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やぁやぁ
冬休みって最高だなぁ(´・ω・`)
では、いってらっしゃい!
コツコツコツ……
今日は、ナチスに用があるから西のトルバースに行く。
昨日地図を確認してわかった事だが
「怪異の森」は、アイレム(南)とフォルダムア(北)を一直線に結ぶ森林で今回の道のりでは必ず通らなければいけない。
「大日本帝国様……本当に護衛を付けなくてよろしいのですか……!」
「どうせ居ても危険が増すだけじゃない?」
「な……ですが!怪異の森は危険です、!例え魔力保持者だとしてもーーー、」
ピタッ
「補佐。」
「……ッはい、」ビクッ
「心配な気持ちはよく分かった。」
でも、このアスパルティで1番強いのは私。
兵士は私につけるんじゃなくて、国民につけて頂戴。
「……すいません、り、了解です。」
「うん。じゃあ、留守番を宜しくね。」
「承りました。行ってらっしゃいませ。」
ペコッ
ギィィッ
タッタッタッタッタッ……
怪異の森は、名前の通り化け物の出現率が非常に高い森林だ。
化け物は、通常魔力保持者の魔力に反応して近づいてくるため、この世界の仕組み的に言えば非常に都合が良い。
私は単に戦う為には魔力を出さないから化け物に気づかれず森を抜けられる……
ーーーーーーーはずだった。
「ガル”ルルルル”ッ……」
狼形の化け物に視線を移した途端、薄い刃のような攻撃が腕を掠める。
ポタッ……ポタッ……
血が滴る自身の傷を魔法で治したあと、ゆっくりと視線を戻す。
「二んげン……ッニン、げん、ぐ”ぐッ……ッ」
何故私に気付いたんだろうか、これもナチスに話さないといけないかもしれない。
日帝「……」
シュバッ……
ゴトッ
狼のような形をした化け物の首が落ちる。
日帝「……1匹目」
「き”ゅぇッ”……ッなん”……」
ゴギッ
「ぃ”だぁッぁぁ……ぁ”ッや”ぁぁぁ、ッ」
……首をへし折っても死なない。
ーーーやはり何か変だ。
日帝「……」
ドゴッ
「ぁ”ぇッ”、ッ」
バタッ
日帝「……近々なにか起こりそう。」ボソッ
化け物の赤黒い血が土に染み込んで私の足の下まで届く。
返り血が着いたけど服には着いてないし気にしなくていいか。
タッタッタッタッタッ……
ガヤガヤガヤ……
日帝「着いた。トルバース。」
夜空の下で人々を照らすオレンジ色のランプ。
街ゆく子連れや商人の笑い声。
ナチスのような堅苦しい人が作った街なんて言われなければ気づかないかもしれない。
それは少し失礼か。
バタンッ
城には入れたし、さっき侍女に教えてもらったのに。方向音痴なのかな。
ーー部屋が分からない……。
コツコツコツ……
まぁ、とりあえず歩いておけば着くか……
ドンッ
日帝「……あ」
ナチス「あぁ、すまん……って、日帝!」
こんな所にいたのか、探したんだぞ?
日帝「ごめん。案内してもらったんだけど分かんなくて、部屋。」
ナチス「はぁ……音痴なのは変わらないな。笑」
こっちだ、行くぞ。
ギュッ
(手を繋ぎ)
日帝「ぁ……うん。 」
ストッ……
椅子に座り
ナチス「悪いな。わざわざ来て貰って。」
日帝「大丈夫だよ。私も話したいことがある。」
ナチス「……」
ジトー
日帝「?」キョトン、
ナチス「……ちょっとまて、日帝、護衛1人連れず森を抜けて来たのか?」
日帝「あぁ、そうだよ。 」
ナチス「……その血は?」
心配そうに私の頬についた血を見つめるナチス。
私のだと思っているんだろうか?
日帝「安心してよ。返り血。」
ナチス「……」
日帝「ぁ、これはい。ごめんね。昨日アイレム(南)で渡せばよかった。」
そう言って机に資料の束を置く。
日帝「……そんな顔してどうしたの。」
怪我でもした?治そうか?
私が覗き込んだ彼の瞳は、なにかが込み上げてきたような顔をしていた。
ナチス「……どうしたもこうしたもないだろ……!」
日帝「……」ビクッ
ナチス「日帝、お前は……」
こんな紙切れの為に自分を危険に晒したんだぞ、!
日帝「……」
バッ
ナチスは私の肩を掴んで問いかける。
それは、本気で私の事を心配してくれているのかもしれない。
ナチス「日帝は自分に無性着すぎる……ッ」
下手したら……!!
日帝「”死んでたかもしれない”でしょ?」
ナチス「……ッ」ピクッ
日帝「私は死なないよ。現に今まで死なないで生きてる。」
ナチス「…そういう事じゃなくて…ッ」
治るとしても、痛みは感じるだろ?
日帝には苦しんで欲しくないんだ、!
日帝「苦しんで欲しくない?
残念だね、私はずっと苦しんでるよ!!」
ナチス「……にって……ッ」
日帝「だから変わらないんだよ、!」
せめて、せめて私にはもう誰かの為に動くしかないんだよ、……。
皆が私の魔法だけしか見てないってことも、本当は一国の代表なんか自分に出来るはずないって分かっててもさぁ……!
ナチス「……日帝…、それは違う、!」
日帝「……」
ナチス「不快にさせたならすまない、でも本当なんだ。」
日帝がアスパルティに着く前にどんな事があったかは知ってる……。
だからこそなんだ。日帝。
日帝「…そっか。」
その優しさは、他の人に振り撒いた方がいいよ。
ナチス「……」
日帝「じゃあね。
トルバースに神の御加護が続きますように。」
ペコッ
バタンッ
ナチス「……日帝、」
彼女を怒らせてしまっただろうか、
……深く考えるのはやめにしよう、
申し訳ないな、俺の言葉で日帝の用を聞くのを忘れてしまった……笑
はい、おかえりんご
眠いです(´・ω・`)
では、さようならぁ