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ruruha
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#都市伝説
柘榴とAI

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軽くトレーニングをして、ダンスの練習に移る。
いつもならリーダーがセンターだけど、今回は私がセンターだ。
その分周りを見て、動きを合わせなくてはならない。
「それじゃあいくよ。1,2,3,4」
はるさんの合図に合わせて踊り始める。
何故か途中からテンポがズレていく。
「すず、遅れてるよ!気を付けて!」
「はい!!」
焦れば焦るほど自分が遅くなっている気がして、必死に食らいついていく。
「一旦水分とろうか。後で一曲通すから」
「「はい」」
座り込みそうになる体を奮い立たせて荷物をおいている部屋へ向かう。
(朝よりも動いたから、悪化してる気がする…)
今は夏休み真っ只中。
とうぜん気温も高いはずなのだが、ものすごく寒く感じる。
それぐらい無理をしているということなのだろうか。
(それでも、私は…)
「すず先輩がそんな事するような人だと思うんですか!?」
突然部屋の中から聞こえてきた声に、ドアを開けるのをためらってしまう。
「だって最近うちらよりも来るの遅いしね」
「今日の練習もやる気なかったじゃん。一人だけ注意されて」
中から聞こえてくる、なつみちゃんと同級生たちの声。
私の名前をよんでいたが、一体何を話しているのだろうかと耳を澄ます。
「はるか先輩に取り入ろうとしてるのバレバレw」
「リーダーが来なくなったのも、すずのせいだったりして」
「自分がセンターになりたいからってヤバすぎでしょw」
心無い言葉が容赦なく襲ってくる。
はるさんは引退する前はこの部活のリーダーだったから、たくさんの部員から尊敬されている。そんなはるさんに私が気にかけられているのが、気に食わないらしい。
「自分たちがそうだからって、すず先輩のこともそういうのは―!」
「は?うちらに口ごたえするとかあんた何様?」
「そっか!すずの味方になってすずのお気に入りになろうとしてるんだ!あったまいい〜!」
「リーダーがいないから、副リーダーにごまするしかないもんねw」
「ちがっ…!」
(私のせいで、なつみちゃんが―!)
中に入ってかばいたいのに、足がすくんで動けない。
それどころか全身が鉛のように重い。
「―なつっ!」
「あ、そろそろ行かないと。うちらがはるか先輩に怒られちゃう」
「いこいこ」
(‥・っ!)
【ガチャ】
「今、誰かいた?」
「すずだったりして」
「ないない」
気づけば私は陰に隠れていた。
倒れ込むように座りこんで、いつしか乱れていた息を整える。
あの時どうしても動かなかった体が、なんで逃げるときだけ動いたのか。
あまりにも自分勝手なこの体は本当に私の意思で動いているのか。
これ以上考えていると動けなくなりそうな気がして練習部屋に戻ろうとすると、あの部屋から出てきたなつみちゃんと目があってしまった。
「…すず、せんぱい」
「―なつみちゃんも今戻るとこ?ちゃんと水分補給できた?私持ってくるの忘れちゃて自販機まで買いに行ってたんだよね〜。持ってきたって思ってたから焦ったよ〜」
とっさに思いついた言い訳を並べて、急に現れたことを誤魔化す。
「あの、大丈夫ですか?」
「…何が?」
なつみちゃんの気遣いには気づいているが、あえてとぼける。
これ以上この子に迷惑をかけられない。
「いえ。なんでもないです」
「どうした、元気ないぞ〜?早く行かないとはるさんに『遅い!』って言われちゃうし、戻ろっか」
そう言って心配そうななつみちゃんの顔を見ないようにして歩き出す。
はぐらかしたのに何も聞かずにそっとしておいてくれる。
色々思うことはあるだろうに。本当に優しい子だ。
「すず、なつみ、おかえり。遅かったけど何かあった?」
「すみません。水分持ってくるの忘れちゃって買いに行ってました」
「そう。今から通すから準備して。終わったら休憩だから」
「はい」
さっき私の話をしていた子たちがニヤニヤしているのを横目に見ながら、準備をする。
「よし、始めようか。音楽かけるよ」
「「はい」」
コメント
1件
うわ、重たい空気…読んでて胸がぎゅっとなった。 すず先輩、体調も万全じゃないし、陰口も聞いちゃって、しかもなつみちゃんまで巻き込まれて…逃げちゃう気持ち、すごくわかる。でも「私のせいで」って思うところ、自分を責める癖が表れてて切なかった。 なつみちゃんの「すず先輩がそんな事するような人だと思うんですか」って言葉、あれだけでこの子の誠実さが伝わってくるなあ。 続き、どうなるんだろう…すず先輩が報われてほしい🥀