私の名前は東雲ミチヨ、21歳の女子大生です。
突然こんなことを言っても信じられないとは思いますが、私はいわゆる転生者というものになります。前世の記憶があるのです。
なぜそんなことになったのか?それは私がトラックにはねられて死んでしまったからなのですが……その辺りのことについては割愛します。今となってはそれほど重要なことでもないと思いますし。
さて、問題なのは生まれ変わった後の世界での生活についてです。
まず最初に言いたいことは一つだけだ。俺は、 異世界転生なんて信じてねえ!!!!
―――それは突然だった。
いつものように朝起きてから歯磨きをして、顔を洗うために鏡の前に立った瞬間、
「……は?」
俺の姿が変化していたのだ。
「おいおい、嘘だろ?冗談だよな!?」
自分の顔に手を当ててみると明らかに違う感触があった。
「お、おおぉぉ……これがイケメンフェイスなのか……」
今まで見た中でいちばん綺麗な人かもしれない……
でもなんか怖いかも……?
「おーい!大丈夫?」
んっ!?誰だろう……
目を開けたらさっきの女の子がいた。
あれ……なんで俺倒れてるんだろう……
あぁそうだ思い出してきたぞ確か俺はトラックに轢かれそうになってた子を助けて代わりに死んだのか……
それで目の前にいる子は多分神様的な存在なのかな?
「あの〜すみませんここはどこですか?」
「うん、君には本当に申し訳ないことしたと思ってるわ、ごめんなさいね」
「いえ、そんなことは良いんですけどどうして俺はここにいるんですか?」
「それは私があなたを殺したからよ、だからその罪悪感であなたの魂を呼び戻したってわけ」
うわぁまじかよこんな可愛い子に殺されるなんて最高じゃん
「はい!ありがとうございます!」
「ふぇ?怒ってないの?私貴方を殺しちゃったんだよ?」
「全然問題無いですよ!むしろ嬉しいくらいです!」
「そうなのね良かったわ、それとあなたには違う世界に転生してもらおうと思ってるんだけどどうかしら」
「異世界ですか!!めっちゃ楽しみです!!」
「それじゃあ早速だけど送るわね〜」
は?まだ話終わってなくね?
「ちょ、ちょっと待ってくれ……」
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