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#感動的
#希望
#魔女
水の魔女セレン(瑟伦)
私は、とある公園に足を踏み入れた。そこには、視線をこちらに絡めつけるような、べっとりとした男が立っていた。
セレン「まずい…カレン、お願い。親を呼んで!」
私は、公園のベンチに座る親を指さす。手が微かに震えた。
黒猫・カレン「分かった!」
遊んでいる少女の背後で、男が静かに動く。
その手が少女の口を押さえ、抵抗する彼女の声を封じる。
セレン「はなせ〜!」
心臓が跳ねる。私は駆け出し、掌に力を集中させる。魔法の光が男を包み込み、やがて沈むように眠りに落ちた。
私はすぐに警察に男の身柄を渡した。
女性「あ、ありがとうございます…」
少女「ありがとう…」
胸の奥で、何かがざわつく。
ほんの一瞬、少女の笑顔に左のえくぼが見えた。その形は、かつて私が失った我が子と同じだった。
今回、親と子どもしかいなかったため、危険をすぐ察知できた。
しかしもし、私が気づくのが遅ければ…少女は、あの男に触れられたかもしれない。
私は静かに、少女の無事を祈る。
あの子は、今も元気に笑っているだろうか──。