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星読みの旅路
第1章「失われた光」
アスは星の光が失われた世界に住む少年だった。彼の故郷、シルーの村はかつては夜空を埋め尽くす星々の輝きに守られていた。しかし100年前に起こった「大いなる厄災」によって星々は力をうしない、夜の闇は深まり魔物が徘徊するようになった。
アスは幼い頃に両親を魔物に奪われ孤独な日々を送っていた。彼の唯一の友は村の外れに住む変わった老婆であるリエだった。リエはかつて星の光を読み解く「星読み」だったが、厄災でその力を失った。ある夜、アスがリエの家を訪れるとリエは震える手で巻物を広げていた。
「見て。星が光を取り戻そうとしているって……」
巻物には星の光を戻す方法が書いてあった。それはかつて星の光を封じたとされる世界に散らばる3つの星のかけらを集めること。そしてその欠片を世界の中心にある星の神殿に捧げることで星の光は再び夜空に戻るとされていた。
しかし巻物には不吉な予言も書かれていた。
「かけらが集まる時古き闇の魔王がよみがえり世界を永遠の闇に沈めるだろう。」
アスは焦った。魔王が復活する前に欠片を見つけなければならないと気づいたからだ。それにエリが気づいた。そしてエリはこう言う。
「あなたこそ星の光を取り戻す運命の子だと思うの…だから………!」
そう告げられたアスは故郷の村を出て、星のかけらを探すたびに出ることを決意した。
第2章「森の賢者と竜の少女」
旅に出たアスは深い森の中不思議な少女に出会う。彼女はリアといった。銀色の鱗に覆われた腕と翡翠のような目を持つリアは森の奥に住む竜の末裔だった。
リアは人間を警戒していた。人間はかつて竜を迫害し多くの命を奪ったからだ。しかしアスの力にひかれ、彼が星のかけらを探していることを知るとリアは旅に同行することを決意する。
「私も星の光を取り戻したい。星の光は竜のふるさとを照らす光だったから…」
2人は旅を続けやがて風の谷と呼ばれる場所にたどり着いた。そこには風邪を操る魔物たちが住み着いていた。魔物たちを退けるためアスは星の力を行使する。するとあっという間に風の魔物たちを消滅させた。
「何、これ…星の光の力……?」
リアは驚きアスの力を目の当たりにした。しかしその力はまだ不安定でアス自身もまだ使いこなせていなかった。2人は風の谷の奥にある遺跡で一つ目の星のかけらを見つける。それは風の力を宿した「風の星のかけら」だった。
第3章「古き闇の予兆」
星のかけらを手に入れた2人は次のかけらを探して旅を続ける。しかし彼らの後を追う影があった。それは古き闇の魔王の復活を望む者たちである闇の眷属 だった。
ある日二人は砂漠のオアシスで闇の眷属の襲撃を受ける。闇の眷属はアスの星の力を封じようと強力な呪文を放ってきた。アスは応戦するが力の差は歴然だった。絶対絶命の危機にリアが竜の力を解放する。彼女の銀色の鱗は輝きを増し、翡翠色の瞳は炎を宿した。リアは炎のブレスで闇の眷属を撃退した。
「リア、大丈夫?」
アスは力を使い果たし倒れ込むリアを支えた。リアは微笑んで首を振る。
「大丈夫、これが星の光だから…」リアはそう言った。2人の絆はより一層強くなった。そして砂漠の奥にある炎の神殿にて、2人は炎の星のかけらを手に入れた。しかし 2つ目のかけらが手に入ったことで古き闇の魔王の力がより強まったことを二人は感じていた。夜空は以前にも増して暗くなっていた……
第4章「星のかがやき、そして…」
アスとリアは最後のかけらを探して旅を続ける。その道のりは困難の連続だった。魔物たちの襲撃は激しさを増し闇の眷属の妨害も巧妙になっていった。
しかし2人は諦めなかった。互いを信じ 助け合い困難を乗り越えていった。そしてついに世界の中心にある星の神殿にたどり着いた。そこには最後のかけら、光の星のかけらが隠されていた。
3つのかけらを手にアスとリアは神殿の祭壇に向かう。祭壇にかけらを捧げると眩い光が神殿を包み込んだ。その光は 星の光を封じていた闇の魔王の封印を解き放ち魔王は復活した。
「愚かな人間の民…貴様らの希望の光は我が闇に飲み込まれる運命なのだ……」
魔王は世界を闇に沈めようと襲いかかってきた。
アスはリアと共に魔王に立ち向かう。星の光の力を解放した アスと竜の力を解き放ったリアは魔王と激しい戦いを繰り広げた。2人の力は魔王を圧倒してついに魔王を打ち倒した………
魔王が消滅すると夜空には再び星々の光が戻った。アスとリアは満天の星空の下互いの手を取り合った。
「星の光が…戻ったんだ」
リアは涙を流しながら空を見上げた。
「あぁ…僕たちの星の光だ」
アスも微笑んで星空を見つめた。
アスとリアの冒険は星の光が戻った世界でまだ続く。2人の物語は新たな伝説として語り継がれていくのだった……………
あとがき
主)私初めてのノベルでございましたがいかがでしょうか…っていうか読み切りも初めてなんだよね書くの…いつのまにか2000文字いってたし…とりあえず来週はちゃんと連載中の物語を更新するので……そんじゃばいくる