それを見て彼がボソッと呟いたのを聞き、私は俯いたままカーッと赤面する。
首元で彼の手が動き、尊さんがあの大きな手で小さな留め具を弄っているのだと思うと、ニヤニヤしてしまう。
おまけにくすぐったくて、つい首をすくめてしまった。
「ん」
ペンダントをつけてくれた尊さんが、シャラッとチェーンを撫で、私の髪を背中に撫でつけた。
顔を上げると、優しい顔で微笑んだ彼がいる。
「似合うじゃねぇか」
そう言って、尊さんは私の鎖骨の下にあるチャームを、ポンと弾ませた。
「あ……、ありがとうございます……。わっ! ……と」
次の瞬間、いきなり尊さんがチャームを摘まみ、軽くチェーンを引っ張ったので、私は慌てて前屈みになる。
こんな高級アクセサリー、もらって早々壊せない!
私は必死に前のめりになり、最後には四つん這いになった。
そんな私を見下ろし、尊さんは悪い顔で笑う。
「首輪」
「…………は?」
いきなりそう言われ、私は目を見開いて顔を上げる。
「これをつけてる限り……、いや、持ってる限り、お前は俺のもんな」
「事後報告!」
思わず突っ込んだ私を見て、彼はクツクツと笑って額にキスをしてきた。
「あー……、でもこういう条件出すなら、もっと高いやつにすれば良かったな」
「十分です! お願いだから高い物買わないで!」
私は尊さんの手を両手で握り締め、ヒンッ! と泣きついた。
「遠慮してんのか?」
尊さんはペンダントトップを摘まんだままなので、私は四つん這いになって顔を少し仰向けた体勢をキープしている。
まるで犬がお座りしているみたいで、心の奥にある被虐心がウズウズしている。
「……し、しますよ……。幾らしたんですか? んぐっ」
尋ねた途端、尊さんが私の顎を掴んでさらに上を向かせた。
「躾その一、俺がプレゼントする物、ホテルの宿泊費、その他諸々の値段を聞かない」
「しつけ?」
私は目を剥いて高い声を上げる。
けれど、心の中ではこの状況を悦ぶもう一人の自分がいた。
「あれ? こういうの嫌い? 好きそうだと思ってたけど」
尊さんは悠然と笑ったまま、片手で私のバスローブのベルトを引き、ゆっくりと脱がしていく。
「お手」
手を差しだされ、私は羞恥を覚えながらも、素直に彼の手の上に自分のそれを重ねた。
「いい子」
尊さんは私の頭をサラリと撫で、片腕から袖を抜く。
「おかわり」
「っ~~~~」
私は赤面して、プルプルと震える右手を差しだした。
「そのまま」
尊さんに言われるまま、私は右手を上げたままにする。
そしてバスローブを完全に脱がされてしまった。
「ちんちん」
「…………うぅ…………」
全裸になった私は赤面しつつ表情を歪め、膝立ちになった。
「……私、ついてませんよ……」
「あれって『鎮座』からきてるんじゃなかったっけ?」
「えぇっ!?」
思いきり勘違いして覚えていたのがバレ、私は頭を抱える。
「朱里、そのまま」
けれどもう一度言われ、体勢を戻した。
尊さんは私を見つめ、左耳を摘まんできた。そこから、ツ……と耳の輪郭に沿って指を移動させていく。
「ピアスもいいな。……というか、イヤーフックだっけ? この辺も飾るやつ」
言いながら、尊さんは私の耳の輪郭をスリスリと撫でる。
「……一回お前を思いきり飾り立ててみたいな」
「だ、駄目です。これ以上お金使わな……、んぐっ」
「躾その二。遠慮しない」
「む……、無理です……っ、きゃんっ」
言った途端、乳首を摘ままれて高い声が漏れた。
コメント
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本当はめちゃくちゃ優しいミコティだけれど....✨ もぅ~( *´艸`) このドS感がたまりません(///ω///)キャー🖤
尊さんの躾が全く厳しくないのがミソ❤🤭 朱里ちゃんみたいに飼われたい( *´艸`)💕