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俺はホラー作家だった。
ネタに困って、その部屋に住むことにした。
幽霊が出ないなら
“出ない理由” を書けばいい。
そう思っていた。
引越し初日。
何も起きない。
二日目。
何も起きない。
三日目。
やっぱり、
何も起きない。
ーーただ一つを除いて。
時間が、使われていない。
時計は進む。
日付も変わる。
でも、記憶を辿ると、
「何をしていたか」が、
ごっそり抜けている。
気づくと夜。
気づくと朝。
その”空白”を、
脳が必死に無視している感覚。
四日目の夜、
俺は試しに、ボイスメモを回したまま
眠った。