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5件
見る専の方はコメント、書いてる人はコメントも嬉しいんですが長めに考察などする時などに雑談部屋かなんかに書いちゃってもOKです! 考察めっちゃ嬉しいです!
ひ、ひなちゃん……ッツ~!マジデ、、、
注意
鬱設定有
グロ
殺し屋的パロ
名前表示 コードネーム
🐥(kamome) mimic(ミミック)
嫌な人、鬱設定苦手な人は回れ右!!!
鬱要素があるので最初のロリショタで癒されやがれください。
それじゃ、どぞ!!
物心着いた頃にはもう既に俺とひなは施設に入れられていた。
自分が誰から生まれたのかどこから来たのかも分からず、ただ妹と楽しく過ごしていた。
ひな「おにーちゃん!いつまで寝てるの!今日の朝ごはん、おにーちゃんの好きな卵焼きだよ!早く行かないと他の子に食べられちゃうよ!」
🐥「やべっ!もうそんな時間か?!ありがとな!!」
ひな「ほら卵焼き無くなっちゃうよ!!」
🐥「卵焼き〜♪」
ひな「ほら、おにーちゃん! ちゃんと手洗った? 施設のおばちゃんが、手洗わないと病気になるって言ってたでしょ!」
腰に手を当てて、ぷんぷんと怒ったふりをするひな。その口調は、昨日俺がひなに注意した時のトーンと全く同じだ。
🐥「はいはい、今洗うって。ひなこそ、袖まくらないと濡れるぞ」
ひな「あ……! も、もう、今やろうと思ってたの! ひなはちゃんとしてるもん!」
慌てて袖をまくるひなだが、まくり方が甘くて結局水が飛んでいる。
そんな彼女の後ろで、俺は無言で、けれど誰よりも丁寧に指の間まで石鹸で洗った。
ひな「おにーちゃん、卵焼きはね、よく噛んで食べなきゃダメなんだよ? じゃないと喉に詰まっちゃうからね」
俺が教えた「おまじない」のようなルールを、今度は自分が教える側だと言わんばかりに得意げに話すひな。
🐥「……ふふ、そっか。ひな先生、ありがとうございます」
ひな「えへへ、よろしい!」
妹の「お姉さんごっこ」に付き合いながら、俺はひなの皿に、一番形の綺麗な、一番大きな卵焼きをそっと移した。
窓の外では、同じ施設の子たちが元気に走り回る声が聞こえる。
俺は、その声を遮るように静かに窓を閉めた。
ひな「ねぇ、おにーちゃん。ひな、ちゃんと手を洗ってたよ。おにーちゃんの真似して、指の間も、爪の中も……あんなにゴシゴシしてたのにね」
白いシーツの上で、ひなの細くなった指先が力なく動く。
ひな「神様、見てなかったのかなぁ……」
🐥「……。……見てたよ。俺も、神様も。ひなは、世界で一番ちゃんとしてた」
消毒液で荒れた自分の手で、ひなの冷たい手を包み込んだ。
真面目に生きることの虚しさが、毒のように心に回っていく。
目の前のひなは数年前とは打って変わってその白い肌には血管が青く浮き出し、かつて卵焼きを欲張っていた唇は、今や言葉を紡ぐことすら苦しげに震えている。
🐥「……ひな、もう喋らなくていい。眠ってろ」
ひな「……ごめんね。ひなが、病気になんてなったから……。おにーちゃん、学校……行ってないんでしょ?」
🐥「…………」
行けるわけがなかった。
施設で出る僅かな補助金だけでは、彼女の肺を動かすための高価な薬一錠すら買えない。
最近は朝から深夜までバイト詰めだったのを気にかけてくれていたようだった。
その時、甲高い悲鳴の音と火薬の匂いが一気に差し込んできた。
施設のおばちゃんが、血相を変えて病室に飛び込んできた。
「逃げて! 早く!! わけのわからない男たちが、あの子たちを……っ!!」
窓の外を見れば、かつて子供たちが走り回っていた中庭は、黒い服を着た男たちと、赤い飛沫で塗り潰されていた。
🐥「ひな、行くぞ……!」
俺は、ひなの命を繋いでいた点滴や吸入器の管を、迷わず引き抜いた。今の彼女にとって、それは死を早める行為かもしれない。けれど、ここにいれば確実に「殺される」。
呼吸を乱すひなを背負い、俺は裏口へと走った。
施設の中は、阿鼻叫喚の地獄だった。
「ちゃんとしていた」はずのあの子たちが、虫のように踏みつぶされていく。
ひな「……ごほっ、おにー……ちゃん……。ひな、……歩ける、よ……」
背中で、ひなが震える声で言う。俺の体力が限界なのを察しているんだ。
地面に下ろしたひなの手を、俺は壊れ物を扱うように、でも絶対に離さないように握りしめた。
🐥「走れ、ひな。……いいか、何があってもこの手だけは…」
その時、背後の校舎が、耳を貫くような爆音と共に吹き飛んだ。
衝撃波が俺たちの体を容赦なく地面に叩きつける。
立ち込める黒煙。熱風。
🐥「……がはっ、……ひな! ひな、どこだ!!」
慌てて右手を伸ばす。
さっきまで繋がっていたはずの、小さくて、冷たくて、一生懸命に指の間まで洗っていた「あの手」が。
今、俺の掌(てのひら)にあるのは。
掴みどころのない「灰」と、ひなの服の一部だったと思われる、焼けた布切れだけだった。
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