テラーノベル
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注意
鬱設定有
グロ
殺し屋的パロ
若干コメディ有
名前表示 コードネーム
🧐(なろ屋) Logic(ロジック)
🈂️(サムライ翔) Striker(ストライカー)
☁🐈⬛(そらねこ) Creator(クリエイター)
🔥(KAITO) echo(エコー)
🐥(kamome) mimic(ミミック)
嫌な人、鬱設定苦手な人は回れ右!!
それじゃ、どぞ!!
🐥「…なろぴ……っ、」
🧐「……ふぅ〜、」
震える手で銃を構えながら、なろっちは緊張を整えるように深く息を吐いた。
🔥「…なぁ、まさか撃つのか…?」
🧐「……」
彼は無言で、ただ銃を構えレイヴンと対峙していた。
なろっちの背中がこんなに小さく見えたのは久しぶりかもしれない。
中学の頃と、組織の訓練が始まった時だったか。
あいつが自分の限界を超えて何かを守ろうと無理をしている姿。
その背中を、俺はこれまで何度も見てきた。
……けれど、今ほどその背中が頼りなく、そして痛々しく見えたことはない。
構えた銃の先には、漆黒のローブに身を包んだ「怪物」
先程かもめんが妹……
「ひな」と呼んだその異型の怪物に向けられる。
俺も、KAITOも、なろっちも。
この怪物がかつて幼い少女だったということを知らなかった。
かもめんが守りたかった「大切なもの」が今目の前にいる。
かもめんもそらちゃんも、その現実から目をそらすように顔を背けている。
……誰も、何も言わなかった。
いつもなら茶化してくるKAITOも、今はただ険しい顔をして、握りしめた拳を震わせている。
かもめんは、ひなという名前を呼んだきり、魂が抜けたように立ち尽くしていた。
そらちゃんは、何かを知っているような……けれど、それ以上に悲痛な面持ちで、ただその光景を拒絶するように視線を落としている。
俺だって、叫び出したかった。
「やめろ」って、「何かの間違いだ」って。
でも、その言葉が喉の奥で氷のように固まって、外に出てこない。
目の前の異形は、もう一撃喰らえば確実に「終わり」を迎えるほどに弱り切っている。
ただ、なろっちの放つ一弾を待つだけの、漆黒の塊。
「……ふぅ、」
なろっちの肩が、小さく上下した。
幼い頃から見てきた、あいつが一人で全部背負い込もうとする時の、あの嫌な予感がする背中。
今からあいつがしようとしていることが、かもめんのためなのか、組織のためなのか……今の俺には分からへん。
でも、なろっちの指が引き金にかかった瞬間。
あいつの震えが、一瞬だけ止まった気がした。
オレンジ色の空がどす黒い紫に染まり始める、一番不安定な時間。
その境界線のような光の中で、なろっちの指が静かに、けれど逃れようのない力で引き金を絞りきった。
衝撃が空気を震わせたはずなのに、俺の耳には何の音も届かなかった。
ただ、なろっちの細い肩が大きく跳ね、銃口から吐き出された火花が、一瞬だけ彼の青ざめた横顔を照らし出したこと。
そして、目の前にいた「怪物」の身体が、物理的な衝撃に抗えず後ろへと大きくのけ反ったこと。
それだけが、スローモーションのように脳裏に焼き付く。
……嘘やろ。
崩れ落ちる漆黒のローブ。
地面に叩きつけられる重い音さえ、今の俺には遠く、水の中にいるように霞んで聞こえる。
なろっちは、銃を構えたまま動かない。
硝煙が風に流され、彼の視線の先が露わになる。
🐥「……なろぴっ………………」
そこでようやく、彼は重い口を開け、絞り出すようにその声を出した。
その彼の表情は言い表しようのない色んな感情が入り交じっていた。
🧐「……」
なろっちは息を落ち着かせるように1度目を瞑って深呼吸した後こういった。
🧐「かもめん。”レイヴンは”もう倒したよ、」
まだ少し震える声でなろっちはそう言う
🐥「……っ、」
🧐「?……よく見てみて?」
促されるままその場にいた全員がレイヴンへと目をやる。
目をやった先には禍々しいカラスの皮がまるで魔法が溶けるようにみるみるうちに剥がれていく。
そこに居たのはさっきまでの怪物とは真逆の。
静かに、本当に静かに寝息を立てている、小さな、人間の女の子の姿だった。
体は細く弱りきっていて、苦しそうに寝息を立てている。
🐥「……!!」
かもめんがその場から走り出しひなちゃんの元へ歩み寄る。
🐥「……ひな、ひな……っ!!」
かもめんの叫びが、静まり返った廃墟に響き渡る。
さっきまで絶望で一歩も動けなかった男が、今は泥だらけになりながら、その小さな身体を壊さないように、けれど片時も離さないという気迫で抱きしめていた。
震える呼吸。温かい肌。
それは、どれだけ言葉を尽くしても届かなかった「人間」の証だった。
☁️🐈⬛「……うぅ……っ、ひなちゃん、よかったぁ……っ、…」
隣で、それまで必死に耐えていたそらちゃんが決壊した。
安心したのか、怖かったのか、ぐちゃぐちゃな感情を吐き出すように子供みたいに泣きじゃくっている。
🔥「ちょ、おい……そらねこ! 泣くなって、ほら、大丈夫だっただろ!?」
さっきまで険しい顔をしていたKAITOが、急に慌てふためき始めた。
自分だって手が震えているくせに、泣き出したそらちゃんを前にして、どう慰めていいか分からず両手を泳がせている。
口ではぶつぶつ言いながらも、KAITOの目は優しく、そらちゃんの背中をぎこちなく叩いている。
その不器用な優しさが、今はたまらなく温かかった。
🈂️「……ほんま、心臓に悪いわ…」
俺は地面に座り込んで、ようやく深く息を吐いた。
なろっちが弄っていたあの弾。
あの弾に真相が隠されてるのだとしたら…
🈂️「なぁ、なろっち。ひなちゃん、どうやって元に戻したんや?」
🧐「えっとね、あの弾、組織内で密かに作ってたスピーカー治療薬。まだ試作品だからメンバーにも言わないでって白金さんから釘を刺されてたんだけど、… 」
「白金さん」というのは、
俺ら2等部隊AXISの先輩的ポジションである1等部隊Vertexのリーダーの白金律さんのことだ。
白金さん関連ってことはリーダーが集まってたんか…?
なろっちは未だひなちゃんを離すまいと抱きしめているかもめんの方に目をやる
🧐「…あんなこと言われちゃったら、使わずにはいられないじゃん……」
🈂️「…そんなに手震わして、何カッコつけたこと言っとるん…w」
🧐「いいじゃん。こういう時くらいカッ コつけさせてよ。」
その少し強がったようなセリフの後に続いて、衝撃の事実を言った。
🧐「……それにこの薬、銃型だから。
打ちどころミスったら一発で死ぬんだよ。」
🈂️「…え、そんな危険な賭けしてたん?」
🧐「へへ、」
🈂️「いや『へへ』ちゃうで、だからお前珍しくあんなに緊張しとったんか…」
俺の言葉に、なろっちは「バレたか」というように苦笑いを浮かべた。
その顔はまだ真っ青で、冷や汗がこめかみを伝っている。
🧐「……心臓、止まるかと思った。……もし、1ミリでも弾道が逸れてたら。……もし、ひなちゃんのバイタルが持たなかったら……僕は、かもめんに一生消えない呪いをかけるところだったんだよ」
あいつの視線の先では、かもめんがひなちゃんを抱きしめて、子供みたいにわあわあ泣いている。
その温もりを守るために、なろっちは「失敗したら一生、仲間殺しの罪を背負う」という地獄の淵に立っていた。
🈂️「……お前、ほんま……。そういう大事なことは、先に言えや」
🧐「言ったら、翔ちゃん止めるでしょ? 『危なすぎる』って。……でも、僕にはこれしか見えなかったんだ。……ひなちゃんを助けるための、唯一の方法がさ」
なろっちはそう言って、空になった銃をホルダーに戻した。
その手は、まだ目に見えてガタガタと震えている。
🔥「……ったく、俺らのリーダーは隅から隅まで無茶苦茶だな」
KAITOが呆れたように、でもどこか安堵した表情で、泣き止まないそらちゃんの頭をポンポンと叩く。
夕闇が完全に世界を包み込み、街灯がポツポツと灯り始めた。
一歩間違えれば、ここがかもめんにとっての「血の海」になるところだった。
でも、なろっちの震える指が、その最悪な結末を書き換えたんだ。
🈂️「……帰るか、アジトに。」
🧐「賛成。……あ、あと翔ちゃん。……腰抜かして座り込んでるの、ダサいから早く立ってよね」
🈂️「……うるさいわ! 誰のせいやと思っとんねん!」
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コメント
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なろくんが白金さんにこっぴどく叱られる様子が想像できる… 今回結構頑張りました!後半2000文字あたりはテスト終わってゾーン入ったばっかの僕が書き上げた出来たてホヤホヤです! 考察コメ待ってます!