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『三章 パラノイド・ノイズ』
【次の日 秘田ハナビの部屋】
秘「ん…」
体にずしりという重さがある
そこまで重くないが、軽くもない…
誰が乗っているのだろう
秘「……誰?」
蛇「私です。」
秘「吾郎!?」
蛇「本当にお寝坊さんですね、ほとんどの人はもう集まってますよ」
秘「そ、そうなのか…起こしに来てくれてありがとう」
蛇「今日はジャンケンで負けてしまったので仕方なく」
俺を起こしにいくのジャンケンで決まってるのか…
【食堂】
荒「おっ、おはようハナビ!」
秘「おはよう瑞稀…飯田橋も」
飯「お、おはよう…」
珍しく瑞稀の背中にひっついている
秘「珍しいな、飯田橋が瑞稀と一緒にいるなんて」
荒「そうか?」
飯「…」
そこへ由鶴がやってきた
天「おはよう。飯田橋、瑞稀、秘田」
秘「おはよう」
荒「おはよう!」
飯「…」
飯田橋は黙って瑞稀の背中から離れて、由鶴の背中にくっついた
荒「…俺の背中じゃ…ダメだったのか…」
秘「ドンマイだ」
秘「そういえば吾郎、ハム助の様子はどうだ?」
蛇「とても元気ですよ、毎日一緒に寝ています」
秘「それはよかった…半ば無理やり押し付けたみたいだったし」
蛇「いえいえ、そんなことありません。動物が好きなのでよかったです」
笑顔でそう答える吾郎の顔はふにゃっとしていて柔らかい
音「おはよう、皆んな。今日は伝えたいことがあってさ」
急に睡蓮が声を上げた
音「昨日モノクマから今回の動機を預けられたんだよ。それを見せようと思って」
音「じゃーん、これ何かわかる?」
何本かの注射針を取り出した
音「ウイルスだって、効果としては打たれた人間は打った人間に服従をしてしまうらしいよ」
羽「何そのエロ本のために作られたような薬」
兎「陽キャでもエロ本とかって知ってるんですね…」
音「それで今日、忍に打ってみたんだ。おいで、忍」
猫「……………」
呼ばれて出てきた忍は様子がおかしかった
顔や腕が所々赤く腫れていて痛々しい
荒「忍!?」
音「どうやら副作用として赤く腫れちゃうみたいでね」
音「でもちょうどいいよ。俺の王国を作るのに」
悪い顔で微笑む
音「今日の夜、楽しみにしといてね」
そう言うと忍を連れて、食堂から去っていった
荒「今日の夜…何かあるのか?」
秘「……まだ何があるかわからないな。気をつけよう」
俺は朝飯を食べ終え、一回部屋へと戻ることにした
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