こちらはロマ普です。
ありとあらゆるものとは違います。
平気でしたらそのままお進みください
愛とは何か、恋とは何か。
そんなモノを理解する迄にどれほどかかったのだろう……
それでも慈愛と云う言葉は旧友が教えてくれた憶えがある、手にした黒い書物と共に。
……嗚呼あの時から俺はやはり化身だった、下を見る事を赦されず上を目指し弱者は捨てよと蹴り倒し前を進み続けた。赤黒く染まる手も瞳も其れは戒めなんだと思った。
赦されようなんて思わなかった。
歩む理由が移った今、後ろを見てもいいんだと知った。
引き寄せられた其の腕に甘えていいんだと知った。
見据える様に射抜く様に向けられたその瞳に戸惑いを感じたが……歩みを止めたのはきっと揃っていいんだと知ったからだろう。
其れが……未だに愛なのか、分からない。
『だから、お前は放っておけねぇんだよ』と頭を撫でてくるその手に縋りついていいと知ってしまったのも……。
赦して貰ったんだと思い込んでるからなのだろう。
愚かな恋なのだろう。
これは錯覚なのだろう。
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