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そんな時、私の前に手が2つ伸びてきた


私 「 え…? 」


さところの手だった


私 「 あ、あのッ…. 」


さとみ 「 いーから  」


ころん 「 早く、ね? 」


私 「 え、 えッと…し、失礼します 」


そう言って両手で手を取ると、


さところに引き寄せられた


私 「 ッ….!?// 」


さとみ 「 大丈夫? 」


私 「 は、はい/// 」


周りがもっとザワ付き始めた

陰口がもっと聞こえる


けど、そんなの気にしてられる場合じゃなかった

一生に、1度かも知れないこの機会。


私は、周りの声に飲まれたくなかった


だって、せっかくさところが助けてくれたんだもん。


お礼を、ちゃんと言いたい。

周りの声に負けて、泣く惨めな姿を見られたくなかった。


私 「 あ、ありがとうございますッ 」


そう言うと、2人はニッコリと、優しく微笑んでくれた。

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