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キョウヤside
朝目を覚まし腕の中に温めていた卵に一言、おはよう。と呟いてまだ眠い目を擦りカーテンを開けて外を見れば今日も晴天だ。
テオさんは今何してるんだろう、まだ眠ってるのかな……?
偏見だがテオさんは朝が弱そうだ。
常に目の下に熊があるくらい……ちゃんと寝れてないのかなぁ、とふとベッドに目を向ければ……。
テオside
ロトロトロトッ
うぅっ、誰かからの着信音に俺はモゾモゾしながら…。
出ないとダメだろうけど……起きたくない……。
二度寝したい……。
腕だけ布団から出してスマホロトムを探して布団の中へ引っ張り誰からなのかも知らずに出る。
テオ『……あい。』
キョウヤ「あ、寝てました?すみませんッ!掛け直すので寝てて大丈夫です『んー、大丈夫。キョウヤの声で起きた、おはよーさん。』うぐっ、おはようございますッ!!」
おーおー、朝から元気なこった。
テオ『そんで何かあった??あ、またサビ組でいざこさでもあったか?』
キョウヤ「違いますって!あの!テオさんから貰ったタマゴが孵ったんですッ!」
テオ『…ッマジか!!すぐ行くッ!!』
キョウヤ「いや、そこまd(ツーツー。)あ、切れちゃった……。」
テオさんが来る…!?身だしなみちゃんとしなきゃっ!
この子もちゃんとセットしなきゃッ!!
テオside
連絡をもらってすぐ着替えてホテルZへと向かう。
キョウヤが居るホテルの部屋へ着くと呼び鈴を鳴らして……。
キョウヤ「いらっしゃい!テオさん!」
テオ『おう!急にごめんなぁ、嬉しくてつい走って来ちまった。』
部屋の中へ入るとベッドの上に可愛い可愛い我が子が居た。
テオ『あー!!可愛いッ!やっぱり可愛いなぁ♡』
キョウヤ「凄く可愛いです!孵った時もうビックリしました、こんなに可愛い子が生まれるなんて!」
そう、俺が預けたタマゴはドラゴンタイプのモノズだ。
赤ちゃんの時なん目が見えないから壁とか当たって…、泣き喚いてすぐ抱っこして〜っていってきたのが懐かしく感じる。
テオ『良かったなぁ、キョウヤが育ててくれるって、俺が信用してる人なんだ、お前ならきっとキョウヤの相棒になれるよ。』
モノズ「グッ?グゥ。」
テオ『ははっ、擽ってぇよ、お前のかぁちゃんはそこに居るって!』
キョウヤ「お嫁さんはそこにいるけど……。」
テオ『ん?何か言った?』
キョウヤ「いやいや、何もッ!」
テオ『それにしてもこの子は嫁さんに似てるなぁ、きっと甘い物が好きだと思うぞ、性格は甘えん坊だな、でも戦闘は父親譲りだな、きっとキョウヤを守ろうとして必死になる子に育つと思う。』
キョウヤ「なんで分かるんですか?」
テオ『そりゃ俺が育てた子の子供だからな、見て分かるさ。長年見てりゃそりゃあ…な。』
これがチャンピオンを泣かした男。他地方でも強くあり続ける伝説……。
だからこそ、泣かしてみたい。
キョウヤ「あの、1つお願いがあるんです。」
テオ『ん?何だぁ?俺が出来る事ならするぞ?』
キョウヤ「俺とポケモン勝負、してくれませんか?」
テオ『んん?良いけど……、ポケモンは捕まえたのか?育成とか出来たのか?』
キョウヤ「沢山学んで、ポケモンも捕まえました。ある程度育成もさせました!だから!お願いしますッ!」
良いねぇ、上へと登る奴は嫌いじゃない。
テオ『ちと待ってな、キョウヤのポケモンレベルの子を…「要らないです、貴方の全力をぶつけてくださいッ!」…ははっ、生意気になっちまって……、そんじゃ叩き込めしてやろうかね。』