翔太「……俺たち…、、……」
ガチャッッ!!
9人「ビクッッッ!」
スタッ『snowmanさん出番ですよー!急いで!』
佐久間「えぇ!もうそんな時間?」 パッ(見
向井「あ、ほんまや……あと5分!?」
照「早く行くぞ!翔太、すまんが… 」
翔太「ううん!大丈夫!」
「……涼太、見学においで?」
涼太「俺なんかが…行っていいの…?」
翔太「今日はVTR鑑賞だから一般の方いないし、マネには話してあるから 」
「ほら、行こ?」 パッ(手
涼太「…………うんっ」 ギュッ(手
深澤「すみません!遅れました!」
マネ『急いで急いで!』
向井「はぁーい!」
佐久間「うぉぉ!収録だぁぁ!笑」
目黒「佐久間くんうるさーーいっ」
涼太「しょた……」
翔太「ん?」
涼太「……」
翔太「ふふっ…大丈夫皆さん優しいから」
涼太「…うん、頑張って、ね?」ニコッ
翔太「おう!」
涼太「………すごぃな」
画面の向こうに行った君は、
美しくて、
可愛くて、
かっこよくて、
幼くて、
いつもと違っていて、
現実を突きつけられるみたいで、
住む世界が違うんだって再確認させられて、
でも時より俺を見て微笑んで、
俺は愛されてるんだって実感できて、
昔の婚約者よりちゃんとした愛を実感できて、
彼に出会えて良かったって思える。
ただの推し活から始まって、
まさかの推しにLikeじゃなくて、
Loveを向けられるなんて、
思わなかった。
涼太「……すきだよ……翔太」ボソッ…
マネ『すみません…宮舘…さんですよね?』ボソッ
涼太「へっ?…あ、そうです。」
マネ「パイプ椅子しか用意できなかったんですけど、座ってくださいっ」
涼太「え…いゃそんな…」 …チラッ
俺は何気に翔太をを見た。
『座らんかいっ!』
涼太「!」
口パクでのお叱り、と同時にメンバーにツッコまれてて独特な笑いをする彼。
俺が唖然とする中、マネージャーさんはこう続ける。
マネ『翔太が、“座らんと許さん”って言ってましたので…座りましょう?』ニコッ
涼太「あ、」
その微笑みは、優しさと、翔太への恐怖なのだろうか。ちょと顔が歪んでる。
涼太「じゃあ…お言葉に甘えて…」 スッ(座
マネ「はい…見てるだけで楽しいと思うから、皆の事見守っててください…笑」
涼太「…はいっ」ニコッ
腰を下ろし、再度翔太を見る。彼の顔は安堵と嬉しさとで顔がニタニタ。またツッコミを入れられる始末。
俺じゃなくて、収録に集中して…?
翔太「チラッ…」
涼太「……」
『カメラに集中っ』
口パク返し。
彼は読み取ったのか、ちょっとびっくりしつつ、にこってして顔を正す。
俺の顔は今、
幸せで包まれているんだろうな。
ガラッ
涼太「?」
女スタ「すみませ~ん遅れましたーぁ。」
一瞬でスタジオ内が凍った。
誰だろうかこの方は。首から社員書?をぶらさげているからスタッフの方だろうか。
スタッ『一旦止めます。』
女スタ『遅れちゃってごめんなさ〜い』
照「あの、スタッフさんですかね…?」
女スタ『え?そ~ですけど??』
照「あ、えーと…もう収録始まっているので、入られては困ります…よ」
女スタ『はぁ??そんなん知らないし、説教しないでくれます〜??』
マネ「あんたな…!!」
涼太「……っ…」
この声…怖い。
聞きたくない…ききたくない。
女スタ『てか、じゃあこの人も誰なの??』
涼太「……へっ…おれ…?」
女スタ『今日はファンの方いないんでしょ〜?スタッフでもなさそうだし、ただ座っててさ??なんなの?』
涼太「え、あ…あの……」
声が震える。上手く話せない。
でも、彼は俺の方を肩抱き寄せた。
翔太「誰でもいいでしょ…?貴方が怒られてる理由は遅刻してきたくせに謝りもせずそんな態度とってるからだろ……」
涼太「しょた……ウルウルッ…」
翔太「ギュッ……(肩」
バレない程度に肩の手を強くする翔太。
女スタ『なに?…そこデきてんの??一般人とアイドルが??なに笑やっば!笑』
翔太「デきてない。なぜそうなる?」
女スタ『いやふつー肩抱き寄せたりしないから笑笑………それにさぁ…』
『“子供”できてんの??』
翔太「…あ?」
女スタ『だって、そっちの人ずっとお腹押さえてるじゃん、守りたいものでもあるってことっしょ?笑 』
涼太「……… 」
ガタッ…
翔太「っ涼太?」
こんなん言われたら、頭にくるさ。
涼太「俺の腹、蹴るなり殴るなりしてみろよ」
女スタ『………はぁ??』
涼太「守るものがないから俺はあんたに差し出してんだよ、お腹。蹴れば?殴れば?」
「俺はその覚悟があるんだよ」
「まぁ…あんたにその覚悟と勇気があるとは思わないんですけどね。」
「ないだろ??ゆ・う・き…がな??」
女スタ『なによ!!強がっちゃって!!じゃ殴ればいいんでしょ!!!?』
バッ!!
涼太「………っ」
目黒「やめろ!!?」 (捕
照「くっ!!」 (捕
女スタ『!?話しなさいよッ!!こいつが殴れって言ったんだから!!!』
翔太「涼太っ!」 ギュッ!
「なに無茶なことしてるの…?怖いよ…」
涼太「ごめ……なさ…」
翔太「……もう駄目だよ…あんな事したら」
涼太「………うん…グスンッ、ごめんなさぃ…(泣」
阿部「翔太!…っ!………翔太、涼太くん楽屋戻ろっか」
翔太「おう…ありがと阿部ちゃん」 ヒョイ(姫抱
涼太「グスンッ…あるける…」
翔太「…今日は、甘えてよ」 チュッ…
涼太「…………キュッ(袖」
正直だ。
俺はなんて馬鹿なことをしたんだ。
あのまま
蹴られていたら、
殴られていたら、
…翔太を悲しませるだけじゃなくて、
俺も、
壊れていたかもしれない。
翔太「涼太寝る?」
涼太「…」
皆さんの前で、
人の前で、
翔太以外の前で、
甘えたくないけど。
今日は、
もういいや。
涼太「………抱っこのまま…ギュッ」
翔太「…わかった。甘えてくれてありがとう」
涼太「…フルフルッ…」
まだ
このままで
この時間が
長く
ながく
続かないかな
人がいようが
視線を集めようが
この時間が
続いてほしい
甘えられるこの環境は
俺は
求めていたのかもしれない
涼太「翔太……ありがと…」 ボソッ
翔太「……俺の所へ来てくれて、ありがとう…」
「愛してるよ」
コメント
3件
素直な姫が1番可愛い💕💕