〇月✕日
あれからどれだけの月日が経ったんだろう。
僕は、病気もすっかり完治して
高校生になっていた。
瑠羅お姉ちゃんはあれから全然来なくなった。
小さい頃は、なんで来ないのかって。僕のことなんか嫌いになったんだ。と癇癪を起こしては、看護師さんや、お母さん達を困らせてた。
高校生となった今では、もう分かってる。
僕は今。あの日の約束を果たす為に
外に出ている。
あの日、瑠羅お姉ちゃんと埋めたカプセルを掘り出すために。
どれくらいの時間が経ったんだろう。
気がつくと、辺りはもう暗くなっていた。
零斗 「あった…これだ。」
僕はやっとの思いであの日梅田カプセルを発見して、ワクワクすると同時に、少しだけ寂しさを覚えていた。
パカッと鈍い音を鳴らして、カプセルの蓋は空いた。
中に入っていたのは、
あの日幼かった僕と、瑠羅お姉ちゃんが埋めた手紙が入っていた。
(懐かしいな…)
もう随分と、錆びていたし、長年土の中に入っていたこともあり、少し黴臭かった。
僕は、手紙に着いていた埃を、そっと取り払い、中に入っていた手紙を抱きしめた。
「そろそろ帰らなきゃな。」
中に入っていた手紙をポケットに直し、
僕は家へと帰った。
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