ソファの背もたれとしょっぴーの背中の間に、左腕と左足を差し込み、両手両足でぐいっと引き寄せる
思った以上の密着度だったのだろう、小さく息を呑む音と共に、少し体温が上がったのを感じる
しょっぴーの膝下に腕を差し込んで持ち上げ、俺の右足の上に足が乗るようにすれば、あぐらの上で横抱きしたような格好になる
翔太くんが俺に甘える時によくとる姿勢だ
もっと俺にしなだれかかって、俺の首に頭をもたれかけ、両手で俺の右手をいじいじと触るところまでがセットだけど
「俺にもたれていいよ」
されるがままになりつつも体を硬くするしょっぴーに声をかける
「え…や、その…………ん」
戸惑いつつも、そっともたれかかってくる
左手を背中から回して頭を撫でて、右手でしょっぴーの手をにぎる
「……ん、……?、なんか、ちょっと、懐かしい感じ、、なんで?」
「翔太くん、これ好きだから」
「そうなの?」
「うん。しょっぴー、目を瞑って体の感覚に集中してみて」
「……うん。………………めめの匂い、今とちょっと違うのに、なんか嗅いだことあるような気がする……」
「付き合ってから、香水変えてるからね」
「……手も、こんなふうに握ったことなんてないはずなのに……」
「うん、そうだね。そのまま、懐かしい感覚に身を任せて」
「……うん」
まだ少し力の入っていた体が、徐々にリラックスして俺にかかる重みが増えてくる
何かを手繰り寄せようとするかのように、俺の匂いに包まれながら深呼吸を繰り返す
「しょっぴー」
呼びかければゆっくりと瞼があがり、ぼんやりと見つめられる
その瞳を見つめながら顔を近づける
自然な動作でしょっぴーが目を伏せながら、少し顎をあげる
そっと唇が重なる
角度を変えながら少しずつキスを深くする
誘うように開いた隙間から舌を入れて、甘さを味わい、上顎を舌で擦る
二、三度擦ったところで、ぴくりと反応して、しょっぴーの腕が首に回り、キスが受け身じゃなくなる
唇が離れて優しい瞳と目が合う
「翔太くん?」
「ん、蓮……」
「おかえり」
「ただいま」
どちらからともなく、ぎゅっと抱きしめ合った
コメント
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うわぁぁぁ( ;∀;) ありがとうございます!! 本当にkaede様の🖤💙好きです!!
