テラーノベル
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「うみにゃ、おはよ」
白い扉を開け見慣れた何もない部屋に入りながら挨拶をする。
『DDおはよ』
うみにゃも挨拶を返してくれて1日が始まる。
…よかった。
今日は元気そうだ。
一昨日、いつもみたいに病室に入るとうみにゃがベッドの上で痙攣していた。
苦しそうにもがいてて、
怖くて俺は何も出来なかった。
『ね、DD?』
黙った俺を心配そうにみつめるうみにゃ。
『どしたー?』
明るい声で元気をくれるうみにゃ。
「うみにゃ、大好き。」
『え゛っ』
『んー…へへっ』
『俺も好き』
照れながらおもいを伝えてくれるうみにゃ。
全てが愛おしかった。
『ねー?DD?』
「ん?」
『明日、この病室に仲間がくるんよ』
「そうなの?」
『ぺにがき って子と、 どるぴん って子らしい』
「2人も来るんだ」
『そういえば俺とDDもこの病室で出会ったよね…』
そう。
1ヶ月前、俺とうみにゃはここで出会った。
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