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絶対辰哉
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#岩本照
絶対辰哉
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七月。
同居生活、五か月。
休日の朝。
辰哉はスマホを見ながら声を上げた。
💜「照」
💛「ん?」
💜「今度の日曜日、花火大会あるって」
💛「そうなんだ」
💜「結構近くでやるみたい」
照はコーヒーを飲みながら頷く。
💛「行きたい?」
💜「……行く?」
少しだけ遠慮がちな聞き方だった。
照はすぐに答える。
💛「行こう」
その返事だけで、辰哉は嬉しそうに笑った。
💜「じゃあ決まり!」
────────
日曜日。
夕方。
二人は私服で家を出た。
人混みを歩きながら屋台を眺める。
💜「焼きそば!」
💛「まだ着いたばっかだぞ」
💜「いいじゃん」
💛「食べるか」
結局。
焼きそば、たこ焼き、かき氷。
二人で半分こしながら歩く。
💜「照、それ一口ちょうだい」
💛「いいよ」
照は何も考えずにたこ焼きを差し出す。
辰哉はそのまま一口食べる。
💜「熱っ」
💛「だから気を付けろって」
💜「またやった……」
照は呆れながら笑った。
────────
花火開始まであと十分。
川沿いにはたくさんの人。
💜「すごい人だね」
💛「はぐれるなよ」
💜「子どもじゃないし」
そう言った直後。
後ろから人の波に押される。
💜「うわっ」
辰哉の体がぐらつく。
照は反射的に辰哉の手首を掴んだ。
💛「こっち」
💜「……」
そのまま人混みを抜ける。
少し広い場所まで来て、ようやく立ち止まった。
照は手を離そうとした。
でも。
辰哉の方が少しだけ強く握り返していた。
💛「辰哉?」
💜「……もうちょっと」
💛「え?」
💜「また人多いし」
少し照れくさそうに笑う。
💜「はぐれたら困る」
照は数秒だけ辰哉を見つめた。
それから、小さく笑う。
💛「そうだな」
今度は照の方から、しっかり握り直した。
指先ではなく。
手と手を重ねるように。
────────
ドーン。
夜空に最初の花火が咲く。
💜「わぁ……」
辰哉は空を見上げる。
隣では照も同じ景色を見ていた。
大きな花火が次々と打ち上がる。
赤。
青。
金色。
光が二人の横顔を照らす。
辰哉はふと横を見る。
照も同じタイミングでこちらを向いた。
目が合う。
花火の音に紛れて、どちらも何も言わない。
でも。
繋いだ手だけは、そのままだった。
花火が終わるまで、一度も離れることはなかった。
────────
帰り道。
人混みも少なくなり、自然と手は離れた。
どちらからともなく。
でも。
離れた瞬間、少しだけ物足りなさを感じた。
それは照も、辰哉も同じだった。
あと一か月。
二人の距離は、もう”同居人”とは呼べないほど近づいていた。
それでもまだ。
「好き」という一言だけは、誰も口にできずにいた。
コメント
3件
はよ付き合え(part2)
夏祭りデートいいねぇ!てかめっっちゃ近づいてるやん!!!
わあ〜〜〜!!!😭💕💕 五か月経ってここまで距離縮まるのエモすぎません!?花火大会デート、しかも手つなぎからの「はぐれたら困る」って照れ隠し…ずるいっしょマジで…!!✨最後「好きと言えない」の一文に全て持ってかれた、、続き気になりすぎるよ絶対辰哉さん!!!🔥