コメント
4件
可愛くて、きゅんきゅんで、心臓がどうにかなりそう🫀
翔太の背中を撫でながら俺は考えていた
今まで翔太のことをそういう風に見たことはなかった
そもそもメンバーと恋愛なんて色々とめんどくさそうだし、仕事で忙しくさせてもらっている今は恋愛なんてしなくても充実している
と、思ってた
多分だけど翔太も、俺とどうこうなるつもりはなかっただろう
その証拠に、今日寝ぼけて俺に抱きついた時も、俺を含め、楽屋にいた全員が?マークを浮かべていた
それくらい翔太は完璧に気持ちを隠してたし、言動からしても諦めようとしてたんだろうと推しはかられる
たぶん、俺がここでごめんと一言言えば、今日のことは何かのバグだったことにして、明日からまたいつも通りに戻るんだと思う
それでいいのに、こうやって考えているのは、俺の心に迷いが生じている証拠だ
正直なところ、可愛いな、と思ってしまった
ここで無かったことにしてしまえば、こんなに可愛い翔太はもう見れないのだ
甘えてすり寄ってくる柔らかな頬も、好きと震える紅い唇も、涙を堪えて震える肩も
それらに触れられなくなることをとても惜しく感じるくらいには、今日の翔太は俺の心を揺らした
落ち着いてきた翔太が俺の名前を呼ぶ
「あべちゃん、ありがと」
「うん」
「それで、あの……」
どうしたらいいか分からず、所在なさげにしながら上目遣いで見つめてくる翔太を見て、また少し心が揺れる
とりあえずおれは純粋な疑問を解決することにした
「翔太、何個か聞いてもいい?引いたりも嫌いになったりもしないから」
「う、うん…」
「いつから好きでいてくれたの?」
「………たぶん、9人になってちょっと経ったくらい、だと思う…自分でも認めるのに時間がかかったから…」
「…結構長いことなんだね、全然気づかなかった」
「…出さないようにしてた、気づかれないうちに諦めようと思って……全然うまくいかなかったけど…」
「そうなの?」
「だって、もう何年だって話じゃん」
「まぁ、そうか」
「ここ3年くらいはもう、諦めることを諦めてたんだ……だから今日は気が抜けたのかもしれない……ごめん」
「それはいいの、もう謝らないで」
「……………」
黙りこくる翔太の頭をもう一度撫でる
もう少し聞いても大丈夫だろうか