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「天界を…落とす…」
ルドの頭の中にあるイメージが浮かんだ。
「あぁ…誤解するな。俺は天界がどんな場所か見た事もなければ知る由もない。”何を落とすか” じゃなくて “対象がどうなるか” だ。ルド、お前は今思い描いたんだろう。”大切な者” じゃなく “怒りの対象” がどうなるかを。」
「……はぐらかしてんじゃねぇ!今はオレが聞いてんだ!!靴の持ち主はどうした!?アイツらをどこにやって何をしたか聞いて「はぐらかしているのはお前だルド」
ゾディルはルドを真っ直ぐ指さした。
「俺は俺なりに答えた。次はお前だ。お前が答えれば俺の番。そういったやり取りが対話だろう。俺は無駄にすることを好まない。言葉を無駄にするな。聞け」
この時ルドはゾディルとの対話にやりづらさを感じていた。
会話に縛り付けられる感覚、アモとはまた違ったやりづらさだ。
「(今オレが持ってる武器…禁域の時から補充してねぇけどいざとなったこいつを__!)」
何も答えないルドを見たゾディルはエンジン達が流されていった穴を見て1つの質問をルドに問いかけた。
「聞かせてくれ。お前が掃除屋にいる理由は何だ」
「……天界に戻るためだ。戻る方法を知るために掃除屋にいる」
ルドは迷うことなくはっきりとそう答えた。
次にゾディルはラムレザルの方を向いて同じ質問を投げた。
「ワタシが掃除屋にいる理由か…知りたいか?」
「是非聞かせてくれ」
「ワタシが掃除屋にいる理由はな…」
ラムレザルは少し考えたあとこう答えた。
「親父を探そうかと思ってな」
「…………は?」
その答えにルドはもちろんゾディルも理解が出来ないと言った顔をした。
「実父のことを知りたくて掃除屋に入った。」
「ふざけてるのか?時間を無駄に「無駄なんかじゃねぇよ」
「自分の出生の事すら知らねぇのは気に入らねぇだけだからな。まぁ、確かに本気でルドを送り届けられる自信も確証もねぇ。そもそも天界へ行くことっつー業務に含まれてすらいねぇ。でもな…」
ラムレザルはルドの頭に手を置くと笑顔でこう答えた。
「人の為に何かするって結構楽しいんだぜ?」
ゾディルは眉間に皺を寄せラムレザルのことをまるで異端者のような目で見ていた。
「ゾディル、お前今回は新人を入れてきたな?」
「……」
「あのロン毛と帽子をかぶったジジイ…あと一人の陰キャは知らんが見ない顔だ。そんでお前からの指示は多分 “最低でも1人は倒せ” …あれ?人数不利だなぁ?多勢に無勢。おまえ、勝てる勝算はあんのか?ん?でもまぁ…マジメにオシゴトしないと、どやすもんなぁ」
ラムレザルはくつくつと笑いながらこれから対峙するであろう荒らし屋に同情した。
「ワタシの仲間は止めれねぇぞぉ?知らねぇからなぁ?」