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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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子狐ちゃんたちにインターネットの基礎を教え終わり、千歳も回復したので、俺達は狐のお宿から引き取ることになった。
俺も千歳も、九さんと子狐ちゃんたちに何度もお礼を言った。
「ありがとうございます、本当に助かりました」
『家事全部やってくれて本当にありがとう!』
九さんは笑った。
「よいよい、お主らに何事も起きなくてよかった」
薄荷ちゃんが、「わからないことあったらメールしてもいいですか?」と俺に聞いてきた。
「うん、いつでも。すぐに返せるわけじゃないけど、ちゃんと見て返事書くからね」
狐のお宿はネット回線を引くことになったそうだ。異界にどうやるのかと思ったが、峰水香さん名義でつなげたのを引っ張ってくるらしい。
薄荷ちゃんはネットでやりたいことが具体的で、ただバズりたいというふわふわした承認欲求も薄い。ふわっとした動機でただバズりたい矢車ちゃんを抑えてくれるだろう。
そうして、俺達は荷物を抱えて自分の部屋に帰り、ほっと一息ついた。
『ワシ買い物行ってくる、冷蔵庫空っぽだし』
「うん、行ってらっしゃい」
俺は仕事に戻り、千歳が帰ってきて作ってくれた昼ご飯に舌鼓を打った。
「あー、やっぱおいしい、帰ってきたって気がする」
千歳は苦笑した。
『たいしたことないだろ、子狐たちのもうまかったじゃないか』
「子狐ちゃん達のもおいしかったけどさ、千歳のはなんか、ほっとするんだよ」
親子丼、ほうれん草のおひたし、ネギとわかめの味噌汁。特段変わったことのない献立だが、千歳の味は、やっぱり安心するのだ。
『そう言えば、緑さんから連絡きてた。高千穂先生、退院したらまっさきに和束ハルに会いに行ったってさ』
「そっか。これで和束ハルももう変なこと考えないかな」
『もう変なこと考えないだろ、和束ハルは世界を壊すより高千穂先生のほうが大事なんだから。高千穂先生に、和束ハルと一緒に住めって条件飲んでもらったし、もうめったなこと起こさないだろ』
「そうだね」
俺はうなずいた。
もう大丈夫なのだ。もう、俺も千歳も襲われる危険はない……。
「ねえ、お昼のあと少し散歩に行こうよ。気楽に外歩きたいな」
『うん。あっそうだ、向かいの家ほとんど更地だぞ、見たらびっくりするぞ』
「えっマジ!?」
向かいの家を潰して建つ家が、千歳が買った家なのである。
『まだ木の根っことかほり取らなきゃいけないみたいだけど。それが終わったら、ワシらの家建つから、楽しみだな』
「うん、楽しみ」
そうだ、俺はこれからも、千歳とおだやかに仲良く暮らせるのだ。それだけで、俺はもう、望むことはない。
コメント
1件
ああああやっと戻ってきた日常のあったかさに泣く😭💕 千歳の作る親子丼と味噌汁に「ほっとする」って言う主人公のセリフ、めっちゃわかる〜!!あの安心感が日常なんだよなあ…。向かいの家が更地になってて「えっマジ!?」ってなるのも可愛いし、これから千歳と一緒に新しい家建てるって未来がもう尊すぎる🥺💖 和束ハルも高千穂先生と一緒に住むってことで落ち着いたみたいだし、みんなで平和に暮らしてほしい…! ほっこりした気持ちになれる素敵な話でした✨ ありがとうございます!