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テラーノベル(Teller Novel)
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(サァ…サァ…)

「今日は風が強いわね。落ち葉が飛んできて、境内の掃除が大変だわ。」

いつも通り。変わらない…はず。でも、嫌な予感がするのは…気のせいかしら。

「なぁんだぁ?霊夢。やけに険しい顔して。」

「…あなたは感じないの?」

「何いってんだ?」

私は、巫女だ。生まれた頃から。

「この、おぞましい気配を。」

「…おいおい、あえて言わなかったんだぞ?」

(ヒュゥゥゥゥゥ…)

『Zzz…んぁ?って!やべぇやべぇ!何が起きてる!』

くそ…とりあえず、糸でも出す…んな場所なんてねえか。ダメージ軽減なら、やれる。

「ははっ、これあれじゃないか?親方!空から人外の男が!」

「私は親方じゃないわよ!とりあえず…キャッチするわよ!」

「ああ、わかってるよ!」

…人がいる。キャッチのポーズ…まずっ、避けねえと。なんでこうなるんだよ…全く!

(ヒュゥゥゥゥゥ……ドォォォォォォォォォン)

「!?…やばい、キャッチできてないぞ!」

「はぁ?!嘘でしょ?!」

「あぁ…だけど、煙たくてよく見えねえ。」

いてぇ…くそ。なんでこうなるんだよ…どれもこれも、あのクソ師匠のせいだ。インクとは離れ離れのまま…クソ師匠と戦ったあと、俺の傷は癒えてない。もう500年以上も経っているのに。傷が増えるなんてもんじゃねぇ…

(タッタッタッ)

足音?さっきの人間か。とにかく、立ち上がらないと。

「どこ行ったのかしら…」

「おーい霊夢!ここにいたぞー!」

「本当?!今すぐそっちに行くわ!」

まずい…見つかった。くそ、起き上がれねぇ…

「おい!そこのお前、大丈夫か。」

『…あ、ああ。こっちは大丈夫…とは言い難いな。』

「そうか…とりあえず、立てるか?」

なんだこいつ、空から落ちてきて地面に落ちたのに、全然心配してねぇ…頭悪いのか?怪我だらけの体を見てわかるはずなのに。

『手を貸してくれ。そうしないと立てないんだ。』

「…お前、手を貸す必要なんてないだろ。」

…バレてたのか。

幻想墨闘異伝 〜season.1〜

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