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「 …どうして、こんなことをしたんだ 」
漆原一家連続殺人事件が起きたのは
12月24日、実に幸福を象徴する日だった。
『 …どうしてだと思いますか？ 』
くす、と伏し目がちに笑ったように見える。
手首に付けられた鎖が擦れ合う。
『 っ、 』
金属か、はたまた彼の吐いた血の匂いか。
未熟な僕にはまだ分からない。
「 …ごめん、聴取はもういいよ 」
言動を聴取していた警察官に退室を促す。
〈 漆原さんは退室されますか？ 〉
「 彼を医務室に送ってから行くよ 」
ありがとう、と同時に鉄製扉が閉まる。
「 ……稜海くん 」
『 理音も立派になったなぁ 』
「 君は、そんな人じゃなかったでしょ 」
君と視線を絡めるのも何年ぶりか。
『 俺が殺した理由、だっけ 』
「 …そうだよ 」
「 君は優しいのに 」
『 …俺の夢だよ 』
” ヒーローになりたかった ”
コメント
2件
ヒーローになりたかった 過去形ですね なんか急にヒロアカ思い出しちゃった笑
はいもう天才ですか なに食べたらこんなの思いつくんですか‼️‼️脳みそ半分食べたいくらいすきです‼️
