コメント
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うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!! 消えちまった…でも、ギル消失は本当に… てか何気に目の前で消えてくの初めて見たかも… すッッッッッッッごいありですぅぅ… 最終話…!!楽しみすぎますッッッ!!!
⚠消失
第13話
あれから、兄と色々な場所に行った
イタリアの家に行ったり、ジムに行ったり
酒場に行ったり…
相変わらず兄の目の花は綺麗に咲いている
「兄さん、今日は何処に行く?」
「え、ぁ…あぁ…そうだな…映画でも見に行くか?」
兄は笑顔でそう言った
オススメの映画があるらしい
支度をして、俺達は2人で家を出た
「ぼくらの家路っていう映画なんだけどよー!」
2014年の第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に
出品されたドイツ映画『ぼくらの家路』
そんなものを兄が知ってるなんて思いもしなかった
「ふむ…俺も見たことがない…見てみるか」
映画館につくと、ポップコーンと飲み物を兄に頼み、俺はチケットを2人分購入した
「兄さんは見たことがあるのか?」
「あらすじを知ってるだけだ!」
なぜ知ってるんだ?
まぁいい…
不思議な事に、俺達以外人がいなかった
そこまで有名じゃないのだろうか…?
そんなことは気にせずに兄はどんどん先に進む
そして、俺はそのあとをついていく
それで俺達は席に着いた
後、少しでエンドロールだろう…
とてもいい映画だった
兄弟愛が凄く…兄がオススメというのも納得だ
「ヴェスト」
俺がそう思ってると兄が話しかけてきた
「なんだ、兄さん?」
俺は画面を見ながらそう返す
「今までありがとうな」
兄さんがそう言った
「何言ってるんだ、兄さん
これからもまだ一緒にいれるだろう?
…でもこちらこそいつもありがとう」
俺は兄さんの方を見ようと、頭を動かした
「…え」
その場にあったのは
兄さんの片目に咲いた花とヒヨコ
俺とお揃いのkreuzenだけで
兄さんは居なかった
その時にはもう映画はエンドロールに入っていた
大丈夫
泣くな
最後もずっと一緒にいただろう
でも
でも
「ぅ…」
俺は兄のkreuzenを抱いて 声を出して泣いた
今までずっと一緒に居た
尊敬してた
大事だったんだ
そんな兄が本当に消えるなんて思わないだろう…
今少し泣けば…
ちょっとは…スッキリするはずだ
エンドロールが終わるまで俺は泣いた
泣き止んで
ふとヒヨコに目を向けると
悲しそうな顔をして
花を見つめていた
そうだ、今までずっと傍に兄は居てくれた
見えなくなっただけで…今も居てくれてると
考えれば悲しくなんてない
兄の想いを背負って俺は生きていく
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次、最終話です