「ハァハァもう!はやいよ!」
「スマイリーが遅いのよ!」
庭で双子は楽しく遊んでいました
「ナロヤお嬢様!スマイリー様!」
声のした方を振り向くと息をきらして走ってくるメイドの姿があった
「どうしたの!?」
「陛下と王妃が、部屋で血まみれで倒れていて、、、!」
「父上と母上が!?」
双子は陛下と王妃の部屋に走って向かった
「、、、、!?」
「嘘でしょ、、、」
確かにそこには血まみれで倒れている二人の姿があった
「そんな、、、お父さん!お母さん!」
姉の方は泣きながら二人に抱きついている
「、、、」
弟はショックだったのかその場に驚いた顔でうつむいていた
すると、家臣が入ってきた
「スマイリー様、少しお時間を、、、」
「?」
「今日からナロヤお嬢様の召使になってもらう」
「なんで僕が、、、!?」
「断ったらお嬢様がどうなるか、、、?」
「そして俺には敬語で話すんだな」
「、、、」
言葉が出なかった
なぜいきなり召使になれと言い出したのだろうか、、、
ここであることに気がついてしまった
「陛下と王妃を殺したのも貴方ですか」
「さすが、おみごと!」
純粋で無邪気なナロヤを王女にすれば国を自分の思うようにできるとでも思ったのだろうか、、、
「まぁ、挨拶にでも行ってきたらいい」
ナロヤがいつも3時になるといるベランダに向かった
ナロヤが大好きなおやつのブリオッシュを持って
「あ!やっと来た!遅いから心配したのよ、、、?」
相手はいつものように自分に接してくれるが、こちらはもう召使。いつものようにため口であんなに楽しい会話はもうできない
「召使のスマイリーと申します、おやつのブリオッシュをお持ちいたしました」
「え!?スマイリー?」
相手はとても動揺している
それはそうだろう。さっきまで弟として遊んでいたのに急に召使など、、、
それだけ言うと部屋から出ていった
なぜ急に召使などと言い出したのだろうか
家臣に呼ばれるまではいつもどうりだったのに、、、
家臣?
もしかしたら彼は家臣に何か言われて従っているのだろうか?
従わなければ私の命が危ないなどか?
とにかく、両親が亡くなり弟は召使になった為この国をおさめるのは自分しかいない、、、
「王女として、この国をおさめなければ」
次の日新たな王女のお披露目会のようなものが開かれた
王女が顔を出すとさっきまでざわついていた場が一気に静まり返った
「私はこの国の王女ナロヤ=ルシフェン=ドートリシュよ!」
それだけ言うと王女はその場から去ってしまった
「あれが、王女様か!」
「なんとお美しい!!」
数年後、王国は王女の思うがままの国になっていた
そして、許嫁もできた
だが、許嫁は突然
「この婚約はなかったことにしてくれ」
と言い出した
どうやら好きな人ができたらしいのだ
王女は嫉妬し、次第に狂ってしまった
そして、大臣を呼び出し
「黄の国を滅ぼしなさい」
と静かな声でいった
一方召使は買い物に隣国の黄の国へ出掛けた
(ったく、遠すぎるよ、、、)
など思いながら進んだ
誰かの肩が自分の肩と触れた
そして、相手はそのまま倒れてしまった
「すみません!よく前を見ていなくて大丈夫ですか?」
「いえいえ、すみませんこちらこそ」
相手は金髪の優しげな声と笑顔の娘だった
そして召使はその娘に一目で恋に落ちました
城へ帰るとなにやら騒がしい
家臣達が馬に乗りでていった
「どうしたんだろ?」
すると王女が近づいてきた
「隣の、黄の国にいるコークという女を殺してきてほしいの」
と、ナイフを渡して言った
コーク、、、そういえばさっきぶつかった娘がコークと言われていた
自分が好きなった相手を殺せということ、殺したくなかった
だが、王女の命令は絶対だ
「分かりました、いって参ります」
「行ってらっしゃい、ジョセフィーヌを用意してるわ、明日の3時までには帰ってくるのよ」
黄の国についた
馬に乗ってきたのでさっきよりかは早めについた
少し行くとコークが歩いていた
近づくが、こちらの存在には気づいていない
あまり、背後から攻撃するという卑怯なやり方は気にくわなかったが
ナイフを振り上げそのまま背中にナイフを突き刺した
彼女は声を上げる前に倒れてしまった
「、、、、」
なぜだろう涙が止まらない
「ごめんね、、、」
数日後、目を覚ますと何やら外が騒がしかった
怒れた国民達をひきいっている赤き鎧の女剣士
召使は外を眺めたあと、王女の部屋に向かった
王女は不安そうな顔で怯えていた
「ナロヤ」
召使が入ってきた
だが、いつもと姿が違った
王女の服を着ている
「スマイリー、どうしたのその格好!?」
「裏口にジョセフィーヌを用意してあるからそこから逃げて」
「でも、そうしたらスマイリーが、、、!」
「僕の服を貸してあげるからこれを来てすぐ逃げて、大丈夫僕らは双子だよきっと誰にも分からないさ」
「スマイリー、、、」
彼女は召使の服を来て出ていった
数分後部屋に何人か国民をつれた女剣士が入ってきた
「あなたが、ここの王女ねやっと捕まえたわ」
「、、、、」
召使は王女の口調でこう言った
「この無礼者!」
召使は牢屋に入っていた
すると誰かが入ってきた
「本当にこのままでいいの?」
相手はあの女剣士だった
召使は王女の口調で言った
「あら?どうしたの赤き鎧の女剣士さん?」
「昔ね城に来たことがあるの、そこで見たのよ王女の隣にいた顔のよく似た召使をね」
「ばれてたのか、、、」
「いま、王女じゃないと言えば処刑は免れるわ、だから、、、」
「僕はこのまま王女のふりをする」
「私的にも貴方には死んでほしくないのよ」
「どうゆうこと?」
「知らなかったの?私は貴方の義理の姉、カイト=アヴァドニアよ」
「!」
知らなかった、彼女が自分の義理の姉だったなんて
「でも、だからと言って王女じゃないと言うつもりはない」
しばらくして女剣士はでていった
王女が処刑される日になった
国民達が集まっている
その中に本物の王女もいた
「スマイリー、、、!!」
すると、王女の服を着た召使が出てきた
そして首もとに器具が取り付けられて
その場はシーンとしている
召使は民衆などには目もくれず王女の口調でこう言った
「あら、おやつの時間だわ」
シュンっと音をたて刃が落ちていった
3時になり教会の鐘が鳴った
「やったぞぉーー!!!!」
「悪ノ王女をたおしたぞぉー!!!」
国民は歓声をあげていたが、ただ一人涙を流していた
「そんな、、私のせいで、、、!」
目が覚めた
回りは雲が広がっていた
「あれ、確か僕死んだんじゃ、、、ここは天国なのかな」
召使は上を見上げてこう言った
「もしも生まれ変われるならば、その時はまた遊んでね」
コメント
63件
すごく上手だね!(*'▽'*) どうしようネタがない~←今書く事じゃない
すごい。おもしろかった。