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階段を降りて降りて降りて…やっと部屋の扉の前に着いた。扉の前で僕は忠告された
優夜「五月蝿いから気を付けてね」
扉を開けた。思っていた5倍五月蝿かった爆発音、怒鳴る声、足音、爆発音、爆発音__
優夜さんはずんずんと中に入っていった僕も後ろから着いていこうとしたが、怜さんに止められた
怜「はぁはぁ…何とか間に合いました。楓さん、俺はいま此処には入らない事をおすすめします」
荒い息をしながら僕にそう言った。やばそうなので僕は入らない事にしたそれを伝えると怜さんはとても安心したような顔になった
優夜「楓くん来ないんだーじゃあ本気で止めるね〜」
僕は優夜さんの背中を見送った。目の錯覚かもしれないが、大人の様に大きくなったように見えた。僕と同じ様な身長が一気に鬼酒さんほどになったように
僕は外のカウンターで待機していた。周りをもう一度ぐるっと見渡したが、とても高く続く階段と書庫しか見当たらなかった。しばらく待っていると部屋から大きな音が聞こえた
怜「あっ…あー…」
何かを言おうとしたが諦めたらしい。そして「あ」という単語だけで大体の予想は着いた。
鬼酒「おかえり〜優夜!」
いつの間にか鬼酒さんが背後に立っていた。その立っている姿を見ていると見ているのに気づいたのか僕の方を見て手をヒラヒラとふった
優夜「鬼酒〜ただいまぁ!」
正面を向き直すと謎の男2人を片手で引きずりながら大きく手を振っている優夜さんがいた。それを見た怜さんは「やっぱりか」と呟き優夜さんの手から2人の男を受け取りアルトさんと共に何処かへ消えていった僕は見送る事しか出来なかった。
優夜「鬼酒〜疲れたぁ…」
上目遣いで優夜さんが鬼酒さんに言う。
鬼酒「おつかれ〜優夜!怜がお菓子用意してたよ!一緒に食べよ!」
軽く微笑みながら言ったほっとしていた気もした。優夜さんはと言うとお菓子に夢中になっていた。気がついたらいつの間にか時計の針が12時を指していた。
優夜「楓くん!君はまだ小さいんだからそろそろ寝なよ?」
お菓子を口に運びながら優夜さんは言った。
「でも優夜さんもその理屈なら寝ないとですよね?」
優夜さんが口を開こうとモゴモゴしたが、変わりに鬼酒さんが答えた
鬼酒「優夜は良いんだよだからさっさと寝なよ」
優夜さんは館主だからやる事がまだいっぱいあるのかも…だから起きてるんだきっと
「分かりました!おやすみなさい」
僕は一礼してその場を去った。
「僕のお部屋は…これかぁ」
少し泊めてもらうだけだったはずなのに…何でこんな一人部屋まで貸してもらってるんだ…いや、あれはほぼ強制的にかな?だって無理矢理鍵渡されたもん。僕悪くないよね?
「お、おじゃましまぁす…」
言ってみたものの返事は帰ってくるはずもない。一人部屋なのだから
「そういやご飯運ばれてるって言われた様な…」
僕は辺りを見回した。見えるのは1人用のベット、お風呂場、トイレ、机に押し入れ…あっ!ご飯あった!僕は黙々と少し冷たくなったご飯を食べた。ん?なんか無くなるの早くない?勘違いかな
???「美味しいねぇ」
僕の耳元の方からそう聞こえた
「だっ誰ですか!?」
振り返ると小さな手のひらサイズの男の子がいた
「えぇっと?」
その男の子はピースをしながら笑っていた
???「お久なんだよ〜!」
お久?この人と会ったことあるっけ?
「えぇっと誰ですか?」
そう言うととても驚いたあと残念そうな顔をした
???「覚えてくれてない?」
目をうるうるさせそう聞いてきた。僕は全く身に覚えが無かったので無視して寝ることにした。それ以外対処法が見つからなかったからだ。
???「なんでねるのー!起きてよー!ねーってば」
意外にもすぐに眠りに着くことができた。この変な夢からももう直ぐで覚めれる。そう思っていたのだが…
???「…きろー!おーい!ねぇねぇこれ死んでる?」
???「死んでは無いでしょ」
???「おーい起きて!」
誰だ?折角ゆっくり寝てたのに
???「あ!起きた」
目を開けると優夜さんらしき人が居た
「優夜…さん?」
僕がそう言うと真剣な声でこう返された
優夜「楓くん…よく聞いてね。急で悪いんだけどさ…ここに居る人全員何かしらの能力を持っているんだ。急に言われてもよく分からないと思うけどもう少し話させてね。話を戻すとここに居る全員何かしら能力を持っているんだよ。その能力は普段は何ともないんだけど___」
「っ!?なんだ夢か」
僕は布団から飛び起きた
「しっかし何処からが夢で何処からが現実か分かんなくなってきてる気がする…」
すると一人部屋のはずなのに声が帰ってきた
???「びょーきじゃない」
そんな事より僕は君の名前が知りたいと口から出る所だった。
「病気か…それより僕は調べることが出来たから!それじゃあね誰かさん!」
僕は部屋を飛び出した夢のことを知る為に