TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ごきげんよう、じゃんぬです。

されるみす様のリクエスト:フライギで分からせR18、でございます。


攻め:フランス

受け:イギリス(アングルテール)


書き方を少し変えましたわ。


⚠️史実

⚠️政治的意図なし

⚠️始めから終わりまで下ネタ


リクエストなのに下ネタで埋め尽くしてしまいましたわ…。ごめんあそばせ…。
































──英仏を結ぶ港町、ドーバー。

イギリスは、活気あふれるその街に降り立った。

潮の匂いが鼻をかすめる。


「ついに、ですか…」


イギリスの化身である彼は、ポケットに入れた手紙を、大切そうに取り出した。


「イザベラ嬢…どんな方なのでしょうか…?」


イギリスには、ペンフレンドがいる。

フランスの貴族令嬢と称する彼女は、イザベラと名乗った。


「彼女のお陰で、フランス語も上達したと自負してますし…!」


フランス語が苦手だったイギリスが、知人の紹介でイザベラとの文通を始めたのは、ちょうど三年前のこと。


「『フォンテーヌブロー城、ディアヌの噴水でお待ちしております』ですか…」


二人で実際に会ってみようと言い出したのは、どちらだっただろうか。

とにかく、イギリスとイザベラは対面することとなったのである。


「ふふ、楽しみです」


イギリスはふわりと微笑んだ。


─ご機嫌いかが?

ミツバチの印籠に、綺麗な文字が連なる手紙。

─青いアイリスが咲きましたの!

季節の押し花が同封されていることもある。

─涼しくなってきましたね…ご自愛下さい。

いつもイギリスを気遣う言葉。


無邪気で、聡明で、そしてお淑やかなイザベラに、イギリスはすっかり虜になっていた。


「しかし…気まずいですね…」


イギリスは手紙をしまうと、辺りを見回した。


─閣下、お気をつけください…!

─我々が必ずやお守り致します…!


彼の周囲には、五、六人の護衛兼お付きの者が控えていて、イギリスを隠すように立ちはだかっているのだが。


─化身様だわ…!

─イギリスの化身様がいらっしゃったぞ…!


イギリスの存在感は隠しきれない。

化身の存在に気づいた民が、チラチラとイギリスをうかがっている。


「はぁぁぁ…」


国の化身は、特別なものだ。

君主ではないが、国家を象徴するもの。

老いることもなく、どんな怪我も病もすぐに回復する。

死ぬのは、国家が滅亡した時のみ。


「化身とは面倒なものです…。」


戦争に出征したり、パレードに参加したり。

化身らは、国民の愛国心のために尽力する。

そんな化身は、民にとっては、敬うべき存在でありながら、親しむべき存在だ。


「フランスならBonjour〜なんて、サラッと打ち解け合うのかもしれませんが…」


引っ込み思案でシャイなイギリスには、到底そんな芸当はできない。

ただ、遠巻きにされるだけだ。


「……って、なんであの男のことを考えているのでしょう、私は!」


イギリスの脳内に、気さくに民衆に話しかける、腹立つフランスの姿が思い浮かんだ。

イギリスは、頭を振ってその顔を追い出す── その時だった。








号外ッッッ!

号外だよーッッッ!!

一人の男が、新聞の束を振って、船着場に走り込んできた。


「フランス皇帝ナポレオンの恥ずかしい秘密ッ! ちび伍長は〇〇だったッッッ!?号外だよ! 」


興味を引かれたイギリスは、バッとそちらを振り返る。


「あのフランスの、恥ずかしい秘密…!?」


イギリスの脳裏に、羞恥に震えるフランスの顔が思い浮かんだ。


「一部いただけますか?」

「あいよ!ありがとう!」


受け取った新聞を一目見て、イギリスはニンマリと笑った。


──ナポレオンのナポレオンは矮小


「へぇ…そうですかそうですか!」


イギリスとフランスは仲が悪い。

国同士も、化身同士も。

喧嘩相手の隠したい事実が露呈したら、どんな者も喜ばずにはいられないだろう。


「君主が小さいということは…フランスの化身のブツも粗末に違いない…!」


もちろん、そうとは限らないのだが。

極論に辿り着いたイギリスは、にまにまと悪い笑みを浮かべている。


「せっかくフランスに行くんです、もし会ったらからかってやりましょう…!」


ポォォォオ…!

汽笛が、ドーバー海峡に鳴り響く。

イギリスは、意気揚々と船に乗り込んだ。






















場所は変わって、フランス・パリ。

フォンテーヌブロー城にて。


イギリスは、馬車から優雅に降り立つと、 フォンテーヌブロー庭園に足を踏み入れる。


「仕事では何度か訪れたことがありますが…プライベートでは初めてですね」


イギリスは感嘆しながら、フランス最大の王城を見あげた。

この荘厳な建物は、ナポレオンの権威を象徴しているのだ。

中でも、今イギリスが佇む英国庭園は、ナポレオンによって整えられたらしい。


「あのフランスも、なかなか趣のある庭園を作りますね…?」


庭園の中央には、ディアンの噴水がある。

そこに──イザベラがいるはずだ。

イギリスは期待に胸を躍らせながら、フランスの地を踏みしめた。

























しゃぁぁぁぁ…

美しい噴水から噴き出した水滴が、陽の光を浴びてキラキラと輝く。

聞こえてくるのは、小鳥のさえずりのみ。


「──で、なぜ貴方がいるんです!?」


そんな静かで穏やかな庭園に、イギリスの怒号が響き渡った──それもそのはず。


「Bonjour〜アングルテール、待ってたよ♡」

「フランス…!!!」


イギリスがぶん殴りたくてたまらない、フランスの化身がいたからである。


「挨拶されたら返さないと!僕、この前教えたよね〜? 」

「……ぼんじゅーる」


噴水の縁に腰掛けて、イギリスにパチンとウィンクするフランス。

その気障な行動が似合ってしまうのもまた、イギリスの癪に障るのだ。


「今日は気持ちのいい天気だね〜」

「私は!貴方のせいで気持ちが悪いです!」

「つれないなぁ〜♡さ、城に入ろうか」


顔をしかめたイギリスの手を、フランスはサラッと自然に取って、エスコートし始める。


「私は!ここで人を待っているんです!」


しかし、苦虫を噛み潰したような顔をしたイギリスは、その大きな手を振りほどいた。


「うん、だから何?」

「だから何って…!その方を待つに決まっているでしょう!?」


こてりと首を傾げたフランスは、そうか、と合点したように頷いた。

そして、いたずらっぽく、こう告げる。


「『フォンテーヌブロー城、ディアヌの噴水でお待ちしております』 ──エドワード様♡」


手紙の内容をそっくり答えたフランス。


「な、なぜそれを…ッ!?」


イギリスは驚愕し、目を剥いた。

そして、偽名として使っていた『エドワード』の名を呼ばれて、思わず硬直する。


「ま、まさか…!」

「そう、イザベラは僕だ♡」


フランスは驚愕し固まったイギリスの手を取ると、ちゅ、と口づける。


「会えて嬉しいよ、アングルテール…じゃなくて、エドワード♡」


──拝啓、三年前の私へ。

貴方が恋した女性は、貴方の大嫌いな男でした。


イギリスは、呆然としたままそう嘆く。

フランスに手を引かれて、彼は入城したのだった。























フォンテーヌブロー城のある一角。

化身のために設けられた、豪華な部屋にて。


「アングルテール、可愛い!」

「なんで…わたしがこんな目に…! 」


イギリスは、女性用のドレスを着せられていた。

かれこれ一時間は、フランスの着せ替え人形になっている。


「今日は…最悪ですっ!」


好きな人が、女性じゃなかった。

そのショックに打ち震えている間に、フランスに服をはぎ取られ、隠されてしまったイギリス。

その結果、趣味でもない女装をさせられている。

イギリスは柄にもなく泣きそうになった。

そんな彼に、トドメを刺すように、フランスが畳み掛ける。


「あのさぁ、ただの貴族令嬢が、皇帝の庭園を待ち合わせ場所にできるわけなくない?」

「う…ッ!」


イギリスは呻いた。


「その時点で気づくべきだったよね〜」

「うう…ッッ!」


イギリスはさらに呻いた。


「で、ですが!貴方が、女性の真似をしたのが悪かったのでは!?」

「え〜?僕が悪いの〜?」


責任転嫁しようとするイギリスを、フランスは一蹴した。


「一番最初に『名も知らぬ美しいお姫様へ…』なんて送ってきたのは、アングルテールでしょ?」

「音読やめてください…///」


確かにイギリスは、顔も名も知らずに、ペンフレンドを女性だと決めつけた。


「君が最後まで、僕のことを令嬢だと思い込んでるからさ〜。僕も演技しちゃった!」

「演技…」

「まさか最後まで気づかないとは…」

「ううう…ッッッ!」


正論をぶつけられて、イギリスは呻いた。

泣きっ面に蜂、とはまさにこのことだ── さらに。


「それで…次は、これ!アングルテールはやっぱり、シックなドレスが似合うからね」

「ドレスなんて、似合うわけないでしょう…」


するするとドレスを脱がされて、新しいものを与えられる。

その間に、フランスはイギリスに笑えない悪戯をするのだ。


「ちょッ!これ…!露出が…////」

「うわ…えろッ」


イギリスは、胸元ががっつり開いたドレスに、顔を赤くした。

もちろん、イギリスに胸はないので、大事なところが見えてしまう。


「ふざけるなッ!早く私の服を返せ!」

「もっと見せてよ♡」

「!?!?引っ張るなぁ…!」


イギリスは、 慌てて胸元を引き上げて、ドレスを握りしめた。

そんな彼のドレスを、フランスはぐいと引く。


「さて、そろそろ他のドレスも試そうか♡」

「試さない!脱ぎます!脱いで帰るっ!」

「全裸で帰るのは流石に不味いよ〜」


イギリスのコルセットを緩めてやりながら、フランスは苦笑した。

そして気まぐれに、イギリスの耳元に、ふっと息を吹きかける。


「ひぁッ♡…ば、ばかぁっ!やめろッ!////」

「感度良好〜♡」


フランスの唇は、綺麗な弧を描いていた。

上機嫌なフランスは、今度は、フリルたっぷりのピンクのドレスを手に取る。


「お着替えしようね〜!」

「こ…こんな…女の子みたいなっ…!」

「え〜?だってアングルテール、女の子と変わらないでしょ〜?」


屈辱に震えるイギリスに、ぬけぬけと言ってのけるフランス。


「はぁっ!?れっきとした英国紳士ですが!?」


ブチギレたイギリスは、眉間を寄せて怒鳴った。


「おっと、怒らないでよ♡」

「離せっ!」


暴れ出すイギリスを、フランスは背後からぎゅっと抱きしめる。

ごめんごめん、と安っぽい謝罪をかけられて、イギリスは更に怒りを蓄積した。


「でも、男っぽいところ、全くないよね?ほら、ココもこんなに可愛い♡」

「このッッッッッッ……!!!!」


フランスは、背後から、イギリスの股間に手を伸ばした。

己の息子を馬鹿にされたイギリスは、怒りで声も出ない。


「いい加減にッ──あッ♡さわ…るなッ♡」

「いい子いい子〜♡」


さわさわと撫でられて、イギリスは思わず嬌声を上げた。


「ほんとにッ♡やめろ…ッ!ゃッ…♡」

「でも、イイんでしょ?勃ってるよ〜♡」


下履きの中に、フランスの手が入り込んだ。

イギリスの敏感なところを、直に触れられ、 そのまま上下に扱かれた。

イギリスは、のけぞり返って喘いでしまう。


「うぁッ…♡触らないでくださいっ!」


イギリスは抵抗しようともがいた。

が、快感に震えた身体は、言うことを聞かない。

フランスにあっさりと抑えられた。


「うんうん、きもちーね?アングルテール♡」

「ふざけたことを…ッ!…くッ♡」


余裕そうな悪い笑みを浮かべるフランス。

彼は、イギリスにさらなる爆弾を投下する。


「まあ、勃ったところで可愛いままだけど♡」

「なッッッッッッ…!!!!」


男のプライドを『可愛い』呼ばわりされて、イギリスは顔を真っ赤にした。

怒り半分、羞恥半分といったところだろうか。

しかし──イギリスはあることを思い出す。


「──あ、貴方だって!矮小でしょうッ!?」


今朝の新聞が教えてくれたこと。


『フランス皇帝ナポレオンの妻、ジョセフィーヌの手紙を載せた船を、イギリス軍が捕らえた。

彼女の手紙はこう語る。

ナポレオンは浮気性である、そして。

──ナポレオンのナポレオンは矮小


「新聞で読みましたよ!貴方の主君は小さい男のようですね?ざまぁみなさい!」


鬼の首をとったように、饒舌になるイギリス。

そしてこの際、フランスを最大級に煽ってやろう、と声を発した。


「どうせ貴方だって、粗チンなんでしょ──」




「──は?」

ドサッ

「え、」

「じゃあ、自分で確かめてみたら良いよ♡」


気づけばイギリスは、キングサイズの豪脚なベッドに押し倒されている。

見あげた先のフランスは、ぺろ…♡と舌なめずりした。


「あ、の…ふらんす…?」

「ゆっっっくり、教えてあげるからね♡」


獲物を捕らえた肉食獣のような瞳。

フランスの双眸が、ギラリと光る。


「あれ…?こ…んな、はずじゃ…」


調子に乗った愚かなイギリスに、

飢えたフランスが襲いかかった。

loading

この作品はいかがでしたか?

1,411

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚