「 ゴホッ 、」と咳をすれば親が大袈裟なくらいに心配する。ただの咳でさえだ。
教師も 、親も 、友人も 、兄も 。
うんざり …
本田菊 高校3年生
フェリシアーノ 高校1年生
ルート 高校1年生
王耀 大学3年生
アーサー 高校2年生
アルフレッド 中学3年生
フランシス 高校2年生
イヴァン 高校2年生
ロマーノ 高校1年生
アントーニョ 高校2年生
サディク 高校2年生
ヘラクレス 高校2年生
「 菊 。いらっしゃい 。
お外は寒いから、外では遊んでは行けませんよ?
菊の体に何かあっては行けませんから、
となる大事な体なのよ 。」
私は幼き頃から 、生贄として生きてきた。
我が家は普通の家ではなく 、異常な家であり、
■■■の信仰の元生まれたのであった。
お国のために 、家元となるものを
15 20 25 30 で生贄として捧げなければならなかった。それは、内蔵であったり、身体の1部を5年ごとに。
30になれば 、体その全てを神に生贄としてさずける。
これは 。私が一番初めの生贄だ。
これは私から始まったものであり、
その前は数々の人々がこの世を去って言った。
生贄を神に渡さなかったから
私が男として生まれた時に親族全員が生贄として生きさせることにしたのだ。
兄は長男である事で選ばれなかった。
捧げなければ ならない者なのにも関わらず、
私ら生まれつき体が弱く 、貧弱であった。
よって親戚からは多数の罵声を浴びてきた。
それは親戚からだけでは無い。
「 菊 !!」
兄はいつだって私の憧れだった。
そして、恨めしい方だ 。
そんな私をいつも支えてくれたのは 、
兄 、親ではなく 、アーサーさんアルフレッドさんだった 。
いつでも、駆けつけてくれて…
けれどそれがウンザリで 、正直しんどかった 。
全員 … 呪われてしまえばいいのに 。
私のように 、
呪いを 。
「 Goodmorning 。 菊 。 」
玄関の扉を開ければ金髪の少年が私を待っていた。
「 今日もわざわざお迎えしてくださり 、
実にすみません 、笑」
いいんだよ 。と彼はあっさりとして私の荷物を軽く奪い取り私の手を握った。
初めは遠慮していたはずなのに 、いつの間にか当たり前へと変化していく。
それが怖かった。流されてしまう自分が 、
恐ろしかった。
「あの 、 荷物くらい (」
「 自分で持てます。だろ?それもう聞き飽きた、
笑
俺が勝手にやってる事なんだから 、甘えろよ。 」
「 は、はい 、」
「 Hey!!アーサー!!!
抜け駆けはよくないんだぞ!!!
今日は僕が菊を迎えに行く日なのに! 」
「 うるせぇな 、笑
お前は 餓鬼 なんだから早く学校に行ってこいよ
俺は菊と同じ高校なんだから 。」
「 ふんっ!! 僕が大学になるまで待っててね!
菊! 」
「お前が高校生になった時は
菊は高校じゃねぇよ ばか 。」
「 馬鹿とはなんだい!? 」
「 お 、落ち着いてください 、
行きますよ 、笑」
「 おう 。」と返事をしたかと思えば私の頬に手を当てた。
「 ど、どうかされましたか、? 」
「お前、顔色悪いぞ 、?
今日休んだ方が … 」
「 え?いえ、そんなことは…
体調も大丈夫ですから、」
「 ホントかよ 、? 」
「 ご心配かけて誠にすみません。」
彼は … 確かに優しいかもしれない 。
私は 、その優しさが恐ろしく怖かった 。
自分が変わっていく姿が 、
大っ嫌いで 、
正直 、生贄として生きるのが 、
しんどいばかりだ 。
コメント
3件
今回もとっても面白かったです〜!
うぅ、菊君…てか、菊君を生贄にするとは随分贅沢な!!! 誰か菊君を救ってあげてぇ泣
1コメ!!今回も神作の予感! 今回も最高でした!!続き待ってます!