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彼女は言った。
ある日の放課後。いつものように、つやつやしたソーダ味のゼリーみたいな海を見ながら下校をする。本当はもう少し長く見ていたい気持ちもあるのだけれど、今日はお手紙のおしらせで早くお母さんに言わなくちゃいけないことがあるから、走って帰ることにする。
大きな窓のお家を左に曲がって、商店街を一直線に進んで踏切を渡る。
踏切が開くのを待っている時間はとても退屈だけど、今日はおばあさんがたくさん話しかけてくれたので、時間があっという間でした。
やっと家に着きました。七紬の小さい体でこの距離を走り続けるのはしんどくて仕方がありません。当たり前のように七紬は 「はぁ…」 溜息をつきました。もう少し家が学校から近かったらいいのに、とは思いますが、私はここを気に入っているので引越しなんて絶対に嫌です。
私は精一杯背伸びをしてインターホンを鳴らし、「おかーさん」と呼びます。
「はーい」
お母さんが扉を開けてくれました。
母「おかえり、七紬」お母さんはいつもくしゃっと笑います。
七「ただいま」
七「あのね、お母さん。今度授業参観があって…」
母「、授業参観?」
母「えぇ、そうね…すごく楽しみ、」なんだか嘘くさい気がする。
七「うん。」
お母さんにも伝えることが出来たのでいつもの場所に出かけようと思います。