注意
桃さん屑
桃赫
桃蒼
桃瑞微
赫side
PM 17:00
ふと、時計に目をやると定時の17:00を指していた。
今やっている仕事を終わらせようと考えるとあと2時間は必要だろう。
なにせ、この会社は質より量をこなせという考えのようで
毎日〃仕事に明け暮れなければならない
それに俺は新人
そんな考えの会社では、通常働いている人より倍以上の仕事を押し付けられる
先輩や同期の事情やらなんやらで、自分の仕事とさらにその分の仕事もしなければならない。
その上俺はこの会社の最下部に値する人間
昔から虐められてて、今でもなお同じような生活を送っている。
でも、こんな奴にでさえ
優しくしてくれる奴がいた。
でも、そんな奴に唆れたせいで、俺の人生はめちゃくちゃになった___。
カタカタ
俺はいつも通り淡々と仕事をこなしていた
瑞「赫ちゃーん!!お昼いっしょ食べよ! 」
するともう昼の時間のようで
赫「…ん、分かった」
瑞「んぇー?なんか今日元気ない、?」
この甲高い声の主は瑞
俺の一番の親友であり、同期だ
瑞はいわゆる陽キャと言われる部類の人間で
この会社の中でもトップを争えるくらいモテてる同期だ
なんで、仲がいいかと言うと
幼稚園からの幼なじみで
幼稚園から今までずっと一緒に居たから
でも、クラスとかは全く違ったから瑞自体は俺が虐められてたこととかそういうことは全く知らないようで
だから多分こんな俺とも仲良くしてくれてるんだと思います。
瑞「いつものとこでいー?」
赫「いいよ」
いつものとこ それはこの会社の屋上の事だ
俺的にはここがこの会社の中で1番落ち着く場所だと思ってる。
光るような太陽とそれを調和しているかのようにそこに存在する青い空
少し気の散るように配置されている透き通った雲
また、季節を感じさせるかのようにふわりと舞う風
その全てが今の俺にはちょうど良い心の拠り所なのだ。
全て、俺とはかけ離れた存在
そんな存在に出会いたかったのかもしれない。
瑞「ほんとここから見る海って綺麗だよねー!」
赫「そうだね」
赫「…綺麗」
瑞「んは笑 今日どしたのー? なんか、今日全てが終わる人みたいなこと言っちゃってさーw」
瑞「微妙に囁いてる所もそれっぽいし?笑」
赫「疲れてるだけだよ」
瑞「ま、赫ちゃんらしいか!」
瑞「早くお弁当食べよー!」
赫「そうだね」
近くにあるベンチに腰かけ
瑞と2人
ご飯を食べる
俺は、彼女も居ないし弁当を作ってくれる人など何処にもいないから
先程と言っても、今朝だが
先程買ったパンを食べる。
そんな俺とは真逆に瑞は彼女がいる為毎日彼女が作った弁当を持ってくる。
瑞「えー、またパン?!」
瑞「体壊すよ、?」
赫「大丈夫だってw」
赫「俺が体壊したとて、泣く人なんて居ないんだから」
瑞「…ッ、」
瑞「…、そっか、」
いつもパンばかり食べている俺に心配の声を掛けてくれる瑞。
こいつはモテるな
と確信着いたがそれを口にしても自分のプライドが傷つくだけなので言わないことにした。
瑞side
今日も赫ちゃんをご飯に誘う。
赫ちゃんといると安心するから一緒に食べたいって思うけど
僕にはもう一つ理由がある。
それは赫ちゃんが仕事をするのに集中しちゃってご飯を食べたり休憩をするのを忘れてしまう
それを阻止するためでもあるのだ
いつもと同じ会社の屋上でお昼ご飯を食べる。
屋上へ向かい、少し話をすると
「…綺麗」なんて反応をするから
今日死んでしまうのではないかなんて思ったが
心の奥底で赫ちゃんは大丈夫だなんて思ったからあまり触れなかった。
だけど、
この話、何処かで見覚えがある。
うーん、、。と頭をひねらせ考えてみると
昔の苦い記憶が蘇った。
回想
瑞「んもー桃ちゃん、」
瑞「何飲んでんのー?」
桃「んぇー?モ○スター」
瑞「だーかーら、そんなのずっーと飲んでたらいつか死ぬよ!?」
桃「いや笑 ””俺が体壊したとて泣く人なんて居ないんだから””笑 」
瑞「…、っ」
桃「なに?笑 心配してくれたわけ?笑 」
瑞「違う、っ し…?」
回想終了
この男は誰かと言うとこの会社の会計の桃
昔、僕の彼氏だった。
夜、残業している時にちょっかいをかけられそこからカレカノの関係になった。
正直いうと大好きだった。
あのことを知るまでは
そんなこともあったなと、必死にその記憶をしまうかのように口を開いた
瑞「赫ちゃんってさ、好きな人居るの?」
赫「えー、?居ないけど。」
瑞「なにそれー、つまんな」
赫「はぁ、?別にいいでしょ」
赫「居なくたって」
瑞「まぁ、そっか」
赫「あ、てかさ」
赫「桃、?って人知ってる?」
瑞「ッ…!?」ズキッ
思い出したくない記憶なのに
赫ちゃんとの会話で全てを思い出してしまった。
僕は動揺を隠しきれず
声を震わせながら言った。
瑞「な、なんで…?」
赫「えー?なんか、イケメンらしいから」
赫「うざいなって」
瑞「っふwwそんなことかーw」
赫「んなっ!?そんな事じゃないから!」
赫「赫からしたら重大な事なの!」
瑞「なるほどねー?w」
良かった。
赫ちゃんが桃ちゃんを好きになったとかそんなのじゃなくて、
瑞「桃ちゃんは…、、イケメンだね」
瑞「身長も高い…、し?w」
赫「は?何それ腹立つんだけど」
瑞「www」
瑞「まぁ、とにかく 」
瑞「近寄らない方がいいよ」
赫「…ん、」
赫ちゃんなら大丈夫だと思うけど本当に彼は危険人物
ちゃんと伝えなくては
そうじゃないときっと赫ちゃんも、僕と同じ道を辿ることになってしまうだろうから。
赫side
瑞が突然好きな人は居るのかと、失礼な事を聞いてきた。
まぁ、もちろんいるはずも無いので
はっきりとそう伝えた。
だが、最近噂で聞く桃という人物が気になり陽キャの瑞に聞いてみることにした。
すると、2〜3秒程黙りこみ
何故聞いてきたのか問われた。
俺は桃とやらのハイスペイケメン男は嫌いなので腹立つということを伝えると
何処か気の抜けたように感じた。
また、やけに桃とやらの長所を知っていたので不信感を抱きつつも
高身長という事にも腹が立ち、さらにイラついてしまった。
すると、瑞が今まで俺に見せたことの無いような真剣な顔で
「近寄らない方がいいよ」そう言った。
俺は、不思議な気持ちを持ちながら少しその桃とかいう物に興味を抱いた。
瑞がそれほどに言うものだ、気になって仕方なかった。
だけど、この気持ちが俺を地獄に落とした元凶なのかもしれない。
続く
コメント
4件
やべぇな(( これは神作の予感!!!✨️