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※前回の続きです。
それでは、どうぞ。
M「……パチ…(…ここは…)」
S「あっ!右手くん起きたっ…!」
M「せ、千ト…?」
S「め、右手くん…昨日のこと…覚えてないの…?」
私は記憶が全部抜けていた。
昨日千トたちと事件の現場に向かったところまでは覚えている。
でも、なぜかその後の記憶が思い出せない。
M「…左手は?」
S「…寝てるよ。」
M「そうですか…」
少しの間、沈黙が流れた。
M S「あの…\右手くんさ…」
S「あ…め、右手くんからでいいよ…!」
M「…気を使ってもらい…すみません…」
私は深呼吸をして、千トに聞いた。
M「…千ト…私に何があったか…教えてくれませんか?」
私がそう言うと、千トはびっくりしていたが震える声で言った。
S「右手くん、左手くんを✖︎そうとしてたんだよ…?」
ひと通り話を終えると、右手くんが‘一人になりたい‘と 言ったため 僕は今左手くんの様子を見にきたところだ。
S「…(左手くんは…まだ目覚めてないか…)」
左手くんは昨日帰ってきた途端、魂が抜けたようにその場に倒れてしまった。
下腹部からの出血がまだ続いていて、お医者さんの到着が遅かったら 命は危なかったという。
その後、左手くんは寝たきりなのだがずっとうなされている。
S「…(僕に何かできたらな…)」
そう思っていたら、着信がなった。
S「…⁉︎(な、なんでこの人が…)」
イヴの代表、雫カインからだった。
S「…なんですか?」
K「千トくん久しぶりだね〜!ナイトアウルの一人の記録者が 倒れたんだって〜?」
S「!…その情報、どこから…?」
K「え〜?もう有名だよ〜?ヴィンセントもヴィオレッタも知ってることだよ〜?」
この人はなぜ嘘をついてるのかが僕には分からなかった。
S「…なぜ、嘘をつくのですか…?」
読心を使ったせいで、僕は少しふらついた。
K「あはっ、さすがだね〜やっぱ千トくんの能力にはお手上げだよ〜」
S「ですが、少し安心しました。知っているのがまだカインさんのみで、」
K「僕のこと、信用してくれてるみたいだね〜」
S「…それよりなんですか?僕たちに何かようでも?」
K「あ、そうそう、君たちレコーダー 一人減って大変でしょう? だから、手伝ってあげようと思ってさ♪」
S「手伝い…?」
K「僕の下僕をレコーダー代わりにそっちに派遣するよ〜どうだい?」
S「…」
どうしよう、僕一人だけじゃ決められない…
右手くん…右手くんを呼べば…!
K「僕は君に決めて欲しいんだよ?」
S「…!?」
K「名探偵なんだし、それくらいできないとねぇ、あ、もしかしてレコーダがいないとダメ的な?」
カインさんには僕が考えていることがバレバレだったみたいだ。
僕は困惑して泣きそうだった。
その時、
??「その必要はねーよ、」
S K「!?」
S「ゆ、左手くん!?」
Y「さっきの話、全部聞いてた」
K「おや…それは残念だ…」
Y「おめーの考えてることくらい知ってるっての どうせ、またろくでもねーこと考えてんだろ?」
K「…」
一瞬、カインさんの目が怖くなった。
S「ひっ…」
Y「あと、次千トのことバカにしたら…わかるよな?」
K「きゃー怖い怖い、レコーダの子に✖︎されたくないし今回の件はなしってことで! 千トくんじゃあね〜」
そこで電話は切れてしまった。
S「ゆ、左手くん…?大丈夫…?」
Y「大丈夫って言いたいところだが…な 動いたら、いてーいてー、」
今にも泣き出しそうな顔をしている千ト。
そして俺に飛びついてきた。
S「うわぁぁん…!怖かったよお〜…!!」
Y「千ト〜そんなに心配してたのか〜?」
S「だって〜…いなくなっちゃいそうだったから〜…」
Y「俺たちは消えない、そう言っただろ?」
俺は泣きじゃくる千トの頭を撫でた。
Y「それよりさ〜、兄貴はどうなんだ?」
S「右手くんは…さっき起きたよ?」
Y「わりぃが千ト、兄貴呼んできてもらえるか?」
S「え、?なんで?」
Y「まぁ、ちょっとな?」
S「…わかった。」
また誤魔化され、少し寂しくなった千トだった。
ここまで見てくださりありがとうございました。
カインさん知ってるひと少なかったらすみません…!
では、また次の物語で会いましょう。