TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

すの短編2

一覧ページ

「すの短編2」のメインビジュアル

すの短編2

19 - 素直がいちばん 🖤💚

♥

218

2025年04月12日

シェアするシェアする
報告する

🖤「本当に阿部ちゃんて頑固だよね。連絡もくれないし」


阿部ちゃんが寝込んでいる。一昨日、会った時から顔が赤いなと思っていた。なんだか虚ろな目をしていて、身体が熱かった。

俺はバカだから、久しぶりに身体を重ねていたせいで熱っぽいのかと思っていた。


💚「だって…」


🖤「だって、じゃないの。倒れた方が周りに迷惑掛かるって思わない?」


💚「…ごめん」


🖤「とりあえず、食べれそうなものある?」


💚「食欲ない…」


熱で潤んだ目元とだらしない口元が色っぽい。

すぐに反応してしまう、己の若い肉体を呪いながら、病院に連れて行く準備をする。


午後からのリハーサルは休ませようか、どうしようか。

とりあえず、楽で暖かい格好をさせようとクローゼットから服を見繕い、着替えさせた。


のろのろと動く阿部ちゃんを見ていると、ついついお節介を焼きたくなり、あれもこれもとリュックに詰めているうちに、なかなかの荷物になった。


💚「だるい……本当にごめんね?」


🖤「いいよ。今日は休みな?みんなには俺から言っとくから」


こくり、と素直に頷く阿部ちゃん。可愛くて思わず唇にキスしてしまい、うつるからぁ、と甘く言われてちょっと止まらなくなった。


💚「だめ…めめ…アツイ…」


せっかく着させたのに脱がそうとして、我に返り、おでこに手をあてたら相当な熱さ。

恥ずかしがる阿部ちゃんを無理やりお姫様抱っこして、車に運んだ。



診断は、風邪。脱水気味なので点滴を打ちましょうと言われた。

阿部ちゃんが処置してもらっている間にマネージャーに連絡を入れる。


🖤「俺、もう行くね。夜また来るから」


💚「ありがとう…」


心配だったけど、時間なのでマネージャーと交代。静かに目を閉じている阿部ちゃんに後ろ髪を引かれながら病院を後にした。






💛「阿部、平気そう?」


🖤「うん。後でまた見に行くけど。ただの風邪だから大丈夫」


💙「なるべくそばにいてやれ」


🖤「ありがとう」


💛「翔太も熱出すと泣くもんね?」


💙「泣かんわ!!ばか!!!」



照れたしょっぴーが岩本くんを叩くのを笑って 見ている。そんな2人を見ながら俺も早く阿部ちゃんに会いたいなと思った。






阿部ちゃんの家に戻ると、阿部ちゃんは寝ていた。買い物袋を音がしないようにキッチンに置き、静かに夕食を作る。

食欲がないなら、うどんにしたらと舘さんがレシピを教えてくれた。


💚「美味しい!」


起きた阿部ちゃんの顔色はかなり良くなっていて、一安心。片付け物を済ませて、阿部ちゃんの横に添い寝した。


💚「リハ、どうだった?」


🖤「あ。変わったところあるから、元気になったら教えるね」


💚「うん……めめ…」


🖤「ん?」


💚「寂しかった」


阿部ちゃんが呟いて、俺にくっついて来た。


💚「めめとこうなる前は、寂しいとかなかったんだけどなあ」


🖤「なんでそんな可愛いこと言うかなあ」


💚「だって素直になれって言ったじゃん」


🖤「元気になったら、いっぱい愛していい?」


💚「元気じゃなくても、ぎゅってして?」


🖤「うん」


阿部ちゃんの華奢な身体をお望みどおりぎゅっとして、阿部ちゃんの寝息が聞こえるまでずっとそうしていた。







おわり。

この作品はいかがでしたか?

218

コメント

18

ユーザー

おかわり🍚 しょぴ熱出して泣くんや…ふーん…🤭

ユーザー

阿部ちゃん見てすぐ自分の若さを呪う羽目になるめめ解釈一致すぎて好きwww ありがとー!チャージされたよ

ユーザー

平和めめあべ🖤💚

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚