これは、d!様の二次創作です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きは第一話を参照ください
でははじまります
鏡の中に映る、自分とよく似た姿形の、いや、違う世界に住む自分が、とても羨ましかった。
鏡の中に、別の世界が映るようになったのは、もうだいぶ前になる。仕事で疲れて幻覚が見えるようになったのだろう、最初はそう思っていた。
でも、よく寝た次の日にもまた、鏡は別の世界を見せつけてくる。しばらくその鏡のある部屋で過ごす内に、もうその生活に慣れてしまったようで、「ああ、アイツは俺と同じ奴なんだな」、「平行世界ってやつか?」などなど、まあ呑気に物事を考えられるようなったものだ。
でも、鏡の中にいる君には、こちらの様子が全く見えていないらしい。全然気にしない様子で、鏡の前で髪をとかしたり、ネクタイを締めたりしている。
もはや鏡としての用をなさなくなった「それ」を、もうしばらく眺めてから、お気に入りのヘルメットを被って部屋を出た。
あまりのろのろしていると面倒くさいことになる。
部屋の前には、同期のciと、後輩のrpが待機していた。
ci「遅いよsyp!」
syp「はいはい」
rp「あんまり遅いと俺らも連帯責任、つってtnさんに斬られちゃうかもね。自己管理のなってない先輩は嫌やわ」
syp「そんなに俺等が嫌なら一人で朝飯行けば?」
rp「万が一俺が怒られた時に先輩がいたら身代わりになってくれるでしょう?w」
ci「悪い子!何でそんなになっちゃったかな〜…」
rp「教育が悪かったんやろなぁ」
syp「はぁ…、もうええわ。うっさい。はよ行くぞ」
こういう時にも、鏡の中の別の自分のことが思い出される。
たまにciとrp(と思われる人たち)を家に誘って遊んでいるようだが、その時のみんなの顔はとても楽しそうで、幸せに溢れている。
そんな様子を見てると、改めて、自分の置かれた環境に嫌気が差してくる。
まともそうに見えて、中身がぐちゃぐちゃに腐りきってる同期と、何かと反抗してくるし、嘲笑ってくる後輩。
感情に任せて手を出そうものなら、即粛清対象となる。あの血液大好き書記長に、いつも仕事をせず粛清を食らっている無能先生の如くバラバラに切り刻まれるのはたまったもんじゃない。
そうなれば、医療を受け持っているciたちに結局は余計な仕事を増やすことになる。
早速胃が痛みだす。飯は食わないと面倒くさいことになるが、これからのことを考えただけで食欲が急速に減退していく。
ci「顔色悪いよ?お薬あげようか?」
syp「……、大丈夫」
rp「強がりはよくないっすよ。どうせ今日も朝飯食わへんのやろ」
syp「煙草で十分や」
ci「やだ〜、不健康」
何でだろうな。こうなってしまったのは。
最初は全員まともだったはずなのに。
ここから逃げ出したい。
何のために、軍に入ったんだ。
ここが俺の唯一の居場所だったはずなのに。
向こうの世界の俺は、幸せなんだろうか。
ふと、足が止まる。全身に力が入らなくなる。
すると、スピーカーから、元気でうるさい声がした。
rbr「はーい、放送だよぉ〜!朝飯の時間まであと3分だぞ〜、遅れたやつはtnに粛清食らうで〜!」
rp「うわやっべ、時間ねぇ。なんで止まるんすか、sypさん。あんた馬鹿なの?」
ci「sypもしかして…、粛清食らいたいの!?」
syp(んなわけあるか馬鹿)
言おうとするが、言葉が出てこない。
放送が耳の中に反響して、気持ち悪くなってくる。貧血か…?いや、栄養失調かも。
ci「え…、syp本当に大丈夫?」
syp「う、ぁ…」
どさっ
ci「うわああ、syp倒れちゃった!!、ね、rp、tnに連絡して!!」
rp「めんどくせー…。ま、いいっすよ。貸し一個、ですね♡」
ci「わあい!ありがとうrp!その貸しってやつは後でsypが何とかしてくれるから!」
はあ…、本当に何してんだろ…。
――――――――――――――――――――――――――――――
うおー、連載2つ目じゃいっ!!
はい、取り乱しました。
大体こんな感じの話です。とある国レベルで長くなることはまず無いと思いますが…。
主人公のsypがいる軍は、かなりヤバい奴ら揃い。とりあえずciとrpを出せたので満足。
新鮮組はいいぞ。
というわけで、さようなら〜
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!