『君を好きになるまでの_%』
『おい、さむらい』
『おい、風間〜』
『おい、いろはー!』
年が経てば、経つほど貴方からの呼ばれ方が変化する。
最初は、冷たい声でその次は、ちょっと柔らかい声で今は…
凄く温かみと元気のある声。
でも、どんな呼ばれ方でも、どんな声でもあなたに対する好きは変わらない。
なんなら、どんどん増えていくぐらいの勢いで君が好き。
「いろはぁ〜?」
「へっ…!?な、なんでござるか…?💦」
「やっぱ、吾輩の話聞いてなかった!いろはなんてもう知らない!!」
「ごめんって〜」
_すぐに拗ねちゃうとこも
「いろはのハンバーグ食べたい〜。」
「えー、今?」
「だって、お腹すいたんだもん〜。」
_ちょっとだけわがままなところも
「…」
「いろは、大丈夫か?」
「だ、大丈夫でござるよ…!」
「聞き方が悪かったな、お前大丈夫じゃないんだろ?」
「…」
「吾輩はお前の上司であり、友達なんだから甘えてもいいだぞ?」
「…ありがと、」
_たまに見せてくれる優しさも
「見て見て、!!これUFOキャッチャーで取れたの!!」
「凄いね、ラプ殿〜!」
_無邪気で可愛い姿も
「全部、風真だけのなら良かったのに…。」
「今なんか言ったか?」
「…ううん、なんでもないでござる。」
「そうか」
吾輩は、知っている。
あいつが…
風真いろはが吾輩の事を好きだということを。
(分かりやす過ぎるんだよな…)
ここ、数ヶ月は気持ちに気付かないふりをし続けていた。
けど、気づいてしまった。
吾輩も、いろはの事が好きだってことを…
でも、吾輩には好きを伝えるほど勇気は無い。
前の恋愛でトラウマがあるからかもしれない。
自分の気持ちを否定されるのが怖い。
それと、まだ吾輩の気持ちの中で”あいつ”が残っているのかもしれない。
そんなうやむやな気持ちで、いろはに好きだなんて言えない。
数ヶ月後…
「ラプ殿…!」
「なんだ、いろは?」
「か、風真…ずっと前からラプラスの事が…」
「?」
「好き、」
「え?」
「だから、ラプラスのこと好きなの…!」
「…ああ、知ってる。」
「え、知ってるって…」
「うん、知ってたよ。」
「えぇぇぇ!?!」
「お前、わかりやすいんだよ…笑」
「ば、バレてたの…//?」
「あれで隠せてたつもりなのかよ」
「…//」
「…あ、えっと」
「…?」
「返事はもう少し待ってもらってもいいか?」
「え?」
「いろはのことをちゃんと100%いっぱいになるまで好きになりたいから…!」
「そ、そんなこと大声で言うなぁぁ…//!!」
「いって、叩くなよ…!」
_君のことを好きになるまであと0.1%
コメント
8件
凄すぎる... リクエストに答えていただきありがとうごさいます!!