”!! めちゃくちゃ悪い、悪党集団だよ!! ……あ、僕が隊長ね」


…………。


葵梨「自分で言ってて、恥ずかしくないのですか?」

狸塚「団名ダッセ」

秋雨「副隊長の下が書記って、おかしいだろ」


酷評である。


隊長「え〜、僕が3日間、寝ないで考えたのに~」

副隊長「だ〜から言ったじゃん……安直すぎるって……」


これで3日間寝ずに考えたものらしい。


隊長「ねぇ、烏天狗って英語でなんて言うの?」

秦中「英語にすればかっこいいと思うなよ」

葵梨「Crow Tengu? 天狗に対応する英語はないと思います」

隊長「う〜ん、じゃあ、フランス語とかは?」

葵梨「フランス語は知らないです……スウェーデン語だと、カラスはkråkaでしたっけ?」

隊長「なんでスウェーデン語知ってるのさ」

葵梨「まあ……色々あったんですよ」


そんな会話をする隊長と葵梨。


書記「……お喋りはそこまでにしてください」


書記が見ていた画面には、晴明・佐野・神酒、それから何故か阿古が、マンドラゴラたちと共に来ている。


隊長「ええ!? まだ1匹も毛刈りしてないのにぃ~」

書記「隊長たちが、呑気に団名考えてるからでしょ」

葵梨「どんまい」


時間稼ぎのため、隊長は書記にトラップを仕掛けるように言う。


狸塚「……晴明君たちに何かしたら、許さないから」


そう言って烏天狗団を睨みつける狸塚・秋雨・秦中。

それを見た隊長は、笑って、言う。


隊長「許さなくていいよ、僕たちは“悪党”なんだから」


一瞬シリアスなオーラを出した隊長だったが、


隊長「君は許してくれるんだねー」

葵梨「…………」

隊長「ちょっと、無視しないでよ〜」


すぐにふざけた感じの雰囲気に戻るのであった。

犬神様と妖怪学校

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