テラーノベル
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リオラの名前の横に
書かれた赤い×印。
オレは何度も目を擦る。
だけど見間違いなんかじゃない。
確かにそこにある。
だが、もう一度ページを開くと。
何もなかった。
真っ白。
名前も。
×印も。
跡形もなく消えている。
🐕 _ …… え 、 は ?
急いで最後までページをめくる。
何もない。
白紙。
昨日と同じだ。
さっき見たものは幻覚だったのか。
疲れているだけなのか。
そう思おうとした。
だが。
ページの端に赤いインクが滲んでいる。
確かに何かは書かれていた。
🐕 _ 気持ち悪 …… 、
ノートを閉じる。
その瞬間。
スマホが鳴った。
リオラからの着信だった。
🐕📞 _ もしもし 、 ?
😈📞 _ お前さ 。
いつもより声が低い気がする
😈📞 _ 今日どこ行ったん
🐕📞 _ だから駅前ってば
😈📞 _ なんでなん 。
また同じ質問。
少し苛立つ。
🐕📞 _ それ、何回聞くわけ ?
電話の向こうが静かになり。
そして。
😈📞 _ 二度と行かんとって 。
真剣な声だった。
冗談でもない。
ふざけてもいない。
思わず聞き返す。
🐕📞 _ なんで ?
😈📞 _ …… 。
沈黙。
😈📞 _ 嫌な予感すんねん 。
🐕📞 _ それだけなの ?
😈📞 _ それだけや 。
嘘だ。
なぜかそう思う。
リオラは何かを隠している。
昨日からずっと。
🐕📞 _ リオラ 。
😈📞 _ ん ? なに
🐕📞 _ なんか知ってるんじゃない
その瞬間。
電話の向こうで息を呑む音がした。
ほんの少し。
だが確かに。
🐕📞 _ やっぱり 、
😈📞 _ 知らん 。
即答だった。
早すぎるくらいに。
🐕📞 _ 今考えてなかったでしょ 。
😈📞 _ 知らんもんは知らんねん 。
🐕📞 _ ふーん 、
😈📞 _ なんやねん 。
🐕📞 _ 別に 、 なんでもないよ 。
会話はそこで終わった。
だが。
切る直前。
リオラが小さく呟いた。
😈📞 _ まだ早いねん 、
🐕📞 _ え ? なんて ?
😈📞 _ なんでもない 。
通話は切れた。
夜。
眠れなかった。
ベッドに横になっても。
駅前のこと。
ノートのこと。
リオラのこと。
頭の中をぐるぐる回る。
午前二時。
ようやく意識が落ちた。
夢を見た。
知らない部屋。
暗い。
窓もない。
どこかの倉庫のようだった。
その部屋の中央に誰かがいる。
背中しか見えない。
誰だ。
近付こうとする。
足が動かない。
声も出ない。
その時。
その人物が振り返った。
リオラだった。
だが様子がおかしい。
顔色が悪い。
酷く疲れている。
何日も眠っていないような顔。
そして。
コウを見るなり笑った。
悲しそうに。
諦めたように。
👿 _ またか 。
その言葉だけが聞こえた。
次の瞬間。
世界が歪む。
部屋が崩れる。
リオラの姿が遠ざかる。
¿¿ _ もうやめて 。
誰かが言った。
¿¿ _ 何回繰り返す気なの ?
¿¿ _ 327回で足りなかった ?
飛び起きる。
全身が汗で濡れている。
時計を見る。
午前四時十二分。
荒い呼吸を整えながら周囲を見回す。
部屋はいつも通りだった。
夢。
ただの夢。
そう思いたかった。
だが。
机の上のノートが目に入る。
開いている。
まただ。
恐る恐る近付く。
ページを開く。
そこには新しい文字があった。
╴夢を見たか? ╴
オレの手が止まる。
その下にもう一文。
╴次は失敗するな 。╴
そして。
さらに下。
今までで一番小さな文字で。
まるで誰かに見つからないように。
こう書かれていたんだ。
╴リオラに気付かられる前に。╴
Mee
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コメント
3件
天才すぎて泣いてしまった
ああ、このエピソード、めちゃくちゃゾクっとしました……! リオラの「まだ早いねん」って呟きがもう、何かを知ってる匂いがプンプンして。でも本人は隠したいみたいで、そのギャップがすごく気になります。 それにしても「327回」って数字、重すぎません? 過去に何度もループしてる感じがして、背筋が冷えました。ノートに勝手に文字が増えていくのも怖い……次の話が待ち遠しいです!