みんな兄弟です!
長男 紫
次男 赤
三男 桃
四男 青
五男 橙
六男 黄
主人公 青
めちゃ長いヨ♡
僕は兄弟に見放されている。
元々、4男だから、
ほっとかれちゃう位置にいる。
でも、僕は昔から出来が悪かった。
兄ちゃんたち、そして弟達ですら
100点だったテスト。
僕は54点だった。
兄弟よりダントツで劣っていた。
兄ちゃんたちは、僕たちに
賢くなって欲しかったらしい。
なのに、僕がこんな点数を取った。
この時から僕の人生は決まっていた。
その日から兄弟に、
バカはうちの家にいらない
と、家族として
扱ってもらえなくなった。
僕の分のご飯は無いし、僕の分の洗濯はしてもらえない。なんなら、
家族以外の人に個人部屋は、いらない
と、部屋を追い出された。
僕の部屋は、屋根裏部屋になった。
すごく狭くて、天井が狭い部屋。
そこは物置だったから、
破れ、いらなくなったソファーが
置かれていた。それが僕のベット。
それくらいから、いじめが始まった。
理由は、汚いから。
家族として認められなくなったから、
ものを買って貰えなかった。
長く使っていた私物は、
汚れてしまっていた。
それが汚かったから。
だから、いじめられた。
暴言なんて日常。
暴力だって毎日。
カッターでお腹を切られる。
そんなの当たり前。
おかげで心も体もボロボロだ。
そんな時、いじめっ子が、
先生の前で泣いた。
青くんにいじめられた。
そう言って僕を指さすあいつ。
怒る先生。
その情景が怖くて
“違う”と言えない弱い僕。
今でも忘れない最悪な景色だ。
これは学校で大きなニュースになった。
そして、僕の家族にも連絡がいった。
その結果、
兄弟からも
暴力を振るわれるようになった。
家事を全てするようになった。
そして今。
命令で、兄弟を起こしに行くと、
“うるさい”と暴言を吐かれる。
僕が作った朝ごはんは、
食べて貰えず、捨てられる。
“まずいから”という理由で
朝から暴力を振るわれる。
挙句の果てに、
なんのために家に住まわせているのか。
と詰め寄られ、刃物を見せられ
脅される。
そうだ、僕は、
家族じゃなくて、家政婦なんだ
って思い知らされる。
死にたいな なんて思いながら、
学校へ向かう。
学校の下駄箱には紙切れが入っていて
“放課後 公園”
と書かれている。
この公園で虐められる。
教室へ入ると、
水をかけられ、
“きもい”
“学校来んな”
“しね”
と笑われる。
これが生き地獄である。
授業中は、ものを投げられる。
意外と痛くて、辛いのだ。
そして、放課後。
いつもの公園へ向かう。
“遅い”と怒られる。
公園は人通りが少なくて、
助けなんて絶対来ない。
その公園に
鈍く重い音が響く。
今日は最悪だった。
今日は本気で殺す
といわれ、
殴られ、
蹴られ、
首を絞められ、
金属バットで殴られ、
刃物で切られ、
水をかけられ、
トドメとして、
果物ナイフでお腹を
思いっきり刺された。
地面に座り込んだ。
いじめっ子は逃げていった。
あぁ、やっと
かいほうされる。
しあわせになれる。
はじめてあじわう
おおきなこうふくかん。
なみだがとまらない。
なみだがとまらないのは、
いたいからかな?
うれしいからかな?
それとも、
しぬのがこわいから?
あれ、ぼくしぬの?
ひとをあいすことなく、
あいされることもなく、
そのまましんでいくの?
これでじんせいおわるの?
やだ、しにたくないよ。
でも、これからいきていても、
ただのどれいせいかつだ。
いきてていいことなんて
きっとないよ。
やっぱりほんとにしぬの?
こわいよ。
頭の中で
繰り返し流れる。
生死をさまよう。
生きるか死ぬか
どっちが幸せか、考える。
ぼくは、かくごをきめた。
ぼくは、
死を選ぶよ。
天国で幸せになるよ。
そう心の中で誓った。
ぼくは、
こうえんに
はえていた
美しい青色の
ツユクサの花を
むしり
掴んだまま、
深い眠りにおちた。
さよなら。
コメント
3件
ふぇぇぇ…😿 今回の作品も最高ですた👍🏻´- 他の作品も最高すぎて… 嫌われの作品本当に好きなんです、 次の作品も楽しみですっ.ᐟ.ᐟ