テラーノベル
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久々知兵助「なあ、雷蔵。俺は、勘右衛門と離れなければいけないのか……?」不破雷蔵「どうしたのさ、いきなり。」
久々知兵助「勘右衛門が、堕天使になると言った。」
不破雷蔵「……うん、三郎も、言ってた。」
久々知兵助「次会う時には、もう堕天使になっているかもしれないと思うと、怖くてたまらないんだ。」
久々知兵助「俺のためにしてくれたのは分かってる。でも、つまりそれは、俺のせいで、勘右衛門が堕天使になるってことだろ?なら、離れていないとだめなんじゃないか。だって元々は、出会うはずなかったんだよ。俺たちは。」
不破雷蔵「それでも僕は、三郎を愛しているよ。」
不破雷蔵「例え堕天使になったとしても、三郎を嫌いになんてならないし、離れるなんて事しない。」
久々知兵助「それは、俺だってそうだよ。勘右衛門から離れるなんて、想像するだけで、」
不破雷蔵「でも、堕天使にはなって欲しくない。そんなこと、しないで欲しいよ。」
久々知兵助「探そう。天使に触れ合える方法を。」
不破雷蔵「まだ二人が天使のうちに。」
そんな四人の葛藤を見ている一人の青年がいた。
竹谷八左ヱ門「……あー、もう気づいたのか。悪魔側にもやれることはあるって。」
久々知兵助「教えてくれないか。八左ヱ門。知ってるんだろ?」
竹谷八左ヱ門「嫌だね。俺は前と同じ竹谷八左ヱ門じゃないんだ。分かっているだろう?」
久々知兵助「でも、」
竹谷八左ヱ門「俺はもうヒントを与えている。それに気づかないなら一生わかりゃしないさ。それこそ、本当にあいつらは堕天使なっちまうかもしれないぞ。」
不破雷蔵「……ねえ、兵助。僕、思ったんだけどさ、天使は悪いことをしたら堕天使になるんてしょ?」
久々知兵助「あぁ、そうだな。」
不破雷蔵「それに八左ヱ門は天使は堕天使に触れられるって、言ってたっけ。」
久々知兵助「言ってない、けど、大丈夫なんじゃないのか?」
不破雷蔵「なら、逆に僕達がいい事をして、堕天使になれる事はないのかな。」
久々知兵助「……なれるのか?本当にそんなことが、」
不破雷蔵「分からない。けど、聞いてみる価値はあるんじゃないかな。」
そのまま立ち去ろうとしている八左ヱ門を引き止めた。
竹谷八左ヱ門「そうだよ。合ってる。」
久々知兵助「なら、」
竹谷八左ヱ門「でもどうやって?」
久々知兵助「それは、いい事を、」
竹谷八左ヱ門「いい事って?具体的には?」
久々知兵助「………それは、」
竹谷八左ヱ門「言っとくけど、悪魔が堕天使になるのって相当難しいからな。お前らにする覚悟あんの?」
久々知兵助「ある。どれだけ時間がかかったとしても必ず。」
竹谷八左ヱ門「時間がかかったら意味ないんだよ。三郎なんて今すぐにでも堕天使になっちまうぞ。」
竹谷八左ヱ門「結局無理なんだよ。意味なんてない。無意味だ。さっさと諦めろよ。」
愛
625
#ありえねぇッ!異色のタッグだぜッ!
#忍キュア
柊いろは
38
コメント
1件
兵助と雷蔵が、それぞれの大切な人のために「堕天使になる前に何とかしたい」ともがく姿が切なくて、でも温かかったです。「離れるべきか」と悩む気持ちと「それでも愛してる」という想いの両方が胸に刺さりました。八左ヱ門の冷めた口調の裏に隠れたヒントも気になりますね。設定の広がりを感じるいい回でした。