⚠前回同様アメリカ目線
第10話
「フランシス?来たんだぞ〜?」
俺はフランシスに呼ばれて、彼の家に来ていた
「いないのかい…?」
全く、彼が呼んだくせに…!
「あー、ごめん!服選んでた❤︎」
俺が帰ろうとすると彼は走ってきてそう言った
「服なんてどうでもいいだろ…」
「よくない!!!
お前に着せる服を探してんだから!」
え
「は…?」
「お兄さん、ダッサイ服の隣に
並ぶの嫌だから!!!」
「ひ、酷くないかい!?
これでも結構おしゃれして来たんだぞ!?」
「どこがだよ!!!
ピッチピチのワイシャツに英語で
文字書かれてるだけじゃんか!」
うぐ…そんなに言わなくたっていいだろ…
「いいから、これ着て!」
「ん…」
「着てきたよ…」
なんか…ぶかぶかだけど
「あ…1個でけぇサイズで作ったかも
まぁ、いっか!」
よくない…けど
「この服…いいね、案外動きやすいし」
「ん、?あぁ、そうだろ?これからも
愛用しろよ?」
これからも…?
「これからもって…?」
「だから、それお前にやるんだよ」
は?
「そんなの悪いよ、!こういうのは俺より
マシューとかそこら辺の方が似合う気が… 」
「お前にプレゼントしたいの!」
「そ、そうなのかい?」
「うん、わざわざ特注してんの!
言わせないでよ」
…そうなのか
「𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶︎︎…フランシス…」
「どういたしまして、」
…嬉しい、
にやけてないかな…?
もし、にやけてたらキモがられるよね…
「…いいんだよ、笑っても」
「え、」
…君は昔っからなんでもお見通しなのかい?
「うん、わかったんだぞ!」
俺は笑顔でそう返す、すると
嬉しそうな顔をしてから
彼も笑顔になる
あぁ…
「幸せなんて…思っちゃいけないのになぁ…」
「は?」
あ、やば…声に出てた…?
「あ、嫌、違くて、その」
訂正しろ
早く
なんでもいいから
「アルフレッド!」
「…ん」
もうダメだ
嫌われた
はぁ…今まで何のために…俺は…
「だから!いいんだってば、
笑っても幸せになっても」
彼から言われたのは意外な言葉
否定でもなく、憎悪の顔でもない
いつも通りの彼だ
「え、あ…」
「ほら、早く行くよ!
レストランに間に合わないじゃん!」
予約してたのか…?
「sorry…すぐ行くんだぞ…!」
って、
「ぇぇぇぇぇぇ!?」
ここ、ポール・ボキューズ、じゃないか!?
「三ツ星じゃん…!?」
「あぁ、予約したんだよ、ほら早く入るよ」
俺のために…?
なんて考えすぎか、お代…足りるかな
「あー、美味しかった!さすが、俺ん家!
ほら、次行くよ」
「…あのお金…」
「あ?さっき払ったよ?」
「sorry、」
…結局奢ってもらっちゃったんだぞ…
彼って案外お金持ちなのかい?
「次謝ったら顎削るよ 」
「急にこわいんだぞ!?」
その後も彼は色々な場所に連れてってくれた
本当に楽しくて、ご飯も美味しかった
「今日は…ありがとう…なんだぞ 」
「うん、俺も楽しかった、また来いよ」
うん、と返事をしてフランシスと別れた
本当に…最近皆…どうしたんだろう
急に…優しくて…
…“アメリカ”じゃなくて”アルフレッド”に
なってきて
…まぁいいか…!
…明日はルートだし!
その次はフェリシアーノ、でその次は…
予定が皆で埋まってるな…
…嬉しい
コメント
2件
つつつつ次ルートなんですか!?(←独領) 今回も好きでした… ずっと暗めでしたしこういうのも いいですね… にしても仏…なんていうか…流石 次回も楽しみです!!