夢『治!』
太「?」
夢『之、付けて!』
太「目隠しかい?」
夢『はい』
太「はい、付けたよ」
夢『じゃあ、此の儘移動しますよ。』
探偵社┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夢『治、もう外して良いですよ。』
太「分かッた。じゃあ、外すよ。」
皆「太宰さん、/太宰、
誕生日、おめでとう/おめでとうございます!」
太「!ふふっ有難う。」
夢『之、探偵社の皆からです!』
太「凄い花束だね。」
夢『一人お花八本選ンだらこう成りました笑』
太「そうなんだね、ちゃんと大切にするよ」
夢『…誕生日ですので、友人の処へ行っては如何ですか』
太「…嗚呼、そうするよ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
太宰視点——————————————–
矢張り、誕生日の時に来ると何時も思ってしまうよ。
君にも祝ッて欲しかッたよ、織田作。
若し、君が生きていたのなら私に何をあげていたのだろう。
ねぇ、織田作。
私、上手く生きていけてるかな。
私、まだ分からないよ。
でも、隣に君が居ると考えると何故か元気が出る気がするんだ。
可笑しいよね。居るはずないのにね。
でも、おめでとうは云ッて欲しかッたな。
それじゃあ、これで失礼するよ。
“太宰、誕生日おめでとう。”
太「!」
夢『!』
聞こえる筈のない声が後ろから聞こえた気がした。
太「有難う。織田作。“僕”、まだ其方に行けそうにないよ。」
そう、小さく呟いた。
夢ちゃんも、何か驚いていたけど、如何したのかな。
太「夢ちゃん、如何かした?」
夢『…いいえ、何も有りませんよ。』
太「?」
夢視点——————————————–
帰ろうと背を向けた時、あの人の声が聞こえた
“夢、太宰を頼んだぞ。”
と聞こえた気がした。
その後、私は治に聞こえない程度の大きさで
夢『任せて下さい』
と云ッた。
夢『治、探偵社に帰りますよ?』
太「えぇ〜私、これから入水の予定が有るのだけど…」
夢『そうなンですか?』
夢『あーあ、今日は誕生日だから治の家泊まッてあげようとしたのになぁ〜』
太「よし、夢ちゃン探偵社に戻ろうか。」
夢『ふふっ、はい。』
“末永く、幸せにな。”
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
番外編の太宰さんの誕生日編です。
面白いと感じてくれたら嬉しいです!
次回、本編でお会いしましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コメント
1件
織田作ー!!!! 泣きそうにさせないでくれー! うわあああああ お幸せにね…