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相澤先生と美術教師

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相澤先生と美術教師

3 - 第3話自分の思いに気づかないふりして。

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2022年08月09日

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ヒーロー活動中に、彼女を見かけた。大きなリュックを背負い歩いている。

「(こんな遅くまで…。)」

自然と彼女を追っていた。彼女はカフェに入り窓際の席をとった。しばらくして頼んだものを持ち席に座ると、疲れた表情で外を眺めている。

「(やっぱり大変だよな、毎日…。)」

いつも笑顔で接してくれる彼女だから、つい心配してしまう。

「(任務中だぞ。しっかりしろ。)」

言い聞かせ、その場を離れた。

「先生、最近心絵先生と仲良いですよね??」

別の日、就寝時間前に寮を覗いた時に芦戸に聞かれた。動揺が顔に出てないか焦る。

「成績を共有してるだけだ。」

「先生が心絵先生と話してるの偶然みたんですけど、先生も心絵先生すっごく楽しそうでしたよ。」

他の女子達と相づちをうつ。ほんとに女子達はそう言うのに鋭い。

「お前達の作品が個性的で面白いって話してただけだ。」

「オレの作品、心絵先生褒めてなかったっすか??」

「皆それぞれ、上手いって褒めてたぞ。成績表が楽しみだな。」

上鳴まで入ってくると長くなるので、早めに話の流れを切り、毎度の如く早く寝ろと釘を刺して寮を出た。

「相澤先生、おはようございます。」

今朝は偶然にも、職員専用の玄関で一緒になる。

「おはようございます。」

「ヒーロー活動お疲れ様です。」

「ありがとうございます。まぁこっちが本業なので…。」

「教壇に立つ先生も様になってますよ。」

「ご冗談を。」

「あの、相澤先生。よろしければオペラ鑑賞なんてどうですか…??」

と彼女はチケットを見せる。

「すいません。ちょうどこのコンサートの警備担当を任されまして。」

「そうなんですか!?それはすごいことです!!じゃあどこかで会えると良いですね!!」

「はい。また誘ってください。」

「分かりました。ではまた!!」

会釈して普通科の職員室へ向かう彼女。やはり彼女の目元にはクマがあった。

「(昼公演だったな。確か…。)」

その日はさっさと仕事終わらせて、彼女と会う決めた。

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